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resist

つよしのソロ・アルバムをデビューから順に聞いている。
1枚目『ROSSO E AZZURRO』は前回にも書いたが「素直に愛してると動く唇。これだけは素敵だった。」という彼の言葉を皮切りにKinKi Kidsワールドと180度世界観の異なる「つよしワールド」を見せてきた。そしてそれは同時に、ジャニーズに籍を置くアイドルとしての彼の顔を否定するメッセージとも受け取ることが可能な、過激な、挑戦的な存在となった。

2枚目『Si:』3枚目『coward』そして4枚目『Neo Africa Rainbow Ax』を聞いた。この4枚目にして再び、彼のメッセージがアルバムの導入を飾った。「云われるがままに 死んでいこうなんて到底想えない。」言葉の挑発的なパンチにひるみつつ聴いて、音楽で描いたカウンターに更に打ちのめされる。なんだこれは!めっちゃ気持ちええやん。もはやカッコいい域に入っていた彼の掲げた赤旗!いや紫の旗!
夕飯の支度をしながら聴いていたらやけにハイになって、晩酌で密かに2007年のつよしのイカした反逆に祝杯をあげた。

そして唐突に腑に落ちた。
福田雄一が、かつて金田一少年だったつよしを『銀魂』の高杉晋助に選んだことが。そして高杉役がなんの苦もなく彼にピタッとハマったのも。
「予定調和」よりも「抵抗」を選びがちな自分が、つよしにハマったのも道理だったのだ。

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