二百三話 キャットウォーク

愛しい翼さんのお家でお世話になっている私…。

喫茶店『天使の扉』というお店で初めてのご奉仕をして疲れ切っている…。

疲れ切った私は翼さんのベッドで居眠りすることにした…。

居眠りから目が覚めたら翼さんがいて、隣の摩耶をお風呂に入れて欲しいと言われた。

摩耶をお風呂に入れ、お風呂から出た後は翼さんが作ってくれた夕食が待っていた…。

夕食はスーパーで特売だったキノコをバターソテーしたものだ。

キノコ料理は私は苦手だったけれど、翼さんが美味しく調理してくれたので食べられた…。

キノコ料理を食べ終えた私たちは、食後のお祈りを済ませ、夕食を終えたのであった…。

夕食後のくつろぎタイム…。

翼さんは脚を組んで、椅子に腰掛けて座っている…。

摩耶はすぐにスマホを取り出して、ゲームをしている…。

そんなにゲーム面白いのかなぁ…。

私はスマホでSNSをやっていたのを思い出した…。

たまに調子に乗って、お風呂ナウな写真を投稿したりした…。

いいね!がブワぁぁぁぁぁっといっぱいついたりして楽しかったなぁ…。

そんなことばかりしてたら、フォロワーさんがエロ豚侍さんばかりになっていき…。

そんなどうしようもないことを妄想していたのだけれど…。

垢凍結されて、またフォロワーさんがゼロになったり…。

また始めて、ゼロからイチになったり…。

山あり谷ありのSNSツブヤイター人生…。

そんなことを考えていたら、翼さんに声をかけられた…。

喫茶店『天使の扉』での私のシフトを、午後からの遅番にしたいとのこと…。

私は別に断る理由もないので、この申し出を受けることにした…。

朝苦手だけれど、起きれたら掃除洗濯ぐらいしようかな…?

翼さんの洋服とか下着まで洗っちゃう…。

なんか新婚さんみたいだねー!

愛しい翼さんの衣類を洗濯したり…。

お部屋をお掃除したり…。

家事をやって、愛しい翼さんの帰りを待つかわいいお嫁さんの私…。

憧れちゃうなぁ…!

私みたいな超絶美少女をお嫁さんにできるなんて翼さんは幸せ者だなぁ…。

翼さんと結婚している妄想が、加速してしまう…。

「それじゃ、私はお風呂に入ってくるわね…」

翼さんは食器を片付けながら言った…。

そのあと、エプロンをたたんで、お風呂場に向かう…。

翼さんのあとを摩耶もついていく…。

「ボクも翼姉さんともう一回お風呂に入りたいっす…!」

なんと摩耶はもう一回翼さんとお風呂に入ると言い出した…。

せっかく翼さんのシャワーシーンを妄想していたのに…。

いいなぁ摩耶は、翼さんとお風呂入れて…。

そうだ!お風呂を覗きに行こう…!

私は、そろりそろり…と抜き足差し足で二人の後をついていった…。

お風呂場の脱衣場で、二人が着替えている気配がした…。

当たり前だけど、このまま脱衣場に入ったら、バレてしまう…。

二人の気配がお風呂場に消えるまで、私は脱衣場のドアの前で微動打にしないで待っていた…。

よし!二人の気配がない!ヨシ!!

私は一人指差し確認して、脱衣場のドアをそっと開けた…。

二人の姿はなく…。ホッとする私…。

足音を立てないように、キャッツウォークで歩く…。

スキル キャッツウォーク発動…!足音を立てない効果…!

私は手をネコちゃんみたいにグーにして、ネコちゃんのようにしなやかに歩く…。

私は純真無垢なかわいいニャンコちゃんにゃ…!

なんと!?脱衣場のカゴの中には脱ぎたての翼さんの下着が…!?

いつのまにか履き替えたのか、ミントグリーンの色鮮やかなパンティだった…。

光沢のあるミントグリーンの布生地が、キラリと輝いている…。

あまりに美しい光沢なので、私の目が釘付けになった…。

まるで宝石のエメラルドのような輝き…。

その光り輝く宝プレシャスに、私は手を伸ばした…。

ミントグリーンというかエメラルドグリーンか…?

光りの加減で、虹色にも輝いて見える…。

その光り輝く布は、手に持つと、ふわぁっととてもいい匂いがあたりに立ち込めた…。

翼さんのシトラスないい匂いと、下着のいい香り…。

その二つが極上なシンフォニーを奏でて、私の鼻腔を駆け抜けた…。

私はその虹色に光り輝く宝を手に持ち、震えて立ち尽くすしかなかったのである…。

いいなと思ったら応援しよう!

そのさき@小説
よろしければサポートお願いします❗ たいへん励みになります。