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おばさんになって気付く無駄な時間。

毎日があっという間に過ぎる。

体力もないし、すぐ眠くなるし、しなくてはいけないこともできない。
働いて、食べてお風呂に入って寝るだけで精いっぱいだ。

老後に向けて貯金が必要。
副業も解禁された。
なんて言われても、そんな余裕は1ミリもない。

どうして今まで何もせずにのほほんと生きてきたんだろう、と悔やむ。

人生ももう半分以上終わっていて、いつ死や病が来るのかもわからない。

半分と言っても、自由に元気に活動できるのはそれ以下なのだろう。


考えてみれば、高校生の頃、ボーっと考えごとをして過ごしていたことが多かった。読み返した日記に書いてあった。
「日曜日。ご飯食べて、勉強少しして、ボーっとして、外を見てた」とか。

何してたんだ、自分…。

そして、迷路を書いていた。
家の間取り図も書いてた。

何してたんだ自分…。

まあ、それは、その頃の自分にとっては無駄ではなかった、
と思いたいのだけど。

結局、それを何か形にしたわけでもなく、職に生かしたわけでもなく。

ゴミのような編み物や手芸に費やした時間。
今となっては弾けないオルガンやギターの練習時間。

それも、趣味と言えば、それなりに充実していたのかもしれないが。

先日、髪を短くした。
顔が小さくて貧弱なので、ショートヘアは似合わないと思っていた。
けれど、体調も悪く、ヘアセットが面倒で、思い切って切ってみたら、

なんて楽なんだろう!!

今まで、20分ほどかかっていたヘアドライヤーが、5分で済んだ。

若い頃から、高校生の頃から、費やしたヘアドライヤー・ヘアセットの時間って何だったんだろう?

1時間も鏡を見ていたこともあった。
髪型が気に入らなくて、何度もやり直してた。
あの時間…。

思い返せば、

スカートを履いて寒くて膀胱炎になった学生時代。
可愛い靴が履きたくて、足が痛いのに無理して履いていた華奢なヒール。
全然歩けないし、次の日はずっと足が痛かった。

今は、スカートなんてめったに履かないし、靴もぺったんこのモノだけ。

楽だし、歩けるし、快適。

どうして、あんな窮屈を自分で選んでしていたんだろう。

若いから、体力があったから、出来たのかもしれない。
けれど、それが何を生んだのか?
何を成したのか?

髪が長いのも、スカートが短いのも、靴が華奢なのも。

何を得ただろう。


今だからわかる無駄。

でも、人生なんて、全部そんなものかもしれない。
今、これを書いている時間も、結局無駄なのかもしれないし。

あっという間に過ぎる。

人生なんて瞬く間。


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