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会社のやめ方は何でもOK!計5回退職してもなんとかなってる夫婦の退職方法
今、「会社を辞めるかどうか」で悩んでいる人も多いと聞きます。
実際どう言って辞めたらいいか、どんなやめ方をすればいいのか、迷ってしまいますよね。
実は私達は夫婦で合わせて5回退職しています。
辞めた理由は色々ですが、一見「社会不適合気味」に見られがち。
けれど、なんとかなっています!
今回は、私達が会社をやめた理由や会社のやめ方について、話し合ってみました。
■ 私達の会社のやめ方
先ほど触れた通り、夫婦で5回ほど退職した私達。
うしお(夫):僕は正社員っぽいのを合わせて3年。
ひよこ(妻):私は4年くらいかな。
トータルの会社員歴はとても短い私達。
どんなやり方で会社を辞めたのか説明していきます。
【うしお1社目】夜逃げで現行犯逮捕!?
夫の1社目は、履歴書にも書いていない程の短い期間の就業でした。
当時の夫は短大を辞めたばかりの10代で、専門学校に入る前です。
どんな会社のやめ方をしたのでしょうか。
うしお(夫):簡単に言いますと、飛んだんです。
連絡もなしに、突如。
ひよこ(妻):バイトじゃないの、それ。
正社員で飛んだの?(笑)
うしお(夫):バイト先で「このまま正社員になるかー」という感じの流れだった気がする。
そして、レオパレスの社員寮に住んでいた夫は、ある給料日の夜に会社には連絡なしで、軽自動車でそのまま引っ越しを決行しました。
ひよこ(妻):夜逃げ!?
うしお(夫):はい、夜逃げしました(笑)
しかも、夫は社員寮で隣の部屋にも同じ会社の人が住んでいたのに、堂々と引っ越し準備をしていました。
ひよこ(妻):よく夜逃げできたね、それで。
バレなかった?
うしお(夫):バレた。
取りおさえられた(笑)
大胆に引っ越し準備してしまっていたため、会社の人に鉢合わせてしまい、現行犯で取りおさえられてしまった夫。
まさに事件です!
うしお(夫):「お前、飛ぶつもりかー!」って(笑)
しかも給料もらったその日に。
ひよこ(妻):わかりやすすぎー(笑)
うしお(夫):10代なんでね。
アホなんですよ。
夜逃げ中に捕まり、後日店長と部長に呼び出されて怒られた夫。
しかし、上司達に怒られているにも関わらず夫は「せっかく捕まったのだから」と、まだ給料が出ていなかった約10日間分の給料をしっかり請求しました。
そして、「夜逃げ罰金」(?)が引かれた給料を手にすることができたそうです。
その後専門学校に通った夫は、二十歳くらいを境に真面目にやろうと心がけるようになりました。
ひよこ(妻):今、めちゃくちゃ継続できる人になってるじゃん。
変わったよね(笑)
うしお(夫):ちゃんと更生しました。
人間はいつでも変われます(笑)
【うしお2社目】新卒1年目にブラック企業
夫の2社目の会社は新卒で入ったところで、ブラック企業。
ちょうど勤務1年目に辞めました。
転職を理由に、1か月くらい前に会社に退職の話をしたそうです。
そして2週間前に、全社員に夫が退職することがメールで知らされました。
ひよこ(妻):「うしおくん退職のお知らせ」みたいな(笑)
うしお(夫):めちゃくちゃ嫌だったよね、2週間。
退職日の最後にメールで周知されるのはわかりますが、2週間前というのは微妙な時期ですね。
うしお(夫):ブラック企業って常識が通用しないんだよね。
法律の外で生きてるし、そもそも残業代も1円もないし。
しかし、この頃には「ちゃんとしたい」と思っていた夫。
できれば円満に辞めたいというのもあり、常識的に会社には1か月前から退職を申し出たのです。
【うしお3社目】世界一周旅行を機に円満退社
夫の3社目は大手の会社で25歳くらいのころ。
世界一周旅行を理由に円満退社しています。
世界一周の後は起業したので、以降は会社員を経験していません。
世界一周で会社を辞めた話の詳細は夫婦起業ブログでお話しているので、興味のある方はご一読ください!
→https://22kigyou.com/around-the-world_retirement/
【ひよこ1社目】新卒で零細企業に就職
私が初めて就職した会社は、もともと専門学校の先生に紹介された制作会社でした。
インターンから入社し、そのまま正社員になりました。
しかしこの制作会社は零細企業で、待遇が悪く社会保険もありませんでした。
健康保険・厚生年金などもなく、社長から「これからつけるつもりでいる」と言われるのですが、一向につくことはありませんでした。
給料はそこそこの金額が貰え、残業代は一応出ていました。
うしお(夫):僕のいたブラック企業よりいいんじゃない?
ひよこ(妻):その代わり、土日出勤とかブラック労働よ。
社員数は5人くらいで、お客さんへのお茶出しから打ち合わせまで、何でもやった。
うしお(夫):でも社長は優しくなかった?
ひよこ(妻):社長は優しかったんだけど、裏表が激しい人で。
裏では他の社員の悪口言ったりとかね。
色々と「この会社は大丈夫か」と感じさせる不安要素が多く、土日出勤の振替手当を交渉したけれどもらえなかったことがきっかけとなり、退職しました。
【ひよこ2社目】世界一周や企業で円満退職
次は派遣社員で大手の制作会社へ入社しました。
前回のブログでも触れましたが、1回目は世界一周旅行のために退職。
帰国後、同じ会社にまた就職し、2回目は起業を理由に退職しました。
この会社ではすぐに派遣から契約社員になれたということと、辞める時は1か月前に申し出るという決まりなどもあり、いずれも「契約切り替えのタイミング」で退職しています。
会社の上司との人間関係も良好だったので、世界一周旅行や起業の相談もできており、スムーズな退職でした。
ひよこ(妻):退職のポイントとしては、最初はライトに切り出して、決めたら早めに言うことかな。
特に私の場合はポジティブな理由だったからさ。
うしお(夫):なるほど、そうだね。
■ ブラック企業は退職を引きとめられる?
ひよこ(妻):ブラック企業を辞める時、引きとめられた?
新卒1年目だと「ここまでやってきたのに、もったいない」とか色々言われるじゃない。
うしお(夫):言われる言われる。
けれどブラック企業を辞めた時の夫の場合は、次の転職先が決まっていました。
勤務条件も今の会社より良かったので、
「次のところが決まっています」
と話せば、さすがに向こうも止めませんでした。
ひよこ(妻):上司は「こいつ~」って思っただろうね。
「こんな忙しく働かせてるはずなのに~」
うしお(夫):「いつの間にそんなに頑張って、決めてきやがって」って(笑)
ひよこ(妻):「土日も働かせてるのに~」
「もっと働かせな~」って、社員を(笑)
うしお(夫):「次が決まっているので」と言うと、向こうも「寂しくなるけど~」とテンプレートのような返事がね。
「いっさい連絡とらん、こいつらには」って思いながら。
ブラック企業でも「次の転職先が決まっている」と言うと、すんなりと辞められるようです。
ひよこ(妻):もしこれから転職活動する場合でも、「もう決まってます」って言えばいいんだもんね。
うしお(夫):「絶対次なんか決まらんぞ、簡単には。今より悪い会社や。」
って言われても、
「今よりいい会社に決まってます」
って言えばいいよね。
ひよこ(妻):それいいね。
ブラック企業にとって、まっさらで真面目な新卒社員は洗脳しやすい人材。
悪い労働条件でも雇い続けようとします。
もし今の会社がブラック企業で退職を引き止められている場合、「次が決まっています」と言い出すのも1つの手段かもしれません。
■ ブラック企業にいて、どうしても辞められない人は?
今、ブラック企業と感じる会社にいて、どうしても辞められない・退職を切り出せない人の会社のやめ方について、対策を考えてみました。
うしお(夫):さっきの僕の1つ目と2つ目の会社が参考になると思う。
【対策その1】まず「飛ぶ」
法律を無視する形になり賛否両論ありますが、「突然辞める」「会社に来なくなる」という方法です。
この方法で困るのが、損害賠償請求や、「懲戒解雇」ということが離職票につくこと。
けれどたとえ懲戒解雇になっても、「会社都合」になるため、ハローワークからすぐに失業保険が出ます。
そのため、まれに例外もありますが、めったに会社側は従業員を懲戒解雇にはしません。
そしてその次に1回就職を挟めば、懲戒解雇だったという記録は消えます。
損害賠償についても、大規模ミスや会社の情報を盗むなどのよほどのことがなければ、会社側にも費用がかかる裁判を起こされる可能性は低いです。
うしお(夫):従業員から「飛ぶ」っていう決断をされるような会社って、ほとんどが労働基準法を無視してるところなんだよ。
「労基にいくぞ」で、だいたい一発解決だね。
普段からタイムカードの写真を撮っておき、労働基準局に行くと会社に訴えれば、会社側も無理に引き止めるようなことはしないかもしれません。
うしお(夫):むしろ残業代を請求してもいいと、強く出ましょう。
ひよこ(妻):ブラック起業は会社にも悪いところがあるから、強く出れないんだよね。
「会社を突然辞めると損害賠償や懲戒解雇処分が怖い」
という気持ちがあるかもしれませんが、会社側にも負い目はあるので、大抵はそのような処分はないと考えられます。
【対策その2】引き止め問題をクリアするには?
ブラック企業からなかなか転職できない問題の1つに、「会社側からの強い引き止め」がありますよね。
押し切られてこちらは辞めづらくなるというケースがありますが、この問題をクリアする会社のやめ方について考えてみましょう。
まず、すぐに転職活動してしまって次の転職先を決めましょう。
2週間前に退職届だけ上司の机の上に置いておけば、会社側が受理するかどうかは、こちらには関係ありません。
念のため、机の上の退職票の写真を残すなどして退職意思を出したということを記録しておきましょう。
ひよこ(妻):メールで書類をさらに送って、電子でも残しておいたらいいかも。
うしお(夫):そうそう、記録だけ残しとけば大丈夫。
それに有給が14日以上あれば、「今日から有給です」って勝手に辞めてもいいんだから。
2週間前に退職届を出して、今日から有給にしてもらい辞める手段もあります。
引継ぎのことなど、確かに周りには迷惑かもしれません。
けれど法律上で見ると問題がないのです。
【対策その3】退職代行を利用する
今、退職を代行してくれるシステムもあります。
どうしても自分から退職を切り出せない場合は、費用も数万円なので利用する手段もあります。
うしお(夫):使えなくても辞められるよ。
ひよこ(妻):ただ、意思を強く持てるかっていうか。
本人次第だけど、退職代行もありなんじゃないかな。
うしお(夫):そうそう、けっこう安いよね。
2~3万円で辞められる。
どうしても退職の勇気が出ないという方は、退職代行を利用しても良いでしょう。
家まで来る会社の場合は、弁護士がついている退職代行を選ぶと良いでしょう。
■ まとめ
本来、こちらも会社側もお互いメリットがあって働いているものです。
義理・人情も大事ですが、今すぐ辞めたいと感じるような会社は、そんな感情は湧いてこないですよね。
ひよこ(妻):自分が好きなこととか、仕事楽しいと感じてないと続けられない。
今自分たちがやっていることが続けられるのはそういったことがあるんじゃないかな。
うしお(夫):ありますねー。
「会社を辞めたら人生が終わり」なんてことは絶対にありません。
一歩前に進んでみたら「簡単に道がひらけた」ということもあります。
なんでもかんでもすぐに辞めてることはおすすめしませんが、やりたいことが明確にあったり、今の職場がつらくて仕方がないなら「辞める勇気」も必要です。