四百五十六話 長老
『デモンズファンタジア』
それは勇者軍と魔王軍の戦い…。
魔王軍の熾烈な戦いに手を焼いた王国は。
異世界より勇者たちを召喚した…。
それでも魔王軍をなかなか倒せず…。
魔王軍の四天王…。そして…。
魔王は強烈に強かったのである…。
そのとき光の勇者が召喚され…。
四天王を封印し魔王を斃したのである。
こうして王国には平和が訪れた…。
かに思えたが…。
魔王軍の残党と魔王の子が…。
また王国に脅威をもたらしたのである。
王は光の勇者を探し召喚するように…。
宮中魔術師たちに命令した…。
果たして勇者プレイヤーは召喚に応じ…。
四天王と魔王の子を斃せるのだろうか?
しかし、此度召喚された勇者は…。
かなり変わった勇者だったのである…。
私、真島乃亜は…。
『デモンズファンタジア』
というVRゲームの…。
テストプレイヤーをしている。
エルフでギャルの藍さんと。
スライム娘のライムが …。
私の仲間のPTメンバーだ。
途中でこのゲームの…。
シナリオを書いている…。
眠子さんという少女も…。
PTに入ったのだった…。
私たちPT一行は…。
魔王の娘を助けることに。
とりあえず近くの村に。
向かって歩いている…。
やっと私たちは…。
名もなき村を…。
後にすることができた…。
村から数キロ歩いた…。
その辺りで…。
我々冒険隊一行は…。
歩みを一旦休め…。
昼食を取ることにした…。
目的地に着くことも…。
大事ではあるが…。
しばしの休憩も…。
我々一行には…。
必要なことであった…。
おにぎりと唐揚げと…。
卵焼きを食べる…。
そうやって食事を…。
していると…。
じっと見つめてくる…。
怪しげな視線が…。
なんと1人の女の子が…。
おにぎりを食べたそうな。
感じで見つめてきたのだ。
私はその子におにぎりを…。
半分与えてみた…。
美味しそうに食べる女の子。
唐揚げもあげてみると…。
もしゃもしゃと食べてしまう。
肌の色が緑色なので…。
???って感じだったが…。
その子はゴブリンの子供で。
名前はリンという名前だった。
人間だと小学生ぐらいの子で。
すごいかわいい…。
髪の毛の色が海のようで…。
長くて風に靡いていた…。
ぶかぶかの皮の服を着ていて。
幼女特有のちっぱいとか…。
イカ腹が丸見えになっている。
腰の部分は紐で縛っていて…。
腰のあたりも布があるのだが。
ひらひらとはためていて…。
丸見えですごいやばい…。
あまりにかわいいので…。
私は抱っこしてあげたのだった。
藍さんも眠子さんも…。
その子を抱っこしてあげた…。
ゴブリンのリンちゃんに…。
藍さんが魔王の四天王が…。
封印されている所を…。
知っている?と聞いてくれた。
リンちゃんは知らないと…。
答えたのだが…。
村の長老なら知っているかも?
と教えてくれた…。
村というのやはり…。
ゴブリンの村であろう…。
一抹の不安が残るが…。
私たちは休憩終えて…。
ゴブリン村に向かうことにした。
リンちゃんの案内で…。
また森の中を数キロ歩く…。
リンちゃんはスキップして。
上機嫌だった…。
私はもうすでに…。
疲れてしまっていた…。
まだ歩くのかな…?
と思ったけれど…。
リンちゃんが…。
もうすぐ着くからね…!
と教えてくれた…。
ほどなくして…。
森を抜けて…。
茅葺屋根の小さな家が。
立ち並んでいる村?に。
着くことができた…。
人間の家より小さい…。
リンちゃんはそのうちの。
ひとつの家に行って…。
「長老〜!いるー?」
と中の人に呼びかけた…。
人というかゴブリンなのだが。
木製のドアが開いて…。
中から緑の肌のゴブリンが。
出てきたのだった…。
ゴブリンと言っても…。
リンちゃんより大人な感じの。
女性で長い髪を後ろで…。
結いているゴブリンだった。
髪の色はリンと同じだ…。
長老といっても…。
年老いてなく…。
顔は聡明そうな美人だった。
リンちゃんより背が高く…。
私より少し低いぐらい…?
ものすごい大きなお胸が…。
丸出しで少し垂れている…。
下半身は腰布を巻いている…。
「なんでここに人間がいるんじゃ?」
長老はびっくりしているようだ…。
リンちゃんがかくかくしかじかと。
説明してくれている…。
他の家からもゴブリン女子が…。
いっぱい出てきた…。
人間だ人間だと騒いでいる…。
やっぱりやばい状況なのでは…?
「人間は信用ならん…!」
長老は不審そうな目で…。
こちらを見つめてくる…。
なんでも何度も人間たちが…。
この村を不意打ちしたらしく…。
男ゴブリンはやられたらしい…。
信用できないので…。
とりあえず武器を地面に…。
置いてくれと言われてしまった。
ど、どうしよう…!?
何かあったら藍さんが…。
目くらましの弓矢を…。
撃ってくれる手筈なのだが…。
私が迷っているうちに…。
藍さんは弓矢と短剣を…。
眠子さんは木の槌を…。
地面に置いてしまった…。
いいのかな…!?
でも2人が置いたので…。
私の木の杖を地面に置いた…。
それでも、長老は…。
いまだ不審そうな目を…。
こちらに向けているのだった。