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30年後に欲しいもの(#企画)
年末年始で読んだ『メモの魔力』の巻末に、自己分析1000というのがある。
自己分析のために投げかける問題を、生まれてからの年代別で投げかけている。せっかくだからやってみようと最初の100問をやった。最初の100問は夢や価値観の質問がある。
小学生高学年の頃から、ちょうど物心ついてから今までが約30年だ。言い換えれば、平成の30年間だった。環境も変わるし、人も変わる。自分も変わった。これから先の30年でもっと大きく変わると思う。
過去を振り返った時、30年前の1980年代後半からは冷戦が終わり、ベルリンの壁は崩壊して、日本ではバブルが弾け、阪神大震災があり、政権はアメリカも日本でも大きく動いて、その後も様々なこれまで見なかった社会が生まれ、インターネットは当たり前になり、働き出して、転職して、一生を一緒に過ごそうと思う人に会い、子供が生まれて、出世よりも周りの幸せが大事と思い、いろんな場所で、いろんな仲間に囲まれている。
ただ、自己分析で振り返って昔を思い出すと、ヒーローにあこがれていた時期もあるし、ただただ逃げ出したい時期もあるし、名声やお金を渇望した時もあるし、自身の成長を願ってやまない時もあった。
そんな30年間だ。
これからの30年間、そしてその先に何があるだろうか?直近はアメリカと中国の経済競争が激しくなりつつも、昔の独占体制よりは他の国にも分散している。戦争は、経済やインターネットを容赦なく巻き込んでハイブリット戦になって、テロリズムとの戦いから、何と戦っているのかわからなくなるかもしれない。そもそも、ブロックチェーンが広がっていった時に国家の枠組みがどこまで効くのかは不明だ。国家と思っていたものが、その時の個人の権力にすり替わっている事もあるかもしれない。ますます先行きは不透明で、全体を見通せることはなくて、隣人が何者か知らない不安にさい悩まされているかもしれない。息子はやがて自立して、夫婦でのんびり暮らそうかと田舎に引き込むかもしれない。それでも、身近でよく会う人との間で関係性を高めて、目の前の温かさを楽しんでいるかもしれない。
30年後は72歳だ。
その昔見た、外国のアニメを思い出す。田舎で幸せに過ごして、世界は核戦争に進んでいくのだけど、目の前には金色の麦畑。夫婦で仲良く、のんびりと過ごしていって、気がつくと世界が消滅している。
その当時は、「知らないのは不幸か?」と投げかけられていた問いが、今なら「知ることができない中でどう生きるか?」に変わっているのかもしれない。誰もが不完全な理解でしか生きられなくなった時、幸せに生きるために必要なものはなんだろう。
企画の趣旨とは違うかもしれないが、僕は「自分を信頼して生きられる」ようになりたい。
END
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