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B型肝炎訴訟 どうせ産むなら海外で
こんにちは。訪問ありがとうございます。
今日は、B型肝炎キャリアの私が経験した、海外と日本での出産について書こうと思います。
私はワクチンによるB型肝炎キャリアで何度か急性肝炎も発症しているが、海外留学も何度もしているし海外で妊娠出産もしている。
初めての妊娠と出産が海外だったけれど、全くB型肝炎差別や偏見がなかった。
初めて妊娠がわかったのはカナダのモントリオール。歯科検診が無料だったので歯医者に行き、自分がB型肝炎であることを伝えた。
かつて、B型肝炎のせいか結核疑いのせいかわからないけど、2メートル離れて診察された経験がある私。原因不明の熱が3週間続いて入院。毎回たくさんの見習い医師を引き連れてやってきては2メートル離れて顔を背けて診察してくるドクターサトー。また同じ目にあうだろうなと覚悟した。
ところが、モントリオールの歯科医は満面の笑みで
「おめでとう!!赤ちゃんを授かってくれて本当にありがとう!!」
とフランス語と英語で言い握手。そして、まわりの医療従事者と盛大に拍手。まるで家族が妊娠したかのように喜んでくれた。
そして、普通に歯の検診を終えると
「歯は全く何ともない。たくさん食べて健康な赤ちゃんを産むんだよ!」
と声をかけてくれた。
全く日本人がおらず、フランス語しか通じない地域での初めて妊娠。心細く不安な気持ちがほっこりとあたたまった瞬間。
そして、アメリカでの出産。妊娠中に保健所から専門家が家にやってきて肝炎の種類と注意事項を説明。そして、何と無料で夫と娘にA型肝炎の予防接種まで打ってくれるという。私のウィルス量が低かったため今まで打ったことがなかったが夫もB型肝炎の接種をする。(何度か打ったが免疫はつかなかった)
私も出産後にA型肝炎の予防接種を受けた。
出産も、リスクが低い帝王切開で良いとこちらから申し出たが
「こちらの医療従事者は全員予防接種を受けている。全く気にしなくて良い」
と自然分娩で助産師さんに取り上げてもらうことができた。
生まれた子どもも、血まみれだったが軽く拭いただけ。アメリカはへその緒が取れるまでお風呂に入れないのでずっとそのまま。
こちらが心配になるほど全く差別も区別もされず「時代が変わって差別がなくなったんだ!」と単純に喜んでしまった。次のドイツでの妊娠も全く差別なくアメリカと全く同じ。
で、すっかり日本の2メートル離れて診察したドクターサトーのことなど忘れ去っていた私。
日本で出産した時に、完全にばい菌扱いされてカルチャーショックを受けた。バースプランと言って、出産の時にどうしたいかという希望を事前に提出しておいたのに、産んだ直後に
「あなたの血液は汚れているので、これはできません」
と言い放たれた。だったら、せめて産む前に言えー。さーきーにーいーえー!
生まれたばかりの我が子は、ゴシゴシと洗われた。
海外での妊娠前にたくさんの文献を読み、海外の病院で相談して「ここなら肝炎持ちでも安心して出産できる」と思ったけれど、最初の妊娠出産がこのK病院だったら中絶するか、そもそも子どもを産もうとは考えなかった。
このK病院が嫌すぎて2泊で退院した。本当に、日本が嫌になった。だって、政府がお金をケチって注射器使いまわしたから感染したんだよ?体調悪いし、毎年の検査でお金も時間もかかるし何一ついい事ない。
もう産まないけど、私がもし次に産むのなら絶対海外に行くと思う。アメリカだったら、5人くらい産んでも良いな。海外は、人を人として扱ってくれた。
K病院、駅チカで肝臓専門医がいる病院だと書いてあり、NICUもドクヘリもあるから安心してしまったけれど、人権侵害もいいところ。
言葉なんて通じない方がずっと良いなと思ってしまったK病院での出産体験。こんな経験をするのは、私で最後にして欲しい。