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MANGA脳とイラスト脳。
イラストとマンガ
どう違うのでしょう?
何が違うのでしょう?
一般には、一枚絵がイラスト、複数の絵と物語があるのがマンガということになっていますが。本当にそうでしょうか?本当に??
・・・
所沢でまんが教室を開こうとしたときのことです。(この時はひらがなの「まんが」を使いました)経営相談もひきうけている税理士事務所の方に出来上がったポスターを見ていただいた時、彼はこういいました。
「まんがよりイラストのほうがおしゃれじゃない?
『イラスト教室』じゃダメなの?」
まんがはなんだか(言葉として)泥臭い、ダサい、とおっしゃる。えええ???泥臭いだのダサいだのは横に置いておくとしても、まんがとイラストを入れ替え可能なものと考えられてる???ふが~~~!!そこにいたって、フツーの人はイラストとマンガの違いさえ分からないんだ、と思うのと同時に、入れ替え不可能であるそのわけを彼に説明できない私を発見してしまったのでした。ぐぬう。
もちろん私だって、以前は「一枚絵」と「独立したコマ割りのある物語」というあたりで、ぼんやり両者の違いを認識していました。というか、そもそも私はマンガ家であったので、マンガにしか興味がありませんでしたから、そんなこと考えてもいなかったというのが本当のところなのですが。
でも、そう簡単に「一枚絵はイラスト。まんがはダサいからイラスト教室で」なんて言えない。口が裂けても言えない。なぜって・・・私がマンガ家だからです!
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実は、教室を始めようと思ったのは、ある日くれよんを持った私の手から生まれた作品が上記(画像)のようなものだったからです。こういうスタイルだったら、フツーの人も楽しめるんじゃないだろうか??絵手紙のようで一コママンガようでもあるこのスタイルを「まんが絵」と名付けて告知しようとした矢先のできごとでした。
その後1,000枚を超えることになるこの作品群をイラストと言われたら??違和感で私は七転八倒するに違いありません。
マンガ脳が生み出したものがマンガ。
イラスト脳が生み出したものがイラスト。
結論はこうです。もうこう考えるしかない。OS(オペレーションシステム)が違うんですよ。出来上がった形式で両者を分けようなんてナンセンスだって話です。
この「まんが絵」という規格外の作品は、その後、私の人生の伴走者として重要な役割をしてくれることになります。当時はそんなこと考えもしませんでしたけど。