四百二十五話 初めての仲間
『デモンズファンタジア』
それは勇者軍と魔王軍の戦い…。
魔王軍の熾烈な戦いに手を焼いた王国は。
異世界より勇者たちを召喚した…。
それでも魔王軍をなかなか倒せず…。
魔王軍の四天王…。そして…。
魔王は強烈に強かったのである…。
そのとき光の勇者が召喚され…。
四天王を封印し魔王を斃したのである。
こうして王国には平和が訪れた…。
かに思えたが…。
魔王軍の残党と魔王の子が…。
また王国に脅威をもたらしたのである。
王は光の勇者を探し召喚するように…。
宮中魔術師たちに命令した…。
果たして勇者プレイヤーは召喚に応じ…。
四天王と魔王の子を斃せるのだろうか?
しかし、此度召喚された勇者は…。
かなり変わった勇者だったのである…。
『デモンズファンタジア』という。
VRゲームをやっている私たち…。
私、真島乃亜と…。
ズッ友の鈴木藍さんと2人で…。
軽くキャラメイクをした私たち。
種族はヒューマン…。
ジョブは召喚士にした…。
召喚士はモンスターを仲間にでき…。
召喚できるらしい…。
モンスターに戦ってもらって…。
楽できそうなので選んだのだ…。
藍さんは種族はエルフで…。
ジョブは戦士系の弓士であった。
キャラメイクが終わったので…。
『デモンズファンタジア』の世界に。
降り立った私…。
『デモンズファンタジア』という。
VRゲームをやっていて…。
初めての狩りをすることにした私。
草原の辺りをぴょこぴょこしている。
スライムさんたちを狩ることにした。
私はバグかわからないけれど…。
レベルが0なので…。
1番弱いモンスターの…。
スライムさんを倒せるか不安だった。
青くて半透明のスライムさん…。
私は杖でつんつんしてみるけれど…。
全然ダメージが与えられないのだった。
つんつんしていたら…。
周りのスライムさんたちが…。
いっぱい寄ってきて…。
私の脚に絡みついてきて…。
私は脚を取られて倒れてしまった…。
仰向けに倒れたところに…。
スライムさんがいっぱい張り付いて。
いつの間にかローブも脱がされて…。
私の身体はスライムまみれになってしまう。
私の身体はローションまみれのように。
スライムまみれでニュルニュルになった。
私はスライムに食べられてしまうと…。
思ったけれど…。
大丈夫、食べませんよと言われたのだった。
なんとスライムさんは…。
半透明の青い女の子になったのだ…。
スライムさんはスライム娘に変化した…。
身体中もにゅるにゅるまみれで…。
冷やしているのか…。
もっと快楽を与えているのか…。
私は判断がつかなくなっていた…。
私は気絶してしまうのだった…。
「ノアっち!大丈夫!?」
誰か私のこと心配している…。
目を開けると…。
そこには心配そうな顔をした…。
藍さんがいるのであった…。
私はスライム娘に…。
あんなことやこんなことを…。
されたの思い出して…。
身体を見たらローブを着ていた。
藍さんが着せてくれたのかな?
とりあえず大丈夫だよ…。
と、私は答えるのだった…。
起きあがろうと思ったら…。
後頭部がにゅるにゅるするので…。
見たら、なんとスライム娘に…。
膝枕をされているのであった…。
藍さんも誰それ?と聞いている。
「私はスライムのライムです!」
スライム娘さんは元気よく答える。
スライムだからライムか…。
安直だけどかわいい名前だな…。
私はそんなことを考えてしまう。
「私は可愛い女の子が大好きです」
ライムは 天真爛漫に言った…。
そんなピュアな感じで言ってるけど。
かわいい女の子の精気が好きなんでしょ。
私にいっぱいいたずらしたくせに…。
「あっしも可愛い女の子好きだし!」
藍さんも負けじとそんなことを言う。
「あなたもですか!?私もです…!」
ライムと藍さんは意気投合している。
ある意味似た者同士なのかもしれない。
「特にこの人が大好きです…!」
ライムは私を抱き寄せる…。
ライムの腕もスライムなので…。
私はまたにゅるにゅるになってしまう。
「ノアっちはあげないよ…!」
藍さんは私の腕を引っ張った…。
私を取り合いする2人…。
私の身体はひとつだけなのだ…。
取り合うのはやめていただきたい。
「マスター私を仲間に入れてくだい」
ライムはそんなことを言い出した。
そいえば私のジョブは …。
召喚士なのでモンスターを…。
仲間に入れられるのか…。
私は深く考えないで…。
いいよと答えた…。
え!?いいの!?
と藍さんは驚き…。
ライムはやったー!と。
心底嬉しそうにしている。
こうして初めて私は…。
モンスターの女の子を…。
仲間にできたのである…。