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私の最も好きなダンサーの話〜クリアなスキルの彼女〜

こんばんは。
今回は、意外とまだ書いていなかった、私の最も好きなダンサーの話(バレエダンサー編)です。

私の最も好きなバレエダンサーは
英国ロイヤルバレエ団の崔由姫(Yuhui Choe)さん!!ロイヤルのファーストソリストで、唯一の韓国人ダンサーです。生まれは九州なのだそう。

初めて見た彼女は、私が小学生の頃。
バレエ雑誌『クララ』に特集されていました。
その時の印象は、良くも悪くもアジアっぽいというもの。手足が細長い"バレリーナ"という感じではなかったように思います。

しかし、私はその時から、事あるごとに彼女の動画を探し始めました。

無駄な動きが一つもない、クリアな技術。
表情を大きく崩すことなく、手足先の些細な動きに支えられる表現力。
これぞ身体で仕事する人!という印象です。

彼女は、あまり首を回したり、背をかがめたりしません。足を上げようとして、大きく背を反らすこともしません。
かといって、身体能力を見せつけるような大業を派手にするようなこともありません。

頭の先から尾てい骨の筋がいつも一本通っているようです。その強く固く通った芯からシンプルに、クリアに、最短距離で繰り出されるジャンプやポーズや回転が、なんとも心地よいのです。

Yuhui Choe  フロリナ王女
彼女の十八番と言える役どころです。

20世紀以降のバレエは、衣装においても、音楽においても、ストーリーにおいても、
良くも悪くも"なんでもあり"の時代に突入しまきた。

その中で、バレエらしさを担保してくれているのは、ポジションやステップといった技術ではないでしょうか。

小柄でも強く逞しい。それを心地よく見せてくれるクリアなスキル。
そして、繊細に降りる足元や、細やかに気を配った指先にどこか可愛らしいさを見せてくれる。

そんな彼女が、私にとってのスターで、憧れのバレリーナです。

voice of spring
現代風の変わったステップと古典的なポーズが混ざった、アシュトンの振り付けです。
崔由姫さんにとても似合っています。
私の最も好きな作品です。



彼女は今日がお誕生日!
おめでとうございます。

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