四百二十九話 泉

『デモンズファンタジア』

それは勇者軍と魔王軍の戦い…。

魔王軍の熾烈な戦いに手を焼いた王国は。

異世界より勇者たちを召喚した…。

それでも魔王軍をなかなか倒せず…。

魔王軍の四天王…。そして…。

魔王は強烈に強かったのである…。

そのとき光の勇者が召喚され…。

四天王を封印し魔王を斃したのである。

こうして王国には平和が訪れた…。

かに思えたが…。

魔王軍の残党と魔王の子が…。

また王国に脅威をもたらしたのである。

王は光の勇者を探し召喚するように…。

宮中魔術師たちに命令した…。

果たして勇者プレイヤーは召喚に応じ…。

四天王と魔王の子を斃せるのだろうか?

しかし、此度召喚された勇者は…。

かなり変わった勇者だったのである…。



『デモンズファンタジア』

というVRゲームを…。

やっている私だけれど…。

私はスライム娘に…。

あんなことやこんなことをされて。

気をやってしまい…。

気絶してしまった…。

気絶して目が覚めると…。

スライム娘のライムと…。

一緒に旅をしている…。

種族エルフの藍さんが。

心配そうに見ていた…。

私はどうにか起き上がり…。

運営の人の案内で…。

次の目的地の村まで…。

行くことにするのであった。

村まで行く道すがら…。

私はスライム娘の…。

ライムに魔王を知っている?

と聞いてみた…。

話によると…。

勇者軍と魔王軍は…。

熾烈な戦いを繰り広げ…。

両軍消耗しきってしまい。

これ以上の戦いは…。

意味がないと考えた…。

国王と魔王は…。

和平条約を結ぶことになり。

国王の間で調印式を…。

結ぶことになった…。

その間に紆余曲折あり。

魔王がだれかに…。

殺されていたのである…。

魔王は誰が…。

殺したのかは不明だったが。

勇者が殺したということに。

表向きは和平が結ばれたが。

魔王の跡を娘が継いでいる。

魔王の娘は平和を望んでいる。

らしいのだが…。

私はこの話を…。

スライム娘のライムから…。

聞いて魔王の娘を…。

助けようと思った…。



国王と謁見していた…。

レベルカンストの…。

光の勇者一行が…。

魔王の娘と…。

魔王の残党を…。

皆殺しにしようと…。

しているらしいのだ…。

私は魔王の娘に…。

罪はないと思って…。

このゲームの目的は…。

娘を助けることにした…。

私たち一行は…。

とりあえず隣の村で…。

歩いて行って…。

情報収集と…。

宿屋に行って休むことにした。

数キロ歩いたはずだけれど…。

いまだ村にたどり着けない。

私は心底疲れてしまった…。

スライム娘のライムに…。

ねちょねちょにされたので…。

なんとなく身体も…。

ねっとりしてるっぽい…。

ライムの液体は揮発性が高く。

すぐ乾くと言っていたから。

気のせいかもしれないけれど。

なんとなく気持ち悪い。



森を歩いて行くと…。

森の木々が開けていき…。

綺麗な泉が出現した…。

私はここで水浴びをしたいと。

エルフの藍さんとライムに。

言うのであった…。

藍さんも少し汗かいたと…。

水浴びに賛成だった…。

ライムも水浴びしたいと言う。

スライムが水浴びしてどうする?

と思ったのだけれど…。

水分を補給したいと言う。

スライムの身体は9割の水分と。

1割の優しさでできてるという。

そんな話初めて聞いたぞ…。

とりあえずまたライムに…。

抱きつかれて身体が…。

ねっちょりしても困るので…。

抱きつきやエッチなの禁止…!

と伝えておいた…。

ライムはかなりへこんでいる…。

どうせまた私の身体に…。

あんなことやこんなことを…。

しようと思ったのだろう…?

そうは問屋が卸さないのだ…。

泉のほとりまで歩いてきた…。

泉の中心から綺麗な水が…。

湧き出ていて…。

水が透き通っていて…。

泉の底まで見えている…。

小さな魚が泳いでいて…。

危険なモンスターはいないはず。

藍さんはすぐにビキニアーマーを。

脱ぎ捨てて、泉に入っていた。

いつも脱ぐのは早いんだから…。

「ノアっち!冷たくて気持ちいいし!」

藍さんは泉の中で手を振っている。

私も汗かいて早く水浴びしたい…。

私はローブを脱いだ…。

ローブの下はなんと全裸だった…。

気絶して全裸で倒れていたのだが。

誰かがローブを着せてくれたのだ。

けれど、下着を穿いていない…。

横でライムが横を向いて…。

口笛を吹いている…。

ローブを着せてくれたのは…。

ライムだったのか…。

今さら戻って下着を探すのも。

めんどくさいのでしょうがない。

胸を手で隠して泉に入った…。

藍さんとはいつも一緒に…。

現実世界でお風呂に入っていた。

だから隠す必要はないのだけれど。

なんか恥ずかしいのだった…。

泉の水に片足をつける…。

ちょっと冷たいぐらいの水温。

私は身体がびっくりしないように。

少しずつ、身体を入れていった。

藍さん飛び込むみたいに入ったけど。

よく平気だな…。

私は感心してしまうのだった…。

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