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貯金5000万円でセミリタイア可能?運用益と好きな仕事で生きていく「FIRE」という考え方

好きなことをして暮らしたい。
生活のために無理して働きたくない。
セミリタイアしたい!

最近20~30代の若い世代の間で支持されている、「FIRE(ファイア)」と呼ばれる概念を知っていますか?

「セミリタイアなんてできっこない」と思う方も、この記事を読めば「意外とできそう」だと思えるかもしれません。

今回は、資産運用などに詳しい夫のうしおから、新しいセミリタイアの考え方・FIREについて解説してもらい、夫婦で考察していきます!

■ 最近話題のFIREとは?

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「FIRE(ファイア)」は
Financial Independence(経済的自立) Retire Early(早期退職)
という意味。

それぞれの単語の頭文字をとって「FIRE」と呼ばれています。

日本経済新聞によるとFIREは「40歳代あるいは50歳代前半での早期リタイアを目指すこと」として下記のように説明されています。

経済的な安定を早期に確立し、早期リタイアを実現しようという取り組みを表しています。
(中略)
標準的な引退年齢より早くリタイア生活に入る夢は万国共通のようです。FIREムーブメントでは40歳代あるいは50歳代前半での早期リタイアを目指すことが多いようです。
引用:早期引退の夢「FIRE」したい人がいますべきこと:日本経済新聞

うしお(夫):ざっくり言うと、早期退職。
「へとへとになるまで働くところから自分を解放しましょう」というような人生設計だね。

ひよこ(妻):最近の考え方って感じだねー。

セミリタイアは、「ミレニアル世代」と呼ばれる2000年以降に成人・社会人になる世代、現在20代後半~30代前半の若者に浸透してきた考え方です。

FIREの考え方は欧米で発祥し、現在は世界中に広がってきています。

そもそもセミリタイアとは?

「セミリタイア」という言葉を聞くと、定年退職したり資産を得たり投資運用をして働かずに悠々と暮らす、いわゆる「リタイア」を思い浮かべてしまいますよね。

けれど、「セミリタイア」というのは

・投資運用をしてつつましやかに暮らす
・生活のためには働かず、好きなことをする

状態のことです。

日本は少子化で人口が増えることもなく、今後景気が良くなることはないと予想されています。

そのため今の20~30代の若い世代の間で、「ある程度貯金してセミリタイアし、投資運用でつつましやかに暮らしていきたい」という価値観が生まれたのです。

うしお(夫):贅沢できなくてもいいから、最低限の生活するぐらいは投資のお金でまかなう。
お金が足りない場合は、バイトやちょっとした副業をする。

ひよこ(妻):投資だけで暮らすんじゃないんだ。

うしお(夫):働いたりするケースもあるみたいだよ。
運用利回りが5%固定じゃない年もあるし、元本崩したくはないだろうし。

“何億円も稼いで南の島で毎日バカンスして暮らす…”というリッチな「リタイア」とは違い、“基本的には生活費は投資運用で補い、贅沢したい場合は働いたり、好きな仕事をしながら生活を回していく”のが「セミリタイア」です。

うしお(夫):生活費のために仕事をするのはいやだというのが、若い人たちにはあるのかなって。
そういうのを叶える考え方。

うしお(夫):実際のところ、自分がやりたい、好きな仕事だけで稼いでいくというのはけっこう大変なことじゃない?

ひよこ(妻):めちゃくちゃ大変だねー。

うしお(夫):それよりはハードルが低い考え方なんだよ。

セミリタイアは、「何億円か貯めてリタイアする」よりは、ある程度の貯蓄で実現できます。

例えば、「リタイアするために1億貯めよう!」と言われても、大半の人がそれだけの金額を貯めることは困難ですよね。

若いうちから貯蓄し、定年退職や引退するまでなら貯められる人もいるかもしれませんが、ごく一部の人に限られます。

けれど、目標貯蓄額が3,000万円だとどうでしょうか。
月10万円貯金すれば、1年で1,200万円。
月15万円なら、1年で1,800万円…20年で3,600万円になります。

この貯蓄を元本に5%運用した場合は、1年で150万円以上の利益が得られます。
3,000万円の貯金は実家暮らしや夫婦共働き、家賃を抑えての1人暮らしなら、20代から働いて、20年後の40代なら可能な金額です。

うしお(夫):年金もらうよりも現実味がある。

ひよこ(妻):そうだね。

他にも、やりたいことや、やりたい仕事がある人にもセミリタイアの考え方は向いています。

自分が本当に好きなことだけをするというのは、一部を除いて収入になりにくい傾向があるからです。

それよりも先に資産を作っておき、生活費は投資でまかないながら、好きなことにチャレンジする方がリスクが低く生活できます。

お子さんがいるご家庭も、好きなことをする生活は家族を養うにはリスクが高いかもしれません。

そのため、先に生活費分の資産運用のための貯蓄をしておくセミリタイアの考え方は有効と考えられます。

うしお(夫):理論上でいけば、40代で4,000万円くらいためてセミリタイアの準備することは可能だと思う。
最初は月15万円しか貯められなくても、家も車も買わずにだんだん給料増えていけば月20万円くらい貯められるかもしれないし。

■ 貯金5000万円でセミリタイア可能?

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「将来セミリタイア・FIREを目指したい!」と思った場合、実際どれくらいの貯金をした方が良いのでしょうか。

うしお(夫):FIREには「4%ルール」という支出の考え方がある。

将来セミリタイアをするには「年間支出の25倍の金額」の資産を築くことができるのが理想とされています。

「それじゃ、いくら貯めればいいの?」となりますが、その目標金額を定める基準となるのが「4%ルール」なのです。

「4%ルール」とは、生活費を投資元本の4%に収めることができれば、運用利益で生活できるという考え方です。

うしお(夫):4%ルールは、アメリカ発の考え方なんだけど。
4%の数字の根拠は、アメリカのS&P株の成長率が7%、アメリカのインフレ率が3%であることを差し引いて計算された数字だね。

仮に年間支出が250万円だとしたら、25倍で6,250万円になります。
6,250万円の資産を築いて年利4%で運用したら、理論上は資産を減らさずに生活できます。
これが「4%ルール」なのです。

ひよこ(妻):FIREを実現するにはいくら貯めたらいいの?

うしお(夫):1人暮らしだったら4,000万円でいいんじゃない?
年利160万円くらいにはなるから。

利回りが良い年は250~300万円の利益になるかもしれません。

ひよこ(妻):もし2人暮らしであれば、年間支出250万円ぐらいはほしい。

うしお(夫):そうなると、6,000万円ぐらいいるよね。

ひよこ(妻):ハードル上がった。

サラリーマンの場合、6,000万円貯蓄というと難しいかもしれません。

しかし、4,000万円から5,000万円貯めて、足りない分は副業やバイトをして…と考えると、セミリタイアは十分実現可能と感じられますね。

■ まとめ

若い世代の新しい生き方の選択肢であるFIRE。

セミリタイアの生活に憧れますが、私は好きなことはすぐにやってしまいたいタイプです。

数十年我慢して貯蓄するよりは、好きなことを仕事にし、なおかつ収入を得る選択をしてしまいます。

うしお(夫):それもいいよね、大事だね。

ひよこ(妻):独身で若い方だったら、すぐに自分の好きなことや将来なれそうなことに全力を尽くして、収入につなげていった方がいいかも。

うしお(夫):そうだね、若いうちは楽しい貴重な時間。
その時間を貯蓄ばかりに使うのはどうかなと思う。

ひよこ(妻):セミリタイア、これはこれで立派な考え方だとは思いますけどね。

我が家は現在、夫婦起業で好きな仕事をしながら収入を得ています。
お金の管理は夫任せなのですが、夫はきちんと貯蓄し、投資信託などの資産運用もしてくれているそうです。

うしお(夫):ある程度がんばって働いて、貯まったお金を運用のほうに回しましょう。

ひよこ(妻):十分楽しいもんね。

うしお(夫):そうです。
我が家は、そんな感じでやってます。

セミリタイアを目指して若いうちからコツコツ貯蓄するのも、すぐにやりたい仕事に挑戦して少しずつ貯金するのも、どちらもありです。
自分に向いている生き方を選択すると良いですね。

うしお(夫):セミリタイアをやりたい方は、目標金額4,000~6,000万円!

ひよこ(妻):節約上手の方は、挑戦してみてください!

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