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バレエ歴20年以上の私がジャワ舞踊を始めた話③〜ジャワ舞踊の舞台のお手伝いに行ってきました〜

みなさんこんにちは、ソノです♡
今回は、ジャワ舞踊のステージがあったので、私は出演しませんが、見学andお手伝いに行ってきました。

やはりどのダンスも本番へ向けた下準備を体験すると、伝統や決まり事がよく理解できるようになります。


今回はジャワ舞踊の本番のお衣装やお化粧の準備についてお話ししたいと思います。


ジャワ舞踊のグループに入って2ヶ月弱?の私なのですが、お手伝いに楽屋に入れたのはとてもありがたいことです。

バレエやコンテンポラリーで舞台の場数はそれなりに踏んでいたので、邪魔にならない程度でお手伝いしよ〜と思って楽屋へ踏み込みました。


今回は『スリンピ』と『クロノ』という演目。
前情報では、どちらもジャワ舞踊の中では衣装の飾りも少なめ、お化粧も複雑ではないそう。『スリンピ』は4人の女性ダンサーが踊ります。『クロノ』は男性舞踊で、先生がお一人で踊られました。

18時開演に対してダンサーの皆さんは9時会場入りだそう。まあ、当日リハだったそうなのでそんなもんでしょう。
しかし、楽屋に来てみてびっくり…

リハやウォームアップなどしている時間はほとんどありません。

ずっとずっと、急かされるように化粧化粧化粧、着替え着替え着替え…

化粧めちゃくちゃ時間かかるじゃん…!!!

目元や眉毛はバレエメイクぐらいの濃さの舞台用メイクでしょうか。それに加えて、特殊な油で額からもみあげにかけてを三角形に黒く塗り、そこに金箔で模様を貼っていきます。
もちろん肌はファンデーションとドーランで眉毛が消えるまで塗ってからスタートです。


髪型は、大きな付け毛を入れて飾りのネットで覆ったシニヨンスタイル。これも1人では作れません。


今回の公演はジャワ舞踊以外に、日舞やインド舞踊、琉球舞踊、韓国舞踊の方がそろっていたので、公演専属のメイクさんが何人かいらっしゃいました。

さらに、ジャワ舞踊専属のメイクさんがお2人。
これだけメイクさんを揃えてもお化粧だけで1人2時間ほどかかります…。×4人なのでそれだけで開演ギリギリ。
途中で崩れてくる金箔を貼り直したり、リハに臨んだり、合間でネイルもしなければなりません。

私はメイク中のダンサーの手足にネイルしたり、合間を見て食事の準備をしたりしていました。


お化粧が完成したらここから、衣装への着替えです!!

・カイン(スカートのように巻く布)
・ベストのような衣装
   (名前あると思いますが聞き取れず…)
・サンプール(腰に巻く布)

これらの基本装備の他に、大量の装飾類と髪飾りをつけていきます。

まずシニヨンに7つのお花をつけていきます。これはバレエでもよく見る軽めの造花をピンで刺す形。簡単。
そのあと頭頂部に金の髪飾りを刺し、耳の上あたりから頭頂部まで大小9つぐらい??の飾りを少しずつ刺していきます。

だんだん飾りが多すぎてお団子にさせる場所がなくなってくる!!

ダンサーさんもさすがに重たそうで、「痛い…しょうがないか、もう外せないし我慢しよ」と。

そのあともたくさんの腕輪やネックレス、イヤリング…
考えられる全ての装飾…という感じです。驚きました。


出来上がった姿は、アジアンテイストだけど煌めいていてとても素敵でした。憧れが募ります。


本番用舞台衣装というのはどんな舞踊も装着に一苦労。


バレエの本番準備も大変…
ですが、
1時間弱あれば終わるメイク、
1人で着れる衣装や髪飾り…

バレエはまだ軽装のようです。
(その分激しく動くんですけどね)

こんな姿や完成までの過程に出会えるからこそ、
ジャワ舞踊の決まり事や大事にしてきたであろう事項が、体感でわかっていくのだと思います。

本番に立ち会えるって、その舞踊を習う者にはとても良い機会になりますよ。

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