心の中で捨てる
「いらないわ」と感じた人間関係は(自分の心の中で)捨てることにしています。悶々とする時間は何も生まないので、「手放すのはもったいない。どうしようかな」とか執着せずに、潔く捨てるのです。
いる・いらないをどう判断するかというと、①心地よいかどうか、②自分の人生にプラスの影響があるかどうか、③単純に欲しいか欲しくないか、という視点です。さらにその3つを因数分解します。
恋愛関係で説明すると一番シンプルだと思います。たとえば、付き合っている相手を「いらない」と感じたら、恋人として関わりを持つのをやめます。①心地よくない、②プラスどころかマイナスの影響がある、③欲しくない、と「いらない」理由が3つ出てきたら、関わる意味がないので関わらない。
①心地よくない=望んだ付き合いができない、パートナーを大事にしようとしない、ふたりで決めたルールを守らない
②人生にマイナスの影響がある=①の状態によりイライラしたり、ストレスがたまったりして、仕事のパフォーマンスや判断スピードに悪影響が出たり、顔が怖くなったり、暴飲暴食に走ったりと、人生が良からぬ方向に行きかける
③別に欲しくない=がんばって修復したり、自分を変えたり、相手を変えたり(いい大人を変えるなんてそもそも不可能)する努力をしてまで維持したい関係ではないと判断
こうして①〜③の構成要素を出した上で、その関係を捨てます。「いらない」と思い、それ以上考えるのをやめて、次へ向かうのです。
手放さないと入ってこない。それはつくづく思います。うまくいっていない、明らかにカリカリしている関係なんか、早急に捨てたほうがいいと。
私は先日、ひとつの関係を捨てました。捨てる! と決めたときに、なんで2カ月近くも我慢していたんだろう、どうしてムダな時間を過ごしてきたんだろう、と自分をバカだなと思い、同時に呆れました。
人生は有限だし、別にその人に執着する意味なんて、まったくないのにね、と。
手放せば、入ってくる。実体験をもってそう感じています。手にしつつあると思います。今の自分に相応しい(はず)のものが。