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セミナーや講座に参加しただけで終わる人、活用できる人の違いとは
あなたは、最近なにか新しい「学び」にチャレンジしていますか?
現在、私は「オンライン英語コーチの学校」という講座を運営する傍ら、私自身もいろいろなセミナーや講座に参加しているわけですが、自分が参加していて、あるいは他に参加している人を見ていて、「あ、なるほど、こういう人はきちんとセミナーの学びを活用できているんだな〜」と感心することもあれば、僭越ながら「ああ、この人、せっかくの学びの場なのに、もったいない」と思うこともあります。
偉そうなことをいってますが、かくいう自分自身もできていないことも多いので、自戒も込めて、セミナーや講座に参加しただけで終わる人、活用できる人の違いについて書いてみたいと思います。
コロナ禍を経て、オンラインで学ぶことも当たり前になりましたし、YouTubeやUdemyなど、無料や低価格で学べるコンテンツも桁違いに増えましたね。
とはいえ、どんなにいい講座で、どんなにいいことを教わっても、「ああ、今日はいい話を聞いた」で終わってしまっては、何も身につかないし、成果も上がらない。これはみんなわかっていることだと思います。
では、どうしたら学んだことを本当に活用できるようになるでしょうか? ここでは、「参加しただけで終わる人」によくあるパターンと、「活用できる人」になるために、明日からできそうなことを2つお伝えします。
1)受動か、能動か?
まるで英語の「態」のようなタイトルになってしまいました。セミナーや講座にでても「受動的」に受け取るだけの人と、「能動的」に参加したり応用する人とでは、当たり前ですが大きな差が出るでしょう。
これは日本の学校教育の弊害かもしれませんが、「講師が言ったことをノートに書き留める」のが学習だと思ってしまっていることってありませんか? そうではなく、講師の提供するマテリアルから自分が具体的に何をするか? いつやるか? をメモする。そして実際に学んだことを実践してみる。
学ぶことが目的ではなく、学んだことを何に使うのか? つまり、なんのために学ぶのか?というのが一番大事ですよね。
2)自分だけでやろうとするか、他人を巻き込むか?
つい先日、「オンライン英語コーチの学校」で、SNS活用法のセミナーをやりました。私自身はそれほどSNS運用が得意、というわけではないので、外部講師の先生に入ってもらっています。その講座で1時間半ほど、最近のSNSの傾向と対策について、どうやって集客に結びつけていくか?というノウハウを教えてもらったわけです。
その講座が終わったあと、とある受講生さんが「今日の学びを定着させるために、自主勉強会やります!」と名乗り出てくれました。教わったコンテンツはもりだくさんだったので、消化不良になりそう、と思った彼女は、自分ひとりでなく仲間を巻き込んで「もう一度復習しながらやりましょう!」と呼びかけてくださったわけです。
そう、学んだ内容を一人で悶々、黙々とやるよりは、仲間と一緒に、ああでもない、こうでもない、と試行錯誤してみることで、また一段階理解が深まりますよね。一緒に進む仲間がいる、というのも心強い。
振り返ってみると、私自身も今なお思い出せるくらい、しっかり学んだのは、某G経営大学院のマーケティングのコースに通っていたときでした。そこで教わったのは、いわゆる経営やマーケティングの理論だったのですが、そのコンテンツからの学びもさることながら、一緒にグループワークをやった仲間たちから受けた刺激も、あとあと自分の仕事や人生の役に立ったな、と振り返ることが多いのです。
まとめますと、学んだことを活用できる人、というのは「能動的に」、あるいは「目的意識を持って」学んでおり、それを「仲間と一緒に」やってみる、という人ではないでしょうか。そうすることで学んだことをしっかり実務や実生活に活かすことができる。そこまでが「学び」のプロセスですよね。
英語であれ、コーチングであれ、マーケティングであれ、なにか新しいスキルを身に着けたい、というときも、このあたりを意識してみるといいかもしれません。
社会人のワタシたちは、学ぶこと、が目的にならないようにしたいですね。