木質バイオマス事業の思わぬ副産物
こんにちは。sonrakuの半田です。
本日のnoteでは、木質バイオマス事業から生まれる思わぬ副産物をご紹介いたします。
それは、木灰です!
想定内の回答で恐縮ですが、懲りずに書き進めていきます。
木質材を燃焼すると必ず一定量の灰が排出されるのですが、この灰がもつポテンシャルがなかなかすごいってことをご存じでしょうか。
木灰は、カルシウムとカリウム、リンが多く含まれていて、これは野菜が健やかに育つ上で大変重要な栄養素になります。
化石燃料のなかった頃の日本では、エネルギーの大部分が木質材によるものであり、そのため多くの木灰が排出されました。昔の日本人はこの木灰が秘める栄養素をよく知っていて、自身の畑に肥料の代わりに撒いていました。
現代の農家のみんさんも木灰が土にいいことをよく知っていて、わざわざ知り合いの伝手を使って私のところに電話がくるほどです。
木灰は産廃するとお金がかかってしまうので、私たちとしてもこのようにもらってくれる人がいると大変ありがたいです。そして、「ちゃんとお金払うよ」って言ってくれる農家さんもには、「この灰でできたお野菜をまた分けてもらえたら嬉しいです」と伝えるようにしています。そうして、たま〜にいただくトレタテお野菜が本当に美味しいんですよね。
感謝感謝でございます。
さて、そんな木灰ですが、実はもう一つ有効利用する方法があります。
それが、陶芸です!
お、これはご存じない方も多いのではないでしょうか。
実は、木灰は丁寧にアク抜きをすることで陶磁器の原料になります。実際に木灰からできた陶磁器がこちら。
なかなか趣きのある器ではないですかー。
ちなみに、写真の器は隣町に引っ越して来られた女性陶芸家さんの作品。色々と木灰利用について教えてくださいました。
どのようにアク抜きをするかというと、これが結構手間暇がかかります。かなり細かいザルで何度もこして、細かくサラサラな状態にしていきます。作成に時間がかかるだけに、米袋1袋あたり1.2~1.5万円ほどするそうです。時間があったら、トライしたいと常々思っています。
作成工程はこちらの動画がわかりやすかったので、興味ある方のぞいてみてください。
(引用:https://youtu.be/fp4U5xb9Xx8)
以上。
木灰のポテンシャル、いかがだったでしょうか。
産廃で捨てるにはもったいなすぎますよね!
その他にもこんなことにも使えるよーというのがあれば、ぜひ教えてください。
本日はこれにて、ではまた!
文責:半田