王子とポンコツ
12月26日放送の『堂本兄弟2018SP』を見た。
「剛とゆかいな仲間たち」と呼び込まれた高橋克己・ゆりやんレトリィバァ・尼神インター誠子・銀シャリ橋本の4人が、それぞれがエピソードトークをしていくコーナーに剛ファンのワタシは注目。
特に誠子のエピソード。
「わたし、剛さんの大ファンなんですよ〜」と光一そっちのけで完全に剛に懸想している誠子。頰を上気させながら輝くような笑顔で剛を見つめて話し「目が合ってる〜」と大興奮。観覧席のお嬢さん方も「キャ〜」とザワつく。
番組ロケでKinKiの2人が自分の部屋に来た時のこと。ロケ後に剛が上着を誠子の部屋に忘れていったそうだ。それは誠子解釈によると、誠子との接点を作るためワザと忘れていったのであろうと仄めかす。
しかし光一のブロックと剛の引き気味のスカした答えでビミョーなフェードアウト。
女芸人・誠子の持ちネタだ。いつもの展開だ。とわかっていながらも見ている自分までなんだか興奮してしまった。
中居くんみたいに殊更イケズを言うわけでもない剛だが、シラッと平静にごもっともな事を言う感じがちょっとSっぽい。
ラジオでホットケーキが好物だと喋ったのに反応してリスナーからおすすめのホットケーキ情報が大量に舞い込むや、次のラジオで「みんな、俺が太ってもいいってことなんかな?」などとファンに問いただすその態度がイケズでいい!(寒)
初期・剛を「スカしてる」とワタシは思っていた。
それがドラマ『33分探偵』を作った福田雄一によって「愛すべき持ち味」と翻訳された。
シュールな言動をする探偵(剛)に助手(水川あさみ)が延々とツッコミを入れまくる。お金に困ってなさそうで優雅に探偵業を営んでいる鞍馬六郎。過去の探偵小説に精通した衒学的な人物だが、独自のロジックを優先するあまり、一般常識に欠ける行動を繰り返す。
剛のキャラクターを実に上手く具現化したドラマだった。
腑に落ちた。受け入れた。「なんだ、かわいい人だったんや」・・・と油断さえした。
レコードのA面・B面のように(若い子は知らんか)、剛の王子面とポンコツ面は表裏一体。
ファン生活をノンキに送っていると、脇が甘くなっている所を王子・剛にエグられて、誠子の様に撃沈してしまうこともしばしばだ。
女芸人の姿を己に重ねて、それが快感であることに気づいた2018年の年の瀬でありました。
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