4年と1000万円使ってまで大学に行く意味ってある?
最近では様々な事情から「大学の価値がない」と言われることも多くなってきました。
大学は実際に4年もの時間と、生活費を含めて約1,000万円かかると言われています。
「とりあえず」でも、大学って行った方がいいのでしょうか。
今回は、大学の価値、大学に行く意味について、仲良し夫婦で語り合ってみました。
■ 大学に行く意味ってあるの?
「大学の価値が落ちた」と言われている昨今。
この自由な時代に、大学に行く意味はあるのでしょうか。
大卒と高卒の収入の違い
ひよこ(妻):ズバリ、大卒資格はあった方がいいですか?
うしお(夫):大卒資格は、まあ、あった方がいいね。
大卒資格は、一応あった方が得と語る夫。
大卒は、平均の生涯賃金が上がるからです。
・ 【高卒の平均生涯賃金】約1億6,000万~1億8,000万円
・ 【大卒の平均生涯賃金】約2億~2億4,000万円
と言われています。
高卒と大卒で1億円は開かないけれど、生涯賃金として見てみると、けっこう差がありますよね。
うしお(夫):5,000万円くらいは差があるんじゃないかな。
ひよこ(妻):実際、求人を見てみると、大卒と大卒以外(高卒など)で、給料5万円とか、違いはあるよね。
うしお(夫):それも会社によるけどね。
大卒と高卒の就職の条件の違い
また、大卒でないと基本的に大企業が求人を受け入れない場合も多いです。
中には、派遣社員で入社し、実力が認められれば正社員になるパターンもあったり、学歴は不問の会社もありますが、まだまだ現在も大卒の方を優先する会社は多い傾向があります。
ひよこ(妻):業種や仕事内容によるけど、そうだね。
うしお(夫):そう、そういうところでも平均的な差が開くのかなと思うね。
ひよこ(妻):他にも、大卒ってメリットある?
うしお(夫):他にも大卒だと海外で取れるビザがあるんだよ。
「就労ビザを取るには大卒が最低条件」という国もある、確か。
マレーシアでは「高卒だったら実務研修が5年以上」だけれど、「大卒だったら2年で良い」という職種もあり、高卒と大卒では差が設けられていることがあります。
将来海外で働くことを考えた場合、大卒の方が働きやすくなります。
ひよこ(妻):でも、やりたいことがある場合もあるじゃん。
例えば、起業したりとか、ミュージシャンの道に進みたいとか、冒険家になりたいとかさ。
うしお(夫):夢があるね。
だいたい皆が小学生くらいの頃になりたいっていうやつね。
ひよこ(妻):ドリーマーだから(笑)
中学の時くらいまで思っていたね。
うしお(夫):だいたい高校くらいになると、「生活費稼げんやろ」ってなるんじゃん(笑)
ひよこ(妻):収入がどこから入ってくるのかが、全く見えないよね。
私が子どもの頃は、冒険家になって希少生物・未知の生物を発見して儲けたり、人類が知らないことを発見して儲けたり…と、様々な夢を抱いていました(笑)
ひよこ(妻):じゃあ大卒で冒険家にはなれない?
うしお(夫):大学卒業して冒険家になってもいいわけよ。
在学中に冒険してもいいし。
起業したい人の場合は?
それでは、「将来起業したい」という人の場合は大学に行く意味はあるのでしょうか。
「ビッグになりたい」と思った時、高校を卒業したら、すぐにでも起業した方がいいのでしょうか?
うしお(夫):自信あるならいいんじゃないの。
でも、起業の場合でも、大学在学中にできるからさ。
しかも4年間の猶予があるから、失敗もできる。
ひよこ(妻):学生起業というやつですね。
そうだね、失敗してもかっこいい感じになるよね。
うしお(夫):「挑戦心のある男」みたいな。
高卒で起業するより、大学在学中に起業した方が、失敗しても世間的に「チャレンジしたことが素晴らしい」という印象を与えられます。
そのため、心理的なハードルも低いと考えられます。
うしお(夫):世に〇〇というアプリをリリースしたとかさ。
ひよこ(妻):最近、アプリ大会、アプリコンテストみたいなのあるよね。
そこから受賞して、起業するパターンあるみたいよ。
うしお(夫):ビジネスコンテストとかあるもんね。
起業するという観点で見ても、大学では起業しやすい雰囲気・環境が整っていますね。
仲間も集めやすいというメリットがあります。
ひよこ(妻):30歳過ぎてからだと、起業に対する世間の目は厳しくなるね。
本人の心理的なハードルも。
失敗した時に、再就職とか。
うしお(夫):昔、デザイン会社にいたときに、会社が潰れた元デザイン会社の社長だった人がいたけど、普通に仕事中にFacebookやってたのもあって、社内での評判はあまり良くなかったね。
大学に行きながら起業でき、いざとなったら休学・復学もできるので、起業を考えている人でも「大学は行く意味がある」と言えるのではないでしょうか。
うしお(夫):大学在学中の起業の方がノーリスク・ハイリターンだよね。
■ 大学に行く意味がある人はこんな人
それでは、大学にはどんなタイミングで、どこの大学に行った方がいいのでしょうか。
うしお(夫):やっぱり普通に、18歳でストレートやろ。
ひよこ(妻):30歳とかで行くのはナシ?
うしお(夫):うーん、大卒の資格が必要になった時でいいんじゃない?
海外で働きたいとか、学割使いたいとかさ(笑)
例えば、放送大学は4年間で約70万円の学費で、テレビやラジオなどで受講ができ、大卒資格が取れます。
学生証が簡単に取れるということで「学割を使いたい」または「大卒の資格が欲しい」という方は、放送大学を利用する手段もあります。
ひよこ(妻):けっこう美術館とか、学割きくところいっぱいあるんだよね。
うしお(夫):そうそう、Adobeのソフトとかも学生の方が安く買えるしさ。
ひよこ(妻):まあ、でも18歳で入るんだったら…。
うしお(夫):ベストは東大でしょ。
■ 大学に行く意味がない人はこんな人
私たちは現在、個人事業主のWebデザイナー。
大卒資格は持っていません。
うしお(夫):僕たちとしても、大卒資格というものがあった方がいいとずっと思っていたわけではないからね。
ひよこ(妻):そうだね。
むしろお金かかるし時間もかかるから、特に行く必要が見出せないんだったら、「早く就職した方がいいのかな」ぐらいに思ってた。
うしお(夫):そうそう。実際に、特に不利に感じたこともないし。
僕たちも仕事柄、必要なかったね。
私達は、技術職の専門学校で学んだので一般職とは違う業種です。
仕事をするにあたり、大卒資格が必要というよりは、「Webのスキルが何年あるか」というところが見られます。
うしお(夫):プログラマーもそういうところあるね。
ひよこ(妻):技術職はけっこうそうかな。
■ 大学にかかる費用と時間について
技術職で働いており、大卒資格はなくても不自由はない私達。
けれど、なぜ夫は大卒の方がいいと思ったのでしょうか。
うしお(夫):単純に、生涯賃金が違うから。
仮にサラリーマンをするんだったら、やっぱり大卒の方が平均的な収入は高いと。
たったの4年でその権利がもらえるんだったら、生活費を含めて1,000万円くらいで済むのなら、行っておいた方がいいだろうと。
ひよこ(妻):最近、私はNISAとか、投資信託をやっているけど、けっこうローリスクと言われているものは、リターンも当然少ない。
そういうの見てると、大学はけっこう、リスク低いけどリターン大きいような気がするね。
うしお(夫):リスクのわりに大きいよね。
大学行くリスクって何?
ひよこ(妻):お金最初かかるくらいかな。
うしお(夫):特にやりたいこともないし、どうしようかなーみたいな感じだったら、行っておいた方がいいね。
大学にいって大きなリターンを得るには、将来に活かせる仕事に就く必要はもちろんあります。
うしお(夫):かかる費用が大きいからね。
ひよこ(妻):奨学金は、専門学校行くのに借りたけど、結局フリーターになって返すのが大変という友達がいる。
うしお(夫):僕は友達で奨学金全額返した人がいるよ。
ひよこ(妻):人によって違うよね。
返すことを考えて仕事を選ぶ必要があるなと思う。
うしお(夫):500万円とか、すごい額の借金だもんね。
奨学金は、しかも破産できないから。
大学は入試などが大変で、「大学に行くことがゴール」になりがち。
けれど、奨学金を返済したり、就職について考えると、先は長いです。
大学でしっかりと学んで将来に活かそうという心構えは必要ですね。
■ まとめ
東大を目指す人気漫画「ドラゴン桜」で、
「バカとブスこそ東大に行け!」
という有名なセリフがあります。
一見口が悪いようなセリフですが、社会に出た時に不利にならないためにも、学歴で身を守るという教訓が含まれています。
「ブラックマーケティング」という本の中でも、日本人は
「カモ遺伝子」(人にだまされやすい親は子もだまされやすい性質)
を持っている人が多いそうです。
将来的に人にだまされにくくなるためにも、大学などで知識をつけ、自身で考える力は必要です。
4年間で1,000万円くらいのお金で、5,000万円くらいの生涯賃金の差が出てくるのであれば、大学に行った方が良いでしょう。
うしお(夫):「拾える金は拾っておこう」ということで。
ひよこ(妻):何の話してたんだっけ?
うしお(夫):大学に行く意味について。
「大学は行っておいた方がいい」って話です(笑)
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