百九十五話 しいたけ
愛しの翼さんのお部屋で、お世話になることになった私…。
翼さんのベッドで寝かせてもらって、翼さんのお風呂に入らせてもらい…。
当たり前だけれど、ここには翼さんのものしかない…。
翼さんのベッドには、翼さんのシトラス系のいい匂いが染み込んでる…。
それに包まれて、眠る至高のひととき…。
数時間だけれど、ぐっすり眠れた…。
そして、翼さんが帰ってきて、摩耶をお風呂に入れて欲しいと言う…。
摩耶と一緒にお風呂入ったけれど…。
私一人で入ったら、翼さんのいろんなものお借りして…。
翼さんが毎日使っているシャンプーとかリンス等々使って…。
翼さんと一緒の匂いを身に纏って、日々を送る…。
なんてことをしみじみ思いながら、入浴できただろうに…。
摩耶の身体をいっぱい洗って、そんなこと考えている余裕はなかった…。
翼さんのラグジュアリー?もっと堪能しておけばよかった…。
お風呂から出たあと、翼さんの匂いがいっぱいのバスタオルもお借りして身体を拭いた。
翼さんのいい香りに包まれて、私は幸せいっぱいになるのであった…。
お風呂を出たあとは、そこにはキノコパラダイスが広がっていた…。
翼さんがスーパーで特売のキノコを各種買ってきてくれて料理してくれたのだ。
ブナシメジ、エリンギ、エノキ、シイタケ、舞茸等々…。
そのキノコちゃんたちを、バターソテーして炒めてくれる翼さん…。
私はキノコのえぐい匂いとか味とか、苦手だったのけれど…。
翼さんがうまい具合にソテーしてくれたので、とっても美味しそうな匂いがしている…。
私たちは食前の神さまへのお祈りして、キノコ料理をいただくことにした…。
私は最初ブナシメジをいただいて、少し大きなブナシメジを吸い付くように食べた…。
そう食べないと、濃厚なバターの出汁?が、ぷしゅっと飛び出てしまうのだ…。
私はバターの濃厚な油分で唇が汚れないように、気をつけて食べないとならなかった…。
翼さんたちは平気なのだろうか…?
翼さんの方を見ると、エリンギを口をすぼめて食べているところだった…。
翼さんもエリンギから滴っている濃厚バターの液体を吸いながら食べている…。
翼さんの色っぽい唇の端から、一筋濃厚なバターの出汁が垂れている…。
そして、翼さんの大人な魅力のルージュが落ちて、エリンギについてしまっている。
摩耶の方を見ると、シイタケを食べている…。
摩耶は器用にシイタケの傘の部分を少しずつ食べている…。
小さな口で、シイタケの傘の部分を小動物のように食べているのだ…。
シイタケはバターとなんと醤油を垂らしているらしく…。
香ばしい匂いを発している…。
シイタケ美味しいのかなぁ…?
私はブナシメジの次はシイタケにしようかな?と思うのだった…。
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