変えようとしない変わろうとしない

昔は自分のことがとても嫌いで、
どんなことでも変えようとしてきた。

内気で傷つきやすい自分。
目が吊り上がっていて、目つきが悪かった自分。
頭が良くなかった自分。
こだわりが強く、執着質な自分。

あげはじめたらキリがないんだけど、
自分を敵対視してそういう自分を常にかえようとして、今の自分じゃない自分を演じたりとか、やたら色んな目標をたててそこに対して努力をした。

今の自分では欠けている、その欠けている自分を埋め合わせなきゃいけないんだ。みたいな考えを強く握りしめてて、気が休まることがなかった。

束の間の休息といえば、人から認められた時、また設定した目標を達成できたときだった。
それがあることで、欠けてると思い込んでいる自分が満たされたような気がしてね。

けど、そんな休息もすぐおわって
また次の人からの称賛を追い求めてたし、目標を立ててそこに向けて走り出してた。

あるいみ、自分から逃れる依存症というか。
そこまで自分で自分のことを嫌っていたね。

そんなこんなで、
日々過ごしてたんだけど、常に苦しいのよ。
嫌いな自分がバレないように隠さなきゃいけないし、操作できるはずのない他人からの称賛をかき集めようとしてたし、まずなによりも常にここにいる自分が自分自身に虐待してるからね。

昔の写真をたまに見る機会があるんだけど、
かなり張り詰めてる笑

セルフ虐待。自分の中で、一人相撲をずっとしてたね。

そんな常に苦しみの中だったけど、そのままの自分を認められなくて、どこまでいってもそれを隠し続ける為にパワーをつかっていて
ずっとこのままいくしかないのかなと
思ってたら
先に精神が壊れました。

所謂、鬱のような、統合失調のような、強迫症のような。なった人ならわかると思うけど、地獄の苦しみが訪れて、自分を隠そうとする工作みたいなものできない状態になってしまったのです。

隠せない自分は自分が嫌ってる自分だから、他人からも当然嫌われると思い込んでて、
人目が見れなくなりました。引っ込み思案になり、声も小さくなって、とにかく人目がつかないように縮こまってましたね。長い間。

次は、自分が自分を嫌っていることから、他人から嫌われてるっていう思い込みとの戦いでしたね。

なので、形を変えてまた同じことを繰り返してました。嫌われてるはずの自分だから、静かにしなければいけない、目立ってはいけない、発言してはいけないみたいな。隠すことから、逃げることにシフトした感じでした。

そんな状態も長く続けてると更に苦しくなってきて、精神もさらにズタボロになってそこでやっと本来の自分に帰れるというか、帰らざる得なくなるというか。もう自分を隠したり、逃げたりするエネルギーもなくなってありのままでいるしかできなくなるというか。

それまでは、必死に変えよう、変わろうとしてきて苦しみを産んでいたんだけど、
もう変わらなくていいし、変えなくていい、そのままの自分でいいって思えるようになってきて、そしたら少しずつ自分が軽くなってきて、楽になってきた。

この世界のパラドックスに気づかされたというか。変えよう変わろうと思ってるうちは、そのままの自分ではダメだと思ってるから変わらないし、元に戻るんだけど、
変わらなくていい、変えなくていい、そのままでいいと思えたら、勝手に変わっていくという。

上面で思ってることが叶うのではなく、根元で思ってることがそのまま現れるんだなって。

けど、これを聞いて
変わろうとするために、変わらなくていい、変えなくていい、そのままでいいって努力するのは、本末転倒ですよそれも結局同じことだから。
変えるために何かをしなきゃいけないっていう思いをね。

変わらなくていい、変えなくていいって
今の自分を認めることができたら、変わるし軽くなるし楽になるってこと。

今となっては、苦しんで苦しんだ先には、勝手にそうなるようになってるんだと思うね。

なにかの計らいによって。

今苦しみがある人とか、
まだそのままの自分を認められてない人は、
いずれ必ず大丈夫。なにも持ってなくても、そのままの自分でいれる穏やかな日がやって来るから。

ではでは〜