乳児を保育所に預けるのって、結局どうなの?〜通信制大学で幼稚園教諭一種免許取得への道1
先日3年ぶりにnoteへ帰還して書いた記事へ
いくつかリアクションをいただいてめちゃくちゃ嬉しかった。
嬉しいと、続けられるんだな。
子どもといっしょ。
ということで本日は
直近で提出したレポート
「発達心理学1」
で考えたことを少し書いてみようかと思います。
レポート課題
詳しく書くことは大学からNG出てるので、ざっくり。
乳児期に保育所やこども園に預けられると、
お母さんとのアタッチメント形成に影響ある?
アタッチメントって、私は大学で聞くまで全然意味を知らなかったけれど
意識してみると本やら雑誌やらでも非常によく出てくるワードなんですよね。
Bowlbyという人が提唱した、「愛着」というものなんですが、ここ掘り下げると
とてもとても長く、私が語るのはまだまだ早すぎるのでまたいつか。
今回はあくまでもこのレポート課題について書いていきます。
学習前の私の感覚的な意見
「違ってくるんじゃない?影響ありそう。」っていうのが、
勉強前の私の素直な感想。
理由はおそらく
「そんな小さい時から預けるなんてかわいそう!」
どこで聞いたのか分からないけどこのセリフが頭の中に焼き付いてたから。
私も2児を育てているけれど、子どもたちを産む前、産んだ直後、から今に至るまで、これ系の言葉は恐ろしいほど浴びてきていて、
親子ってそういうもんなんだろうなと、勝手に思い込んでいたんだな。
テキストと参考文献から得たこと
オーストラリアでの研究
1960年代から70年代にかけて、アメリカでもこの議論が起こって、そこを皮切りにそれ以外の国々でもいろんな研究がなされてきたそう。
中でもオーストラリアでは、日本と同じように政策的に女性の就労を促進してきた影響で、1980年〜90年代にかけて子どもを認可保育所などに預けやすくなったようで、研究が進められたらしい。
内容は興味ある方は論文などを漁っていただくと良いかと思うけれど、そこで得られた考察は
施設における保育が一概に親子のアタッチメントを阻害するとは言えない
というものでした。
さらに興味深いのは
早期に母親が仕事復帰して子どもを預けた方が、母親の生活の質とかメンタルとかが安定して、母子間のアタッチメントが良好に形成される
っていう結果まで出ていること。
普通に子ども育てたことあったら激しく同意したくなる結果なんだけど、
あ、ちゃんとした研究で証明されてるんだ…
と私は驚いたのです。だって、そんな情報、そこまで世の中で認知されてる?と。
オランダとイスラエルでの研究
もうひとつ、オランダとイスラエルで行われた縦断研究について。
これまた論文とかあるけど、結果だけ。
アタッチメントのタイプをチェックするSSPっていう検査方法があるのだけど、それの結果について、
母親との間のアタッチメントのタイプと、保育園の先生みたいな保育者との間のアタッチメントのタイプはどうやら関係ないようだ
ということが分かったらしい。
つまり、お母さんとめちゃくちゃいい感じのアタッチメントを形成しているからと言って、保育園の先生とも同じ、とはいかないよ、逆も然りだよ、っていうこと。
これについては、よく考えたらそりゃそうだ、なんだけど、ちょっと意外というか、そうなんだー…という印象を持ちました、正直なところ。
学習後の私の考え
今回のレポートのお題は、あくまでも
早くから保育園とかに預けるのと預けないのでは、お母さんとの間のアタッチメントに違いが出るのか出ないのか、だったので、私の答えとしては、
預けようと預けまいと関係ない
結局は母親がどう信頼関係を築くかであって
時間は関係ない
というところに行きつきました。
オランダでの研究結果に対して、私が少し驚いたのは、母親とすごく良い関係性を築けていたら、先生ともそうなるんじゃない?って思っていたから。
だけど、我が子のことを思い返してみると、いやいやそんなこともなかったなと。
これって、小学生とかになってくると相性とかもあると思うけれど、未就学、特に乳児期なんて、まだ子どもはそこに至っていなくて、完全に保育の環境と大人の向き合い方に尽きると思います。
だから、乳児期から保育園預けてるけど、しっかり限られた時間で向き合ってます!!っていうご家庭なら、子どもと保護者の間ではちゃんとしたアタッチメントが形成されるし、
逆に、幼稚園入るまで預けないけど、あんまり向き合いたくないし、お世話もしたくないよ、っていうご家庭だとなかなか難しいね、
ということかなと解釈しました。
感想
実際に2人を育ててる私でも
0歳とか1歳とかから保育園ってどうなるのー?!って
イメージができてなかったわけで、
そりゃ昭和世代や幼児教育に関わったことのない人たちはそう思っても当然で、
その根底にあるのって、このアタッチメントっていう理論が言われ始めた頃の時代と今とのズレなんだと思います。
時代や社会状況は変わっているけど、幼児教育や親子関係の理論的なところはだいぶ昔から変わっていなくて、新しい研究がなされても、その結果みたいなのはなかなか世間一般にまでは認知されない。
だから、子育てしにくい時代だなとか感じちゃうんだなと思いました。
私も反省。
反省と同時に、やっぱり学ぶことって大事。
学び続けて、情報をアップデートし続けて、仮説を立てて、また調べて、
これからも何事にもそうしていかなきゃなと思いました。
注:まだまだ学習途中で、あくまでも私見なので、温かい目でお願いいたします!
普段は未就学児中心のアトリエを主宰しています!
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