はじめまして

2022年9月18日。今日はPENTAGONの日本ファンミーティングが終わった、その翌日である。最近、初めてのことが立て続けに起こった。
初めて、ツーショット会に行った。
初めて、そのために一人で県外に移動した。
初めて、ここ2年画面の向こう側にいたメンバーをこの目に収めた。
初めて、PENTAGONのコンサートに行った。

初めて、あの幸福感の塊を直に感じた。

しかしまぁ、それも昨日で落ち着いた。ここで、一区切りつける。忘れられない何かをいつだって彼らはくれるけど、絶対忘れない自信があるけど、それでも人間忘れるので。だから、今の彼らと、彼らの作る世界に思ったこと、願ったことを残しておきたい。そのためにこうして今日は長文を書き連ねても怒られないようなサイトに手を出したわけだ。文字数制限は簡潔に、より深く伝えるのには適しているけれど、偶にはこの気持ちに取捨選択をせずに、気ままに、ただ書いてもいいのかなとはずっと思っていたし。

ここは、私の好きな曲についての並々ならない思いの全てをただ書いていくだけの場になる予定。これまでもふせったーやらTwitterやらで書いてはいたけれど、完全にフォロワーさんの優しさで読んでいただいてるような、ただの書きなぐりで、大変読みづらいものだった自覚はある。それはもう、めちゃくちゃにある。わはは。なので、ここでは、今のところ私だけの音楽体験を、有難いことに読んでいただいているあなたに、わかってほしくて、推敲に推敲を重ねてお話出来たらと思うの。この「わかってほしい」には、「こんなどうしようもない気持ちを抱えて一人で生きていくのは嫌すぎるのでお前も早くこっちに来るんだよ!おら!」の願い(もはや呪いに近い)も含まれてるので、それはもう表現には気を付けて沼に引き込んでやりますよ。えぇ。はい。

まぁ、今のところ「私だけの」音楽体験になってしまってるのは、私が出会った曲だったり、出会った順番だったり、出会った頃の私の状況だったりは、確実に「私だけの」ものだからなんだよな。ということで、今回は自己紹介がてら、私の音楽遍歴と青空と愛の話をしよう。しよう、と思うのだけど、書けるかしら。初めてだから初っ端から「自分だけの」話しかできないかもしれない。飽きたらまた別の記事で書くのかもしれない。今回は特に、PENTAGON以外のアーティストの話ばかりする予定。あしからず。


清々しい、青空


幼い頃、飛行機に乗るのが好きだった。
空港の窓から滑走路を見るのが、好きだった。
見ているだけで胸が飛び上がるぐらいにワクワクした。
当時は恐らく、飛行機に乗ったら親戚に会える、飛行機に乗った後のことばかり考えて、期待していたんだと思う。
でも、不思議なぐらい旅行中のことは思い出せなくて、今だって頭に浮かぶのは青空の下の滑走路だった。

そのイメージが自分の中で確かになったのは、高1の時だった。JALのCMだ。青空の下、まっさらな滑走路と、飛行機。曲も良かった。

ありったけの希望をぎゅっと詰め込んだ、キラキラした曲だった(嵐さんはこういう曲が多いので大好きだ)。当時、ちょうど彼らのライブを行く機会があった。野外で、夏の終わりかけのちょっと涼しい季節だった。その曲を演奏したのは、ライブ終盤の夜だった。夜空が見えたはずなのに。あの曲の時だけは確かに、ただ眩しく深く濃い青空が見えた。あの滑走路に、私は確かに立っていた。何年経ってもあれだけはずっと覚えてる。

希望は、どんな暗い色も塗り替えてしまうんだ。
きっとそれは、青色をしているんだ。

青い空を見て、喉が焼けるように熱くなるようになったのは、その時からだった。ただ空を見ているだけで、喉の奥から何かが溢れてこぼれそうになる。冬の朝焼けに焦げていく藍色の空を見て涙が出そうになることもあった。

多分、きっと、私の前世は青空を飛び交う飛行機のパイロットで、そのまま空で死んだんだと思う。人には話したことが無いけれど、多分笑われるかもしれないけれど、本気でそう思っている。

私の好きな音楽は、大体青色をしている。水でも海でもいい。青春とか、そういう人の未熟さを表す青色だっていい。
私の好きな音楽は、青色をしている。それが空だったら、もっといいな、と思う。どこまでも深い青空の下の滑走路が感じられたら、心地よい。

私の好きな音楽は、青空だ。

諸々のきっかけになったJALのCMはもうYouTubeでも探せなくなってしまったので、ここでは、私が青空を感じた曲だったり、自分のイメージに一番近いMVを列挙していく。上記の「滑走路」「青空」のイメージはどうしたって「私だけ」のものになってしまうので、それと似たものを見たり聞いたりしてもらうことで、「こういうことね」と思ってほしい。
一番イメージに近いのは、この方が作ったBTSの『lost』の日本語訳動画だ。

本当は『young forever』(だった気がする)のMVの映像なのも知っている。ただ、lostの幼くて小さくて、どうしようもなく惑う姿を描いた歌詞と、迷路をさまよいながら最後には滑走路を飛び立つ彼らの姿がなんともマッチしていて。特にラストの3:56-からの音がエンジン音みたいで、彼らは本当に飛び立ってしまったんだなとずっと思ってる。

もう1つ、ヨルシカの『藍二乗』『ただ君に晴れ』。ヨルシカさんの話をしだすと、それだけで1個別に記事が書けてしまいそうなので、ここでは私の中の青空、青色のイメージに近いMVだけを列挙するだけに留めておく。


特に、藍二乗のMVですが、済んだ青空を悠々と泳いでいく雲の描写がまた私にとっては大事なもので。私の言う「青空」は雲一つない清々しいものも、雲がゆっくり形を変えていくものも含まれている。ただ、それを眺める自分が立っている。

さて、親愛なるPENTAGONの話もしましょう。PENTAGON楽曲で青空っぽいのは、私の中では『SEASONS』『眩しい君と』。もうびっくりするぐらい、安達祐人楽曲。知ってる人は「なんだ結局あんたの推し贔屓じゃないか」となるかもしれないけど、本当に、推しかどうかは関係なくて。音楽の学術的な所とか戦略的な所とかは全く知らないのだけれど、ユウトくんの作る曲、音の構成が広大ではないですか?とにかく、でかくて広い。

多分、私の音楽体験で重要なことって、「耳から感じたものが視界いっぱいに感じられる」ということで、その体験に強く心を揺さぶられているんだと思う。私の中でMVってその体験が簡単に得られる、有難いものなんですよ。正直、上記列挙してきた曲もMVとかタイアップしたCMの映像で青空が出て来る➡この曲は青空だ!ってなってる節も、もしかしたらあるのかもしれない。っていうか、多分多少なりともあるな。そこは認める。人が作ったものが自分だけの中のイメージと合致していた時の感動もまた心地の良いモノなので。一方で、『SEASONS』『眩しい君と』は映像が全くついていないじゃないですか。そんな中で、しっかり青空が見えた。冬の雲と紛れて薄い青空も夏のただ高くて濃い青空も全部感じられる。途方もなくでかい何かに身をゆだねる心地よい感じ。あれは安達祐人楽曲特有のそれだと思うし、強いポイントだと思う。

ということで、私の音楽体験は聴覚だけでなく、視覚からのイメージが深く結びついている、というお話でした。私の中で最強!のイメージが「青空」だったので、その話しかしなかったけど、それだけではない。今回参加したペンミ。会場に舞う星。見事に咲いた雪の花。あの忘れられない景色の話もまたどこかで。


何度も何度も思い出す

忘れられない記憶を抱えて生きていくことは、孤独なものだ。
どうしても心から離れてくれないものは、人によって違うものだから。
その離れがたさ、自分にとって如何に大事なのかを、感じたそれと全く同じ熱量で誰かに共有するのは難しいものだから。
寂しいものだけど、一人だけの、特別なものだ。

どこかのふせったーでも書いた(というかここからほとんど抜粋)けど、ヨルシカの曲で私の情緒が爆発する箇所は多々あるんですが、中でも「忘れていたくない」という気持ちに愛おしさを感じるようになったのはヨルシカ(もといn-bunaさん)の影響だと思う。

わかりやすいのは『ヨヒラ(歌詞:https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/37362.html

 動画:https://youtu.be/ZgC5umCFkp0

 ボカロ楽曲なのでURL先の電子音声が苦手な人は歌詞だけでも)』。

人はどうしたって忘れる生き物です。何か心にひっかかりがないければ、何もしなければ忘れる生き物。でも『ヨヒラ』は、始終「君」を忘れられず、覚えているのが途方もなく苦しい人の歌だ。忘れることが常である「並に」「人に」なれないと嘆いている。それほどまでに、「君」の存在が脳裏に焼き付いて忘れられずに焦がれ苦しみ続けているなんて。忘れたい、忘れたと言い聞かせているのは、そうでも言わないと思い出してしまうから。結局、どれだけ忘れようと試みてもそれができないんですよ。

もう一曲『爆弾魔(歌詞:https://www.uta-net.com/song/248498/

 音源:https://open.spotify.com/track/2L9dBaAmQ5qydXHSz8bN96?si=bebc691559ce4d9f)

』、ずっと心に引っかかったままの「君」と「君」との日々、想い出とそれがいっぱいのこの街を爆破して消し去ってしまいたい、という曲です。ずっと「君」が忘れられないまま生きてるのが苦しいから全部、「君」ごと全部消してしまおう。でも、きっと、歌詞に言及はないけど、最後まで爆破できない、消せないままなんだろうな、と解釈する。最後は「君だけを覚えていたい」という歌詞で終わるので。忘れることは、決して出来ないのでしょう。

「忘れられない」「覚えていたい」とする願いと祈りは、それだけで十分立派で、切実な愛情表現の形だと、私は思います。忘れることが常である人間が、それだけ心に残っていてほしいものに出会えたということだから。それは、奇跡だと、かけがえのないものだと、私は思う。自分一人だけの、他者どころか相手とも絶対分かりあえっこない孤独なものだけど、特別な愛の形。

そんな「覚えていたい、忘れたい、忘れたくないという願い・祈り=愛した痕跡、形」とする私が、PENTAGONにどれだけ心を引っ掻き回されているか。PENTAGON、特にカンヒョング楽曲。Spring snow。観覧車。Don't。本当に恨む。こんなの浴びせられて、私はどうしたらいいんだろう。私にどうしてほしいんだろう、カンヒョング(?)。年々、毎日、毎時、毎分、毎秒、思いが募っていく。なんだんだ、本当。ここの話しだすと長いから別に記事書くけども、1個だけ言うなら、今現在進行形で忘れられない何かをPENTAGONに植え付けられてる気がする。この先何が起こっても輝き続けて、焦がれ続けて、堪らなくなる何かを。「忘れたくない」「覚えていたい」とずっと思える何かを。切実な、何かを。

さて、私の中の愛と願いの話をしたところで、今回は筆を置こうと思う。私の人生で、大事なものの話はここまで。この後はSpring snowとDon'tの話をそれぞれ記事にする予定。タノシミダナァ!!それはもうめちゃくちゃに。今回書いた癖(ヘキ)の話を事前に知っててもらえれば、「あぁ、この人こういうのが好きなのね(笑)」ぐらいに読み易くなると思う。しかし書きはじめた当初はあれだけ「お前を沼に叩き落してやるからなヒャッハー!」の意気込みで書いていたけれど、結局いつも通り「自分だけ」のものを書き連ねた気がして、心配してきた。大丈夫かな。まあいいや。

ここまで読んでくださったあなたが、今日も幸せで豊かな時間を過ごせますように。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?