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ジャニーズ事務所の性加害問題・性虐待・枕営業

アラカン私たち世代の芸能界に興味を持っている人間は、みんな「知っていた」と思う。
噂もあったし週刊誌にも載っていたし。裁判が行われていたことまでははっきり覚えてないけれど北公次の話も聞いた気がする。
芸能リポーターは?ディレクターやプロデューサーは?他の事務所の人たちは?「知っていた」よね?

それでもテレビに出て笑っているジャニーズタレントを見ると別に悩んでいるようには見えなかったので、スルーしていた。
そして、何となくだが「昔の話」だと思い込んでいた。

カウアン氏が26歳。二本樹氏が39歳。
誰が被害者なのかは考えるだけでも苦しくなる。そしてそれを詮索することは絶対にあってはならないと思う。

ジャニーズ事務所に限らず、性加害があったかどうかを「知っていた」
「知らなかった」ことも言わせることはしてはいけない。
自ら告発する以外は、誰も喋らせる権利はない。
被害者かもしれない人に、被害者を助けられなかった人に、「黙っているのは加害者と一緒」みたいに言う人って頭が悪いと思う。

これは多様性の問題と一緒で、性加害をカミングアウトをすることはその人本人が決めること。他人が言うことは「アウティング」という犯罪。

ジャニー氏がレイプではないというのがうまいところ。
被害者に「自分は受入れてしまった」と思わせている。
お金を渡していたことも「受け取ってしまった」ことで同意したと思わせている。
そして事務所をやめず優遇を受け入れてデビューしてしまえば、もう共犯のような気になる。
そのような状況では、「枕営業」と変わりがないと思われるだろうし、自分でも思ってしまう。

我慢すればスターになれる。誰もはっきりと口に出さないけれど、口に出さないからこそ、枕営業という行為との境が曖昧になる。
枕営業をして0だった時から1になるならわかる。
枕営業をしなかったら0からマイナスになるかもしれないならハラスメント。
枕営業しなかったからと言って、干されないならハラスメントではない。
ハラスメントを受けずにスターになった人がいるのかいないのかもわからないから比べようもない。
無理やりのレイプだとしても、芸能界をやめない限り「受け入れた」「枕営業」と思われ言われてしまう。

そんな状況で一人一人の心を守れるだろうか?
私は「知らなかった」風に声を出した人たちも浅はかだと思う。
何か言うことができる人は「被害者じゃない」と表明することになり、黙っている人が「知っていた」という対比に追い込まれる。

平気で嘘をつける人もいるのかもしれないけれど。平気じゃなくても嘘をついていいこともあるんだよ。自分を守るためなら。

例え、どんな状況であっても、誰一人「汚らわしい」とも「嘘つき」とも「加害者」とも思わないし「失望」もしない。

ジャニーズ所属に限らず、「知っていた」人全てに「大丈夫」と言ってあげたい。支持しますと。
だって、それを見逃してきた私たち一般人のファンも含めすべての人が同罪かもしれないと思うから。何もできなかったのは同じだから。ごめんなさい。

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