いつかは忘れてしまう今日のこと
今日から、妊娠8ヶ月に突入した。
妊娠後期と呼ばれる期間に入った。
夫と2人で暮らす毎日も、あと少し。
穏やかな、真剣な、おかしな、あたたかい今日。
今の気持ち。
忘れたくないなと思う。
でも、いつかはきっと、忘れてしまうから。
だからここに残しておくことにする。
34歳、東京在住、私の日々の記録。
「胎動」という、お腹の中で赤ちゃんの動きを感じることがどんどん増えて、あぁ私の中には、人がいるんだな、という感覚がやっと育ってきている今日この頃。
それでもやっぱり、自分が母親になる想像はまだ少ししづらいところがある。
もちろん、今、お腹の中にいる我が子に会うのは楽しみだ。
夫と私の間にはどんな子供が生まれてきてくれるのか興味がある。
愛する人の子を産める嬉しさを、しみじみ感じている。
しかし出産に関しては、不安もたくさんある。
SNSなどで調べては怯えてしまう、体験したことのない痛み、生まれて初めての入院、授乳のこと、産後のあれこれ。
もともと、神経質なところもあるから、産後不眠になることに関しての不安がとても大きい。
ところで妊娠中は、生理が来なくなるわけだが、それがとても私の心身を健やかにした気がする。月一回の周期のホルモンの波や出血による体調不良がないっていうのは、私にとっては楽だった。
(つわりが割と軽かったから言えることだってことはわかる)
産後、またホルモンの変化が著しくおこる中で、身体は負傷していて、さらに満足に眠れない中、赤ちゃんとの忙しない新生活なんて、私は正気でいられるのだろうか。私が私でいられるのだろうか。
夫に苛立ちをぶつけたり、周りでサポートしてくれる家族に傷つける言葉を言ってしまったりしないだろうか。
後から、「なんてことを言ってしまったんだろう」と思ってしまう後悔が一番自分にダメージを喰らわせることを知っているから、それを本当に避けたい。
そんな不安が、むしろ出産の痛みへの恐怖より大きい。
周りの先輩ママたちの言葉は、私を元気にしたり、安心させたり、逆にゾワっとさせたり、ビクビクさせたりするから、どんなタイミングで誰の言葉を聞くかはとても大切な気がしている。
それくらい、自分の中で大きなことが今、人生の中で起こっているということなんだろうと思う。
ここまで、書いていて不安の大きさが強調されてしまったような気がするが、
私の今の状況で言うと、本当に健やかに暮らさせてもらっている。
夫、母、妹、友人、職場の人たち。
それぞれと交わした会話や、彼らから受け取ったやさしさで心があったかい。
文章で書くって、やっぱり難しいな。
伝えるための文章になっていないよな。
でも、残そう。
今の自分の言葉を残そう。
こんな気持ちでいられた今日の私を、いつか思い出したいから。
そんな日記のようなものをこれから書いていこうと思う。