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大相撲一月場所を初の「ボックス席」で観戦

こんにちは、相撲が好きな編集者、池田園子です。PCR検査の結果、初日から横綱を含む関取が16人休場、全体でも1割近い力士が休場、緊急事態宣言下……など、異例の場所であった大相撲一月場所。

一方で、関脇経験者で、前頭筆頭の地位にある大栄翔関が優勝し、埼玉県出身力士・追手風部屋所属力士として初の優勝者を輩出したことは、明るいニュースになりましたよね。そんななか、私は2日目、両国国技館に足を運んでいました。

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(写真は「和装Day」企画に参加して撮影いただいたもの)

これまで大相撲現地観戦については、「DANRO」を中心にレポートしてきましたが、今回は「座席」に焦点を当てます。なんと、普段であれば競争率がとても高いと予想される「ボックス席」での観戦が叶ったんです!

ボックス席がどこにあるかというと、マス席(1階)最後列のさらに後ろに位置しています。1階入口に最も近く、お手洗いに行きやすい席、国技館内の廊下に出やすい席ともいえます。

国技館は4方向あり、東、西、向正面にそれぞれ10席、正面に4席と34席しかないのがボックス席。繰り返しになりますが、とても貴重な席なんです!

大相撲観戦を国技館でするようになってから、ボックス席を見て「この席、いいなあ」と思うことはありましたが、そもそも「一般発売されてた? 全然印象にないな」くらいの感じでした。だから今回はいつも以上に、楽しみすぎる観戦体験だったんですよね。

一緒に行ったお相手は、特に逸ノ城関と隠岐の海関を推す相撲好き女性。例年であれば1席=5人くらいの単位で販売されているボックス席が、コロナ禍における大規模イベントの参加人数制限により、1席=2人での販売でした。なので、広すぎるボックス席をたったふたりで使います。

しかし……これまで溜席にマス席(東京場所での4人マス席、名古屋場所での1人マス席両方経験あり)、椅子席(東京場所・大阪場所・九州場所)、ペアシート(九州場所)など、「大相撲の席種、全クリしたいのか?」と自分にツッコミを入れたいくらい、多様な席種を経験してきた者として、これだけは言いたいです。

……ボックス席、一番好きかも。

どの席にも魅力があります。大相撲の会場の作りって本当によくできていて、どこの席からも独自の目線を楽しむことができるんです。

例えば、土俵に最も近い溜席だと目線が低く、土俵上を見上げる形で、視覚的にも聴覚的にも最高の臨場感を味わえます。

対して、2階以上の椅子席は、土俵を俯瞰的に眺める形で、「全景」を堪能できます。ペアシートは広々としていて、土俵から多少離れてはいるけれど、観賞を十分に楽しめる席。

ボックス席はというと、文章で書くより写真で見る方が一目瞭然だと思うので、写真を載せます。どう感じますか?

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なんというか空間が重みのある赤で構成されていること、かつどっしりとしたチェアが用意されていることもあり、「クラブ」のボックス席感があるなあと私自身は思いました。

ひとりあたりの金額でいうと、マス席が最も高価ではありますが、ボックス席(2021年一月場所はふたりで3万円。ひとりあたり1.5万円)の高級感は特殊です。

今まで座ったどの席よりも広く、何より椅子なので脚が楽なのもうれしい。溜席やマス席に座ると、ものの十数分で正座に耐えきれなくなり、数え切れないほどに脚を崩してしまうんですよね……。

私の体重の重さが原因ではありますが、それで土俵に集中できない時間があるのは残念です。でも、ボックス席ならそんな心配はなく、常に心身に余裕を持って、土俵に目を向けていられます。ああ、幸せとはこのこと。

感染防止対策を徹底した会場運営を行い、15日間の開催を無事完走した相撲協会さん、大変お疲れさまでした。運営側としては神経をすり減らすことばかりだと思いますが、制限がある中でも、ファンとして豊かな時間をいただきました。ありがとうございました。

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さて、今場所からスマホ上で関取のトレカをコレクションできるサービス「大相撲コレクション」がスタートしました。

公式サイトに会員登録後、カードパック購入や、クイズに答えて入手するなどの方法でデジタルトレカを無料で集めることが可能に。

例えば、自分が手に入れたものはこちら。これ、待ち受けに使えますね!

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場所が終わってから1週間くらい、スモロス(相撲ロス)になり、ちょっと寂しい気持ちになりますが、トレカで遊んで気を紛らわそうと思います。三月場所も楽しみでなりません(チケットの一般発売は2/28からだそうです)!

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