2020年にさよならする。

2020年、私は何をしてきたのだろうか。感染症一色の1年で、それが仕事に大いに関係していた年だったと思う。ただ、働き方という切り口で見ると、医療現場で働く方たち、各種サービス・インフラなど生活の維持に欠かせない現場で働く方たち、仕事を失った方たちとは比較のしようがないくらい、安全な環境で働くことができていたと自覚している。会社も個人で受けている仕事もフルリモート。家や地元・駒込、お隣の巣鴨あたりにいる時間がとても長かった。

自分といえば、仕事以外にさしてリソースを割いているものはない。ただ、趣味というか、好きな物事はある。例えば、大相撲観戦。3月は無観客開催、5月は中止、再開された7月と、収容人数5000人になった11月は観戦しに行った。2018年と2019年、某相撲部屋の稽古見学や餅つき会にお邪魔したのが懐かしい。当分それができなくても、競技・カルチャーを楽しめるならそれでいい。

映画館にもたくさん行った。映画に関しては例年から9割9分、ひとりで鑑賞するけれども、2020年は100%ひとりで観賞。映画館、人がほとんどいなくて寂しいときもあった。なくなってほしくない場所のひとつ。そう思うけれど、鑑賞の仕方はどんどん変化していくよね。舞台も同様だ。大好きな俳優のひとりである、長澤まさみさん出演の『フリムンシスターズ』を最前席で観られたのは、最高に幸福な時間だった。

ヨガとピラティスに通っている。どちらも約1年になる。ヨガは20代の頃から年単位で通い、馴染みはあったけれど、ピラティスは33歳で始めたアクティビティ。正直難しくて、上達している感覚はない。骨盤の動きを意識できるようになったくらいか。

運動をしているわけなのに、痩せることはなく、肉体には厚みが出た。食べる量が多いせいである。でも、食事を過度に制限してまで、薄くなりたいとは思わない。たとえ肥えようが少し細くなろうが、周囲の私を見る目は変わらないし、むしろご飯を幸せそうに食べる姿は自分はもちろん、他者のことも幸せにしていると思っている。

とはいえ、ある程度絞りたい気持ちはあるので、1/4頃から数日間、食事の見直しをする予定。自分が好きな自分になりたい。ただ、それだけ。

人とのつながりが制限された年だった。孤独感を抱え苦しんだ人も多かったと耳にする。孤独に悩んだ時期もあるけれど、また孤独とは少し違うけれど、ひとりでいることが長かった私は、それへの耐性がわりとあったようだ。一方で、孤独が続くのは無理だとも自覚した。それは、振り返ってみても、1対1という少人数で特定の人たちと会っていたことからも明らかで、私はやはり完全なるソロとしては生きていけない、と感じもした。

けれど、いわゆる「寂しがりや」タイプの人とは違うし、ひとりの時間が確保できないとしんどい気持ちになる。人と24時間共に過ごすのは不可能だ、今は。どんな相手であっても無理。そんな性質を面倒くさいとか厄介とか言うと、同じような人たちを傷つけることになるから言わない。これはひとつの気質なのだ。個性でもある。受け入れて生きていきたいし、他人からも否定されたくはない。「あなたは、1日のうち最低でも1〜2時間は、ひとりの時間を持ちたい人なのね。ふうん」という感じに、さらりと流してほしい。

2021年はどんな一年になるんだろう。35歳になる年。3年続く大殺界、最終年。六星占術的に、水星人+の私は2020年がどん底だった。六星占術のことは、わりと参考にしていて、谷底を抜けた先にある2021年、少し上向いていくはずよね、と思っているから2021年は明るい。

***

一年、私と関わってくださったすべての方に、ありがとうございましたと伝えたいです。皆さんにとって2021年が、健やかで、幸せなこともある年になりますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?