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#50 北欧の幸福度が高い理由。

国連の世界幸福度ランキングでは、1位 フィンランド、2位 デンマーク・・・6位 ノルウェー、7位 スウェーデンと上位に北欧の国がランクインした。(2021年)

なぜ、北欧ではそんなに幸福度が高いのだろう。ちなみに、日本は149カ国ある中で56位。思ったより高い位置にいたことに少し驚いた。

”幸福度は数値化できるものではない”という意見もあるが、それにしても日本に住んでいる人は、『私は自信を持って幸せです!!』と言っている人は本当に少ないように感じる。

なので、北欧がなぜ幸福度が高いのか気になったので、少し調べてみた。その中で、私がピックアップした項目を3つここに紹介する。


レールのないフィンランド社会。

日本では、中学校から高校、高校から大学、大学から就職活動をして企業に勤める。というのが一般的だ。私が就職活動をした頃よりは、このレールをたどる人少なくなってくれていたら嬉しいが、まだまだこのレールの上を歩いている人たちを多く見かける。

フィンランドでは就職するタイミングも、卒業するタイミングも、大学に入るタイミングも、学び直すタイミングも、フィンランドでは自由に選択をしているというのが印象的。

しかも、学費は無料なので、就職してからも学び直したいからと大学へ行くことがより簡単らしい。働いてみて、「やっぱり、これが学びたい!」そう感じれば、自分のタイミングで学ぶ事ができることも魅力の一つ。

フィンランドの教育費が無償であることは、国の教育理念がしっかりとしていることが背景にある。その理念とは、『学ぶ行為そのものを義務』としていること。

その理念から、大人は学習環境を整えることが義務とされているし、教員の質を高めることにも力を入れている。

だからこそ、教育費無償化の意味があり、子ども達が暗記ではなく、本当の意味で学ぶ(学習すること)ができるのだと感じた。

さらに調べていくと、『子育てがしやすい国』でもあるフィンランド。母親の就労の有無に関係なく保育園に入る事ができ、待機児童はいないとのこと。

子育て支援も充実していて、子どもが6歳になるまで保健師や助産師のサポートを受けられる。そして、母親だけでなく、父親が育児をすることは当たり前。「母親休業」「父親休業」は取得率が8割にもなるそう。

何だかすごい国だな、フィンランド。


自然の中で遊び、自分をよく知る教育、デンマーク。

デンマークでは、幼い頃から自然の中で遊び、その中から学びを得る『森の幼稚園』が印象的だ。

『森の幼稚園』とは、デンマーク発祥で、自然との関わりの中から、様々な経験を通して感受性を磨き、主体性を伸ばしていく教育だ。

私が子どもだったら、デンマークで過ごしたいと心から思う。

また、小学校ではテストも通信簿もない。他人と比べるのではなく、自分と向き合う時間を大切にしている。そして、子ども達は比較的早い段階で将来やりたいことを考え、進路を決めていくのもデンマークの教育の特徴だ。

なかには進路で迷う子どももいるそうだが、その子達には親から離れて自分をみつめるための場所も用意されているそう。

いつでもマイペースに、自然の中で生きる大切さを知りながら、自分と向き合っていく。外にベクトルを向けるのではなく、内側にベクトルを向けることが小さい頃から習慣になっていると、進路も決めていく時にも、より明確に将来をイメージする事ができる。

個別指導を重視しているデンマークならではの教育方針で、本当に素晴らしい。


のんびり『自分らしい生き方』を学ぶ国、ノルウェー。

「18歳の自立」が基盤となっているノルウェー。親は子どもが18歳になると、口もお金も出さないそう。

子どもは独立後、自分のやりたいことを自分で決めて、目的を持って大学へ進んだり就職したりする。

学習環境もフィンランドと同じように少人数制で、いい成績を取ることよりも、『自分らしい生き方』をすることが優先されて、宿題はなし。

”宿題がない”これを聞いただけでも、ノルウェーの学校に通いたい〜そう思ってしまう。

家庭の教育方針としても「こうすべき」ということは言わず、子ども一人一人を尊重して、『そのままでいい』という育て方も素晴らしい。

父親の育児休暇が義務付けられていることや、12歳以下の子どもがいれば、『子ども疾病休暇』が認められている。

子育てをすることに国全体が前向きなノルウェー。親が安心して働きながら子育てができる。これは、親だけでなく、子どもにとっても嬉しいこと。家族だけではどうにもならないことを、たくさんのサポートを受けてみんなが協力して生活している。見習うべきところがたくさんある。


まとめ

北欧は国で教育環境や子育て支援が充実していることがわかった。親としては、子どもが育てやすい環境、子どもは自ら選択して学べる環境にある。

そして、教育方針として、他と比べるのではなく、『ありのままの自分』を大切にして生きていくための教育をしていると感じた。

子どもが大人になったときにも、『ありのままの自分』でいることに自信を持ち、他者を受け入れ、自然や様々な組織と混ざり合って生きている。魅力がたくさんある、北欧。コロナが落ち着いたらぜひ、行ってみたい。

録画していたアナザースカイを見ていたら、古市憲寿さんが20歳のとき、1年ノルウェーに留学していたとのこと。

留学していたノルウェーのオスロ大学も、とても素敵な雰囲気。ちなみに、入学金、授業料など、学費は全て無料。留学生も授業料は免除だそう。(やっぱりすごいわ!北欧!)

『どうしても日本にずっといると、日本のルールとか、日本人のあり方とか、全部それしかないって思いがちだと思うんですけど。そうじゃなくて、実はこれだけ人間の社会は多様なんだってわかったので、それは留学して良かったなと思うポイントですね。」

と古市さんが言っていました。世界を見て、少し見え方が変わってくる、そんな人が増えたらいいし、そのきっかけになれたら嬉しい。今まで、当たり前だったものが、世界を見てみると、そうでないことに気づく。もちろんその国だからこそできることもあるが、日本の今を、これからを、少しずつ明るく、みんなが暮らしやすい社会に変えていくことができたらいいと本気で思う。

そして、『私は自信を持って、幸せです!!』と言える人たちを増やしていきたい。


【参考】



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