百九話 忙しい時間
喫茶店『天使の扉』で働いてる私…。
やっと接客しているお嬢様が、お出かけになることになった。
初めて接客したお嬢様だったけど、いろんなことされたなぁ…。
お嬢様は変態だし、私はすごい緊張するしで、だいぶ疲れていた…。
お嬢様をお見送りしたあとは、疲れのせいで、翼さんの胸に寄りかかってしまった。
私は疲れと緊張で、少し泣いてしまう…。
翼さんは、よくやったね…。と囁いて、私の頭を撫でてくれる…。
私は翼さんの優しさに甘えて、抱きついてしまうのだった…。
はぁぁっぁっぁ、翼さんの匂い、柔らかさ最高だよぉ〜。
翼さんの大きな胸に、顔を埋めてしまう私…。
翼さんのたわわな胸に挟まれて、幸せ…。
私は翼さんに抱きつきまくって、翼さんを堪能するのであった…。
その時、私は店長の射るような視線を感じて、翼さんから離れた。
翼さんは「?」って感じの表情を浮かべている。
店長の方を見ると、やっぱりこちらをにらんでいる…。
翼さんは私の頭を撫でて、テーブルを片付けて置いてと、言った。
翼さんに言われたことなら、なんでも喜んでやる気になれるから不思議だ。
私はテーブルの上の食器を片付けて、テーブルを拭いた。
そのあと、色々バタバタとして時間が過ぎた。
お嬢様も何人かお帰りになられたけど、変態的なお嬢様はいなかった。
隣に座って、アーンとかはしたけど、普通に接客している…。
最初のお嬢様方が、インパクト大だったなぁ…。
でも、お嬢様の隣に座って、接客するスタイルはどうも慣れない…。
隙あらば、私の手を握ったり、髪の毛を触るお嬢様もいた…。
我が禁忌の結界に触れるなとか、中二病セリフで断るときもあるけど…。
お嬢様方はそのセリフも、面白がっているようだ…。
お名前は?と聞かれれば、我が名は堕天使ノア!と名乗る私もいけないのかもしれないけど…。
今日初めてこの店で働く私が、すごい珍しいらしい…。
ずっと立ちっぱなしじゃないのは、いいけれど…。
このお店に来るお嬢様は、レズっぽい人が多いのかな?
私も翼さんのこと一目惚れしたし、人のこと言えないけれど…。
男の人に触られるより数百倍マシだけど、触り方が独特な気がした…。
あとは一緒にスマホのゲームをしたり、写真を一緒に撮りたいというお嬢様もいる。
写真を一緒に撮るのは、チェキという名前で、別料金だ。
私は知らなかったけれど、写真撮ろうとするお嬢様には、すかさず翼さんが説明してくれた。
写真撮るときも、私の頰にお嬢様の頬を近づけて、顔をすごい近づけたり…。
隙あらば、私の頰にキスしようとするお嬢様もいた。
私は咄嗟に、避けて逃げたけれど…。
前言撤回、変態的なお嬢様が多いのかな?
それとも、こんなに顔近づけて、写真撮るのは女の子同士だと普通なのかな?
学校では友達もいなかったので、不思議に思う私であった。