和牛のオレオレ詐欺ネタに泣いた!
M-1グランプリ…おとといやってたの、見ました。
お笑い見るの好きだけどファンという程でもなく、和牛というコンビの漫才を見るのも初めてでした。
見た結果わたしに何が起こったかと言うと…笑いながら泣きました。面白くて声を出して笑っているのに、込み上げてくる切なさに涙が同時に溢れてくるのです。
決勝に進出した和牛の"実の息子が母にオレオレ詐欺の設定で電話してテストする"というこのネタ。
まず水田くん(左)が息子役。相方川西くんに上記の設定を説明し、おもむろに役に入ります。それを受けて不承不承母親役になる川西くん…が「はい、水田です」と電話に出たオカンになる瞬間の見事さ!
和牛を初めて見たわたしとしてはそこでまず惹き込まれました。"ナニ?この人達、上手っ!"とひとしきり感心。
息子が母に対して傲慢にふるまう様、騙されて振り回される母。その図の可笑しさに笑いつつ、母の純粋な愛情とそれをほしいままにする子の図式が実に切なく胸に迫ってきて、ドッと涙が…
これ、ちょっと古いタイプのオカンやと思うんですよ。川西くんが演じてたように、ちょっと背中のまがりかかった、70代以上の。
自分も母親でもありますが、自分とは違う古き良き母親像への憧れと惜別の念が湧いてたまらなく好きです、このネタ。
優勝しなかったのは残念ですが、M-1でもう一つ披露していたゾンビネタからも推察するに「可笑しさと切なさ」を併せ持った和牛の漫才の作家性の高さ、それを余すところなく見せる表現力によって、実力は存分に見せつけたのだと思います。現にここにひとり魅了された人間が。彼らの今後の活躍も追いかけていきたいと思います!
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