バレエ歴20年以上の私がジャワ舞踊を始めた話⑧〜布直す動き、それ振り付けなの?!〜
みなさんこんにちは。今回は久しぶりのジャワ舞踊シリーズです。バレエやジャズといった西欧のダンスばかりやってきた私が、アジアのダンスに翻弄される奮闘記です。
だんだんジャワ舞踊にも慣れてきました。しかし、慣れてきた今だからこそ、わからない箇所も明確になってきてしまいました。
今回は、ジャワ舞踊の踊り始めと踊り終わりの「とある所作」について。
ジャワ舞踊の多くは、直立から胡座のように足を組んでゆき床に座る動作からスタートします。そして手を合わせて首を揺らし、踊り始めます。
踊り終わりも、だんだんと腰をかがめてゆき、始めと同じように手を合わせて終わります。
この動作は色々な踊りに出てきますので、だんだん慣れてきました…!グラハム・テクニック(モダンダンス)を習っていたこともあり、胡座の姿勢を保つことも苦ではありません。
ジャワ舞踊なので、特有の布(カイン)を腰に巻いてスカートのようにしています。これは少し動きづらい…イサドラ・ダンカンもびっくりの動きにくさです。また腰にはもう一つ、サンプールという布も巻きます。これは腰で結んで長く前に垂らします。
座る時にこれをうまく前に避けなければ、立ち上がる時にとても困ります。
そういった布捌きも練習しなければなりません。
しかしこのように、振り付け以外で手に持った小物や衣装捌きを修得しなければならないのは、バレエも同じこと。扇子やタンバリンを粋に活用したり、長いスカートをうまく捌きながら踊ります。
なので、ジャワ舞踊でも先生の真似をして、胡座をかいて座ったあと、サンプールを前方にはらって捌きます。
すると…
先生「そこは、座ったあと自分の腰の部分から1・2・3・4カウントで布を前にして5・6・7・8で腰を立てて!」と…
あれ…これって自由裁量の部分じゃないの…??
振り付けとして決まってるの…?
どうやらバレエとは大きく違ったみたいです。
バレエでは衣装をいかに捌くか、小物をいかに見せるかは自由裁量の部分が大きいです。そこがむしろ"個人の技量"だったりします。
ジャワ舞踊では、この部分(少なくとも始めと終わりの布捌き)はきちんとした振り付けなのでした。
そう、バレエで言うところのジャンプやターンのように。
まだまだジャワ舞踊の常識を身につける道のりは長そうです。
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