ヒトの進化とダンスの関係〜TikTokのダンスは人類の進化かもしれない??話〜
こんにちは、ソノです♡
今回はヒトの進化とダンスの関係について考えたことを。
今週、骨格や生物学的内容の講義を聞きました。今のダンスの形が、人間にとって人間らしいのかそれとも異常なのか少し考えることがあったので、ここに残しておきます。
今学期は週に一度、自宅から電車で1時間以上かけて、普段とは違うキャンパスに通っています。
今回の講義内容は、人間の骨格の歴史。
アウストラロピテクスより遡ること300万年前、ネアンデルタール人から遡ると700万年くらい前、人類の初めはサヘラントロプス・チャデンシスというチンパンジーとヒトの間のような生物だそう。
しかしこの、サヘラントロプス・チャデンシス、背骨が頭蓋骨と垂直に付いていた痕跡があるそうです。そう、直立した生物でした。これを証拠に、サヘラントロプス・チャデンシスは"ヒト"と分類されるそうです。
そこからわかるように、ヒトというのは"二足歩行"をするからヒトなのです。
二足歩行を手に入れたヒトは、手に遊びを持たせることになりました。
道具の使用がヒトの特徴とされるのは、こういった背景からです。
では、ここから本題です。
二足歩行をする人間が踊るダンスってどんな様子なのでしょう。
19世紀、ロシアでバレエのメソッドや、いわゆる3大バレエのような作品たちが生まれたとき、それは足でポーズをとり、ステップを踏むものでした。手は足に比べて随分限られてたポジションで情景を語ります。そして、手は時にマイムとして、物語を説明するために使われました。
バレエがバレエとして認識されるためには、足のステップやポジションが必要となります。手は装飾と言えるでしょう。
キャラクターダンスでも、足のステップではなく手の形で役柄を示しますよね。
手は遊ぶもの、だけど、それで何かを表現しようとする。そしてベースは足にある。
"人間らしさとは何か"という問いは、今日至る所で目にします。無意識か故意にかわかりませんが、バレエが生み出した美的感覚は、いかにも人間らしいように思うのです。
さて、ここから話をさらに発展させますが、
最近、TikTokやリール動画で上半身のみでできるダンス?振り付け?が流行っていますよね。
綺麗なお姉さんお兄さんの動画、ついつい見てしまいます。
アイドルのダンスも、難しいステップ!というより、キャッチーな身振り手振りが流行るようです。
もちろんこれがダンス最先端なわけではありません。しかし、これらがダンスと呼ばれ、ダンスの一ジャンルになってきていることは否定できません。
足技やステップは、ダンスがダンスであるために絶対必要なものでは無くなったのです。
手さえあればヒトが踊るダンスとして認められる時代なのです。
二足歩行で手に遊びを持たせることになった人間。
人間らしいダンス最先端はここにあるのかもしれません。
追記:ここではバレエの話をしましたが、アジアのダンス(タイやインドネシアの舞踊)は指の形を大切に守ります。このことからも新しい議論ができそうです。長くなるのでここでは触れませんでしたが…