二百五話 見つかった!?
愛しい翼さんのお家でお世話になっている私…。
喫茶店『天使の扉』というお店で初めてのご奉仕をして疲れ切っている…。
疲れ切った私は翼さんのベッドで居眠りすることにした…。
居眠りから目が覚めたら翼さんがいて、隣の摩耶をお風呂に入れて欲しいと言われた。
摩耶をお風呂に入れ、お風呂から出た後は翼さんが作ってくれた夕食が待っていた…。
夕食はスーパーで特売だったキノコをバターソテーしたものだ。
キノコ料理は私は苦手だったけれど、翼さんが美味しく調理してくれたので食べられた…。
キノコ料理を食べ終えた私たちは、食後のお祈りを済ませ、夕食を終えたのであった…。
夕食後、翼さんはお風呂に入ると言った…。
摩耶ももう一回翼さんと入ると言う…。
いいなぁ…。私も一緒に入りたい…。
でも、三人一緒にお風呂入れないよね…。
私は半ば諦めモードになるのだった…。
そんなことを考えていたら、翼さんに声をかけられた…。
喫茶店『天使の扉』での私のシフトを、午後からの遅番にしたいとのこと…。
私は別に断る理由もないので、この申し出を受けることにした…。
朝苦手だけれど、起きれたら掃除洗濯ぐらいしようかな…?
翼さんの洋服とか下着まで洗っちゃう…。
何を隠そう私は女性の下着が大好きなのです…。
それも一番大好きな翼さんの下着…。
みなさんは女性下着売り場に行ったことあるでしょうか…?
私はかわいい美少女だから、昔おこづかいもらった時とか行ったことあるけど…。
もう色取り取りのかわいい下着がいっぱい…。
そして、何かいい匂いしかしないし、あと、いる人も99%女性…。
お客様も店員さんもみんな綺麗な女性…!
私は大人の魅力いっぱいなかわいくて綺麗なデザインの下着が欲しいんだけど…。
最近の流行りは、無個性でデザイン性のない味気ないインナーなのだ…。
なんであんな色気のない見てからにインナーってのが流行りなんだ…?
シャツとか着るときに、下着の線とかが見えづらいから…?
あと下着とキャミソールが一体になってるのとか…。
私は胸がぺったんこなので、キャミソールつけることが多いのだけれど…。
でも、いざ自分の下着を選ぶと…。
胸が小さすぎて、いい下着がないんだよね…。
この大きさなら中学生のスポーツブラとかでもいいのでは?とか言われて…。
げんなりして帰ってくることもあったりして…。
翼さんみたいな大人な女性になりたいなぁ…。
私のぺったんこボディだと、夢のまた夢だけどね…。
いつかナイスバディなお姉さんになって、大人な下着が似合う女性になるんだ…。
「それじゃ、私はお風呂に入ってくるわね…」
翼さんはお風呂場に向かう…。
翼さんのあとを摩耶もついていく…。
いいなぁ摩耶は、翼さんとお風呂入れて…。
私も入りたい…!翼さんの裸を見たい…!
そうだ!お風呂を覗きに行こう…!
私は、そろりそろり…と抜き足差し足で二人の後をついていった…。
こんな時、透明人間になりたいと思う…。
透明人間になって、女湯とか覗きに行きたい…!
あれ?よく考えたら、私も女だった…。
覗きにいくこともないのであった…。
今回は翼さんのお風呂入っているところ覗きにいくのだけれど…。
当たり前だけど、このまま脱衣場に入ったら、バレてしまう…。
二人の気配がお風呂場に消えるまで、私は脱衣場のドアの前で微動打にしないで待っていた…。
私は脱衣場のドアをそっと開けた…。
二人の姿はなく…。ホッとする私…。
足音を立てないように、キャッツウォークで歩く…。
ふと、横を見ると…。
なんと!?脱衣場のカゴの中には脱ぎたての翼さんの下着が…!?
いつのまにか履き替えたのか、エメラルドグリーンの色鮮やかなパンティだった…。
光沢のあるエメラルドグリーンの布生地が、キラリと輝いている…。
テカテカ光る光沢なので、私の目が釘付けになった…。
まるで宝石のエメラルドのような輝き…。
まるで、冒険家が迷宮の奥で、宝物を見つけたときみたいに胸が踊った。
光りの加減で、虹色にも輝いて見える…。
この宝物プレシャスを手に取りたい…。
でも、そんな変態行為許されるのかな…
翼さんのシトラスないい匂いと、下着のいい香り…。
その二つが極上なシンフォニーを奏でて、私の鼻腔を駆け抜けた…。
私はその虹色に光り輝く宝を手に持ち、震えて立ち尽くすしかなかったのである…。
立ち尽くしていたが…。
あまりに美しい輝きを放つエメラルド色の布を見ている。
夢中になっていたので、お風呂場のドアが少し開いてきたのに気づかなかったのである…。
お風呂場のドアが、ガチャっと開いてた音に気づいた時には、すでに遅かった…。
気づいた私はお風呂場のドアの方を見ると…。
ドアの隙間から、スラッとした羚羊かもしかのような綺麗な脚が見えた…。
綺麗でとても細い脚…。そしてぷりんとしたかわいいおしり…。
くびれたようなこちらもとても細い腰…。
私は最初翼さんかと思い、不覚にもその細くて白い裸体に見惚れてしまったのである…。
翼さんはこんな幼い感じだったっけ…?
私は目線をもっと上に上げてみると、私よりぺったんこな胸が目に入り…。
そして、その上を見ると、ボーイッシュな顔立ちの幼い感じの美少女が眉をひそめていた…。
「ノア…。何をやってるっすか…!?」
そう、そこにいたのは全裸の摩耶だったのである…。
「あわわわわわ…。これは深いようでとっても浅いような深刻でもない事情があるのよ…」
私は翼さんのエメラルドグリーンに輝く下着を手に持って、あたふた言い訳をした…。
「それ、翼さんの下着っすよね?洗濯しようとカゴに入れてあったのだけれど…」
あぁ、これ、翼さんがさっきまで履いてたのじゃなくて、洗濯するものだったのか…。
脱衣場にはよく見ると端っこに、全自動洗濯機が鎮座していた…。
最近の全自動洗濯機はAIが付いていて、洗濯する衣類を入れれば適した洗濯、乾燥までしてくれるらしい。
まぁ、そんなことはどうでもよくて…。
「今、ノアは翼さんの下着の匂い嗅いでたんじゃないっすか…?変態っすね…」
摩耶はものすごいジト目で、こちらを睨んでくる…。
どどっどど、どうしよう…!?摩耶にバレちゃった…!?
絶対、摩耶は翼さんにこのこと言いつけるよね…!?
やばい!やばい!翼さんに嫌われちゃう…!?軽蔑されちゃう…!?
私は頭の中がパニックになってしまうのであった…。
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