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ちょっとタメになる海外生活ネタ⑦性病検査もママンに相談しちゃうフランス

 こんにちは。訪問ありがとうございます。

  日本の性教育が話題になることも多くなってきましたが、性教育って難しいですよね。どこまでをいつまでに教えるか、悩むところです。

 今日は、フランスでの性教育にまつわる話を書きたいと思います。写真は・・場所をメモしておけば良かったと後悔しています。

 

フランスの性教育

 


 フランスは性にオープンな国で同性愛者の権利が守られています。そのためか、性に対する教育がしっかりしている印象がありました。

 日本の性教育は若者の性衝動を抑えさせようとしているように見えます。そのため、私が子どもの頃は誰かと話し合うなどもってのほかでした。ネットがなかったあの時代は若者達はどうしていたのでしょう。

 フランスでは、もう若いうちの性交渉をやめさせることはあきらめて望まない妊娠や性感染症を防ぐにはどうすれば良いかと、小さい頃から知識を入れているようでした。性教育に関してはフランスの方が、よっぽど建設的で子ども達が守られています。

 私はフランス人の友達からAIDSエイズに関するレクチャーを受け、パンフレットをもらいました。フランス語は語順が違うのでAIDSエイズはSIDAシダになります。ポスターでSIDAは良く見ていましたが言われるまで、それがAIDSのことだと気づきませんでした。

 当時エイズの事例を紹介されました。自分がエイズを発症したと知り自暴自棄になって不特定多数と性交渉を繰り返した男が、その相手達に数ヶ月後「welcome to the AIDS world」と手紙を送る。この話はとても恐ろしく、印象に残っています。

犬の連れ込み疑惑


 外国人から見ると、アジア人は一括りで特に日本人はいつも全て一緒に見られます。ある日、フランス人がものすごい剣幕で私の部屋をノックしてきました。

 「あそこの部屋の日本人が部屋に犬を連れ込んでいる!うるさいから注意してきて」

 そのフランス人に連れられて私ともう1人の日本人は犬を連れ込んでいると言われている彼女の部屋の前に行きました。そして耳をすませて中からの騒音を聞くことになります。

確かに犬の声にも聞こえなくはありません。しかし、違いました。人の声です。

 連れ込んだのは犬ではなく彼氏で、それは彼女の喘ぎ声でした。私と友人は目配せして、注意しておくねと伝えて部屋に戻りました。

 男女の情事を初めてライブで聞かされてしまいました。

二股三股の代償


 さて、この彼女。その後「エイズ感染疑惑騒動」を引き起こしました。彼女は外国人好きとして知られていて、同じ大学の外国人の中でも簡単にセックスができる日本人として有名だったようです。

 フランスに来る時も、経由地を元カレのいる国にして元カレの家に滞在しそこで遊んでから現地入りしています。

 その彼女にエイズと思しき症状があらわれました。彼女はかなり取り乱し

「うつされたとしたら犯人はアイツしかいない」

 と元カレの悪口を言い始めました。とりあえず、どちらにしても性感染症の可能性が高いので最近関係を持った人達に連絡を取りました。よほどたくさんいたらしく連絡がつかない人もいて彼女は困っていました。

 結局、その元彼は無実でした。

 彼女は部屋に連れ込んでいた彼氏らしき人と一緒に性感染症の治療を行うことになりました。連れ込み彼氏らしき人も元カノ達に連絡をしたようです。どこから感染したのかは不明ですが、エイズなどの性感染症はこうやって広がるんだということを目の当たりにしました。

ママンに泣きつく 

 驚くことに、連れ込み彼氏らしき人は事の顛末を母親に報告してアドバイスまでもらっていました。とりあえず、病院に行くように説得されていました。フランス人男性はマザコンだとは​知っていましたが、ここまでとは。

 一応、連れ込み彼氏らしき人が感染源としては濃厚で悪く思ったのか、ママンは彼女に親切にしてくれたらしいのです。病院を見つけてくれたのも治療費を出してくれたのもママンでした。

 「せっかくの良い機会だから、みんなでエイズ検査受けることにしたよ!」
と彼女から報告がありました。今回の関係者はみんなエイズ検査を受けました。遊び人の彼らの人生において、エイズ騒動は良い勉強になったはずです。

 もちろん、彼らの関係はそう長きませんでしたがこの時の反省の気持ちは長く持って欲しいものです。


 


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