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読書記録

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2024年5月の記事一覧

今月読んだやつ(2024-5)

今月読んだやつ(2024-5)

今月読んでよかった小説4選。

卒業のための犯罪プラン

『ようこそ実力至上主義の教室へ』みたいな作品。けれども、世界観は狭い。学内通貨を使ったビジネスもの。単位も買える。しかし、学内通貨と現金の交換は禁じられている。

登場人物が癖のある人たちなので、深堀した続編があっても面白そう。

K+ICO

ウーバーイーツの配達員Kと女性tiktoker、ICOの話。どちらも大学生。

2人とも頭がいい

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小分けにする案が浮かばず、まとめて書く

小分けにする案が浮かばず、まとめて書く

『群像』2024年の4月号を読みました。

読んでいて気になったところがちらほらあったが、上手く分けられそうにないので、わーっと書いておく。

『群像』は基本的に決まった連載しか読んでいない。だが、パラパラとページをめくって気になったワードが目に飛び込んできたら全く読んでいない連載にも目を止める。その単語の周辺の文を読み、「おお、これは…!」となったら冒頭から読む。

そうやって、読む連載の数が増

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具体例が増えた

具体例が増えた

『水曜日は働かない』を読んだ。

どうやらこの本はnoteで書かれた記事をまとめた本のようだ。

3章立ての本になっている。初出を見るとnoteの投稿順になっていないのでまとめやすいように編集されたのだろう。

帯文には成田悠輔さんの推薦文がある。「これは社会批評なのかただの日記なのな? もちろん両方だ。もっとも個人的なことこそもっとも公共的なのだから」と。

確かに読んでいると1章は日記。2章は

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【読書記録】『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』

【読書記録】『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』

『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』を読みました。

以前、『ネガティヴ・ケイパビリティで生きる 答えを急がず立ち止まる力』を本屋さんで立ち読みしてから、「ネガティブ・ケイパビリティ」に興味を持ってました。

今回読んだ本は図書館で借りたものです。

背表紙を見たときは「立ち読みした本だ!」と上記の本と誤解しました。まあ、それでもこの本は別に読んだ本で引用されていたものだった

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【読書記録】『仕事と江戸時代』

【読書記録】『仕事と江戸時代』

『仕事と江戸時代』を読みました。

今年に入ってから、労働の歴史(『働き方全史』)について学びました。

そんな中で、日本人にフォーカスされている箇所がありませんでした。なので、「じゃあ、日本はどうだったの?」って思ったのが読んだきっかけです。

学校で日本史を習ってからさっぱりだったので、なんとなく聞き覚えのある言葉も見ながら読みました。

身分の違い

当たり前のことかもしれませんが、まず身分

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