名前を呼ばれない、って寂しいね。
主に男性から名前を呼ばれません。
厳密に言うと、呼ばれる場では呼ばれます。仕事とか勉強会の場では「池田さん」と呼びかけられるし、会話中も「またまた、池田さ〜ん(笑)」とか名前付きでつっこまれたり。
友達からのLINEでは「そのちゃん、DRESSのあの記事読んだよ」とか「そのこ、こういうのがあるんだけど、一緒に行かん?」「そんちゃん、元気?」とか名前付きです。実際会っても、会話に適宜名前が入っていて和みます。
でも、ふと昨日気づいたんです。あれ、最近それら以外で名前呼ばれてないわー。そういや一回も呼ばれてないわ、って(笑)。
「人生のタッグパートナー募集要項」を出してから、6人の人と会いました。こんなに立て続けに新規の人と会う機会はなかなかないです。
そのなかで、誰ひとりとして、私に「池田さん」とか「そのこさん」とか目の前で呼びかけてきませんでした。だいたい2時間くらい食事しても、こちらが名前を呼ばれる回数はゼロです。呼びかけ一切ナシで会話する感じ。
あらかじめ断っておくと、私は全員の名前を口にしています。人の名前を呼ぶのは礼儀のひとつで、相手の存在を認識し、受け入れています、あなたとの会話に集中しています、と伝える意味もあると考えているから。
人の名前を覚えるのが苦手だから、人の名前を脳内に刻みつけるという目的もあります(笑)。だから、「へ〜、◯◯さんはどうなんですか?」とか適宜、口に出します。
でも、これが笑ってしまうくらい、返ってこない。返報性の原理が存在しない世界に来たかあ、って感じ。
ふたりで会っているわけだから、名前を呼ばなくても会話にほぼ支障はないのでしょう。それでも、名前を呼び返されて、基本誰も嫌な気持ちにはならないし、ネガティブな影響はないと思うんですけどね。
名前を呼ばれないことが続いてモヤモヤしていたら、それが寂しい感情に変わっていたことに気づきました。「あ、寂しい」って。
この人とは仲良くなれそうだなあ、と思っている相手が呼んでくれないと、より寂しさ増量(笑)。
「寂しい理由」をなんでだろうな〜と考えてみたところ、昔の経験に行き着きました。
昔付き合った人たちは、知り合った頃から「そのこ」「そのこちゃん」「いけちゃん」とか、何かしら名前を口にしてくれていたんです。男友達も然りです。
そして、前に結婚していたとき、元夫は私の名前をよく呼んでいたんです。付き合う前から「そのこさん」とか、付き合ってからも「そのこさん」「そのこ」とか、たくさん口にしていました。
私も彼の名前をたくさん呼んでいました。自然と口にしていた。
でも、彼の心が離れたとき、名前を呼ばれる機会が極端に減ったんです。同時にあまり口を開かなくなりました。
そういう経験があるせいか、名前を呼ばれない=自分の存在がないものとして扱われている→透明人間になったみたいで寂しい・悲しい、と感じるようになったのだと思います。
そこまで考えた後、ひとまわり年下の男の子に問いかけてみました。
彼は「何も出ないよ」と伝えているのに、私にお世辞ばかり言ってきますが、要は「近寄りづらいように見える」も要因と考えられるようでした。
そんなつもりはなかったけれど、そういう見られ方もあるんだなあと心に留めておきたいです。
あと、一般的には「名前を呼ぶのが恥ずかしい」「ハードルが高い」「照れる」というのがあるらしい(男友達とかから聞いた)ですよね。ちょっと何言ってるかわからない……って言いたくなる一方で、そうなんだろうなとも思わなくもない。
最近、五百田達成さんの『うまい呼び方』(これいい本ですよ!)を読んだこともあり、人の名前を呼ぶこと、呼ばれること、呼ぶ人の心理、呼ばない人の心理について興味津々です。
やっぱり人そのものとか人の気持ちに関わることは面白いし、関心が尽きないですよ。
ということで、名前を呼んでこない人かつ今後も会う予定がある人には、「ちょっとくらい呼んでよ〜」「なんで呼ばないの? けっこう寂しいんよ」とか「私の名前、覚えてる(笑)?」とか詰める、いや、ツッコむと思います(笑)。そのときは率直な意見をくれたら幸いです。