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相手に集中する【ふたり暮らしと本/25】
編集者で、編集プロダクション「プレスラボ」代表も務めている池田園子です。普段は東京にいますが、月の1/3は大阪で、パートナーとふたり暮らしをしています。平日共に過ごすのは朝に約30分、夜に3〜4時間。日頃は距離的に離れているからこそ、共に生活する時間は穏やかで心地よく、自然と笑顔になるひとときにしたい——。そんな「編集方針」をもとに送る日々の中で、大事にしていることを綴ってみます。参考になる「本」も交えて。
25.相手に集中する
パートナーと話しているとき、調べものをする、パートナーや食べ物を撮影するなどの行動を除いて、スマホは見ません。相手に集中したいからです。パートナーと向き合っているときは、相手の姿を目に入れていたい。その間、スマホは必要ありません。私自身が、人が目の前にいるのに、スマホに集中しながら話すのは「集中する対象が逆では?」と考えるタイプだから、というのもあります。大事なものに集中する時間を大切にしています。
学べる一冊
「僕のことを見てほしい」。目がスマホばかりに向いている親に対して、そんな悲しい思いを抱く少年が主人公の絵本。「ママは僕よりもスマホの方が好きなんだ(涙)」と感じるのも無理はないといえます。この現象はあらゆる関係性の中で起きているでしょう。大人の中でも。私は相手にそんなことを思ってほしくないので、スマホではなく、人間を見つめます。あなたの存在を軽視せず、重みのあるものとして捉えています、という意思表示も兼ねているのです。