メキシコそろばんプロジェクト③驚きの連続 トラスカラまでの道
こんにちは。訪問ありがとうございます。
さて、私達は2月からの長旅を終えて帰国しました。ひとりの時は、
「うわー。日本語なつかしい!」となっていましたが、子どもと常時日本語を話しているので大した変化も感じられず。私だけ時差ボケになりそうな不安を抱えながら書いています。
そろばんの大会のため、地元には戻らず直接関西入りしています。暑いというか蒸される感じです。大会がなければ私たちが夏に本州に来ることはないでしょう。それにしてもすごい数の外国人でなぜか私達も中国人に間違えられます。
今日は、そろばんの披露のためにメキシコのトラスカラ州に到着するまでの話を書こうと思います。
安全のため厳戒態勢で
当日に出発することを決めた私達はメキシコシティのホテルを出て、TAPOという長距離バスターミナルに向かう。メキシコシティはバスターミナルのまわりが危ないと言われているので、荷物は各自のリュックサックのみ。旅行者だと思われないことが大事。子ども達には絶対私から離れない、日本語で返答しない、わからなくてもわかっているふりをするように言う。
メキシコの友人には、ターミナルでは誰から話しかけられても無視するようアドバイスがあった。
メキシコシティの移動は、いつもメトロバスという車体はバスだが駅が簡単な地下鉄のような改札になっている乗り物を使っている。これが1番安全。
デモで乗り物が動かない
メトロバス乗り場で、いくら待ってもメトロバスがやって来ない。バスの時刻表も表示が消えている。これはおかしいと思いまわりを見まわすと、さっきまでバス停にいた人が別の場所に移動している。
メキシコシティでは、連絡なく突然バスが来なかったり乗り場が変更になることがしょっちゅうあった。今日もそのパターンで、何の表示もない道路脇に人々が集まり始めたのでそこで待つことにした。
そこで待っていた母娘らしき人に、これはメトロバスを待つ場所なのか、行き先は合っているか聞くと
「合っている。今日は住居を求めるデモがあってメトロバスがルート変更になったらしいこと。そして自分達もそこに行くから大丈夫」と言われ安心。
ようやくメトロバスが来て、その母娘がと共に乗り込むが途中まで進んだところで降ろされる。この先、デモがあってメトロバスでは行けないので徒歩で移動するようだ。垂れ幕を持ったデモの集団に途中出くわすが、何だか中だるみしていて何も訴えていない。時にケガ人が出たり窓ガラスが破壊されるメキシコのデモにしては控えめな感じ。
先ほどの母娘に長距離バスターミナルTAPOまで向かうメトロバス乗り場に連れて行ってもらう。海外では、何かトラブルがあると人々の結束が強いなといつも思う。
道を間違える
ローカルバスのバス停に近づくと、母娘はネットで調べ始め
「TAPOに行くには地下鉄だと書いてある」と言う。
私が調べた限り、TAPOまではメトロバスと書いてあるが、ローカルの2人が言うのだから間違いないだろうと別れを告げて地下鉄に入った。ちなみに、この母娘だと思っていた2人は実はバス乗り場で会っただけの他人だった。そのくらい、足の悪い母親くらいの歳の人に手を貸したりさりげなくサポートしていた。
地下鉄駅に入ったが、いわゆる雰囲気の悪い地下鉄駅で治安が悪そう。そして、どう見てもバスターミナル行きの地下鉄など見つからず。駅員に聞くと、地上に出たところにあるバス停からメトロバスに乗れるという。
治安の悪い地域を通過する
やっとの思いで地下鉄を出て、TAPO行きのメトロバスに乗る。バスターミナルの治安が悪いと言われる理由がよくわかる。路上に大勢の人がたむろしているエリアをバスが抜けていく。
大抵、どこの国でも治安が悪い地域では路上に意味もなく人がたむろしている。まさしく典型的な治安の悪い地域をメトロバスが乱暴に駆け抜けていく。子ども達は揺れを楽しみお菓子を食べて楽しそうにしていてホッとした。
こうして何とか終点に着き、多くの人で賑わっている長距離バスターミナルでトラスカラ行きのバスのチケットを買うことができた。ホテルを出てから2時間もかかってしまった。
メキシコは安全をお金で買う国。次からはUber にしよう。