友との別れはあっけない
10年以上たつ友との縁があっけなくきれた。
居心地が良く、何でも曝け出せる友達だった。
弱さをさらけ出せる友達は、片手で収まる程度なので、深い仲の友だった。
一緒にいた時の、ふとした言葉のひっかかりから、
あなたは常に見下してるといわれた。
それに傷ついていると。
全くもってそんなふうに彼のことを思ったことがなかったから、言葉で傷つけてしまったことは申し訳ないと謝ったが、見下していることについては全くの誤解だと弁明した。
弁明しても、気づいてないところで、無意識の中で見下していると言われ、その態度をやめてほしい、変えてほしいと言われ、カチンときてしまった。
とても大切で長い時間を共に過ごしてきた友にそのように思われていたことがただただショックだった。
全く見下してない、だから変えようがない。ありのままの状態でそう思われるなら、嫌な思いさせるだけだし、会わないようにしよう。でも、それは自分が自分を見下してるから、引っかかるのではないのか。と素直に思ったことを伝えたら、逆行され、売り言葉に買い言葉で仲違い。戻れないほど言い合いになり、縁が切れてしまった。
傷つけたことは素直に申し訳ないとおもったが、
見下した気持ちで接してなかったことに嘘はないし、変えようがないので
これでよかったと思ってる。
しかし、ほんとにあっけない最後だった。
一生お付き合いする友達と思っていたから、
びっくりだ。
とても悲しくなり、何日も引きずるのかと思っていたが、
意外にもそうではない自分に気がついた。
悲しさがふわーっと短時間湧いてきたけど、すぐ過ぎ去り、逆にどこかスッキリしている自分に。
そんな体験から
直感的に思ったことだが、お互い
ただ寂しさを埋めていただけだったんではないかと。相手への気遣いも結局自分の為にしていただけだったんではないかと。
どちらかが、
寂しさに向き合えるようになってただ合わなくなってきてただけかもしれない。
友達はよく自分の鏡といわれる。
お互いにとってただ必要がなくなっただけかもしれない。
とてもあっけない別れだったが、
ありがとうと今は感謝が溢れている。
最後に好かれるために気持を抑圧せずに、
ありのままの思いの丈をお互い伝えあえてよかった。
我慢のない関係が、一番いい。
出会いも別れもあっけない。
あっけないのも素晴らしい。
ずっと続くなんて、幻想を追っかけるのではなく
いつ終わりが来るかわからないから
そのとき出会ってる相手と大切に向き合って、生きていこう。そう思った。