見出し画像

iTunesでのデータ整理に関する覚え書き

家でも遅い方のマシンでiTunes使っていたけど、いつもは起動してないこともあって使い勝手も悪いし手元の高速マシンに移行することにした。
前提として書いておくと、ウチのiTunes+iPod環境はかつてファースト・インパクトを被っている。詳細は省くがデータの4割程度が完全な、もしくは部分的な欠損になってしまった。iTunesやファイルコピーによって可能な限りの修復を行ったが、当時は徹底して修復できるだけの余裕が無かったこともあり数多くのデータが失われたままとなってしまった。といってもCDは持ってるのでもう一度リッピングすれば良いんだけど、その手間を考えると二の足を踏んでしまう。マシンが遅いのでよけいに。
その後iPodやマシンの代替わりもあり混乱が混乱を呼んだ結果、データの状況はかなり悪くなった(笑)。その悪さはiTunesの曲やアルバム、アルバムアートワーク(CD画像、ジャケ写)検索能力の低さによるものが大きい。それも含めた今回の学びをまとめてみた。(Windows環境で実施)

1.アルバムアートワーク(CD画像、ジャケ写)の検索性能が低い

筆者の音楽の好みがマイナーで、買うCDも中でもさらにマイナーなものがけっこうあるからなのか、そもそも引っ張ってこない、同じアーティストってだけの他のアルバムを引っ張ってくる、全然違うものを引っ張ってくるなど、とにかく手間をかけさせる。同じAppleのApple Musicで検索するとマトモなことが多いのに何故、と思わされる。共通のデータベースじゃないんだろうなぁ。一定以上古いアルバムは当たる(と言いたくなるよ(笑))確率高いけど、新しいものとかはけっこう外すしマイナーなものは外す率がさらに高い。
これなんかマーカス・ミラーでもなければジャコ・パストリアスでもない(笑)。

誰だよw
(困り果ててゲストミュージシャンのデータで引っ掛けたのかな)

アートワークの混乱に拍車をかけるのが、CDの再発売等でジャケットが変わることだ(笑)。手元にCDを持って来るのがまた面倒なのでついついネットで調査を完結させようとしてしまうんだけど、オリジナルと再発とどちらを持っているのか確認できないときはどっちを選べば良いのか迷う。迷えるならまだしもで、古いデータが存在しないこともある。そうなると画像を探し当てるだけでまーまー時間がかかってしまう。
また正解でも解像度が悪い画像データだったりするともう一手間かかる。画像が良いのはAmazon、Apple Musicあたり。Amazonは古いモノはけっこう外れが多い。タワレコはサイズが小さいことも多くあんまり良くないしHMVはそもそも画像が無いことも多い。どうしても無いときは中古CDショップのスキャン画像などを使う。
画像絡みでは、なぜこんな画像を使っているのかわからないくらい酷い例もあった(笑)。

アーティスト名まで間違ってるボケボケ画像事例(笑)Saturoって誰だよSatoruだろw

Apple Musicだとこんなに↑綺麗なのにね(笑)。ちなみにHMVもボケボケなので、もしかしたらメーカーから出された画像そのものが悪いんじゃないか疑惑も。

2.曲やアルバムの検索性能が低い

アートワークほどではないけれども、アルバム検索(データを引っ張ってくるとき)でも間違うことがある。アルバム名を間違うのはエライことだけど、これはそもそも筆者がマイナーなアルバムを好むから、というのもあるだろう。間違いとしては小さいけど地味にダメージがあるのはアーティスト名の入力の適当さ。アルバムデータには「アーティスト」と「アルバムアーティスト」というデータがあるが、アルバム一覧は「アルバムアーティスト」でソートされるので、「○○と△△が共演したアルバム」などの手がかりで探せるようにfeatureされるアーティストはできるだけ併記しておきたいところ。ところがiTunesにデータを引っ張らせるとそのデータが入ったり入らなかったり、メインのアーティストのみのデータになったり。これもいちいち打ち込む必要がある。
もしかしたら自業自得かもしれないけれども、推測変換のバグというのもある。例えば「Jaco Pastorius 」と入力したいとき、「Jaco」と入力すれば候補を示してくれるので、適切な例に合わせて決定すれば残り分の入力は不要になる。アルバムや曲のデータで「Jaco Pastorius」を入力保存したらその次からは候補に登場してくれるので、反復して入力するときは便利だ。しかしこの候補に「Jaco Pastorious」が出てきてしまうのだ(笑)。正しい綴りの「Jaco Pastorius 」も出てくるけど、アルファベット順なので一覧としては「Jaco Pastrious」の方が前に出てきてしまう。自分が以前そのような綴り間違いを入力して覚えさせてしまったのかもしれない、という意味で自業自得かも知れないが(CDを販売しているサイトでも綴り間違いがあることを考えると、自分のせいとばかりも言い切れないんだけど)。

認めたくないものだな。自分自身の若さゆえの過ち?というものを

2枚組以上のCDをリッピングするときには、1枚目と2枚目のアルバムタイトル、アーティスト名等が違ってたりすることもある。そうなると違うコンテンツという認識になってしまうのであとでマージしなければならない。
困ったのは逆に、同じアルバムのデータが複数存在するケースもけっこうあることだ。異なるアルバムとして存在してしまっていたり、同じアルバムの中に曲のデータが複数存在してしまっていたりする。曲の場合、実際のファイルが複数存在する場合と、インデックスデータの中にのみ複数存在する場合がある。ファイルとインデックスデータ、両方の視点で整理しなければならず面倒だ。インデックスデータを変更した場合は、iTunesを再起動しないと反映されないのもいちいち面倒である。

3.そもそもネットに掲載されている楽曲データがちゃんとしてないこともある

iTunesが原因ではない問題もある。例えばラフマニノフ全集30枚組などは、Amazonのユーザー評価のところにすべてのCDに収録されている曲や演者等の情報を記載してくれている人が居て本当に助かったのだけど、たった1枚だけなんだけどCDには入ってない曲が記載されていて、そのユーザーが間違ってるのか、リッピング時のエラーか(それにしては綺麗に1曲ワンセットのみ無いが)、全集側のクレジットミスか、手元のCDで調べてみてないので何ともわからない(笑)。ちなみにiTunesによってDisc 9と認定されたのに実はDisc 10だった、ということもあった(これはiTunesの問題だけどw)。そういうデータの不一致がちょいちょい起こるのでまたまた時間がかかってしまう。
また、ネットで探す曲目リストはAmazonなど表形式で記載されているものもあるが、ときどき、例えば7曲目と8曲目が同じセルになってたりしてちょっと戸惑うバグもある。
まぁそれでもデータがあるだけ良いとも言えるんだけど(笑)。
困りものは格安の名盤7選セットとかそういうやつ。昔のLPレコードはA面B面合わせて45分くらい。なのでCD1枚に2LP分をまとめるとかはデータ容量的にもわかるんだけど、古いジャズのアーティストとかの場合は曲順が完全に合致するまとまりになってない、一つのアルバムの曲順がそのままではなくてバラバラに収録されてるような場合もけっこうあったりする。オリジナル当初の曲に加えて未発表トラックを加えた版というのも後年発表され、その版が混ざってたりするとさらにわけがわからなくなってくる。そうなると、その曲(データ)がそもそもどのアルバムのものなのか判然としなくなってきてしまうので、結局曲を聴いてどのアルバムの曲なのか突き止める、ということをやらないとデータの落とし所はわからないだろう。さすがにそこまでやる気は無い(笑)。
また、最新のアルバムでも、ブートレグ系列音源の場合はそもそもアルバムデータすら拾ってこられないこともある。そうなると完全にUnknown扱いとなり、ファイル名もUnknown1とかそんな風になる。ファイル名はとりあえずそのままにしておくとしても、アルバムとして成立させるためには(笑)アルバムデータやアーティストデータ、曲名とかを入れてそのファイルに紐付けるという手間がかかる。

4.謎の全角スペース

アルバムタイトルや曲名にスペースが入ることは当たり前にあることだけど、これがなぜか全角スペースになってしまうことが稀にある。

しかもジャケ写も間違ってる(笑)

この状態になると修復は恐ろしく手間がかかる。まずiTunes上でアルバムごと削除する。ただしファイル自体は削除か保持かを選べるので保持を選ぶ。保持ならファイルは残っているので、まずは該当アルバムのフォルダ(曲ファイル)をiTunesのフォルダ下で探し当てる。
曲のデータファイルを探し当てたらまずはファイル名の全角スペースを半角スペースに置き換える(おそらくこの作業自体はiTunes上のアルバムデータや曲データには影響無いと思うが、念のため)。次に各曲ファイルのプロパティを開いて詳細タブの情報を確認。(曲)タイトルとアルバムというデータを半角スペース置き換えの文字列で書き換える。その際その曲をplayしていると書き換えできなくなるので注意。

iTunesがファイルを掴んでなければ書き換えられる

書き換えを全曲に対して行ったのち、各曲データを一つずつ選択して右クリック、プログラムから開くでiTunesを選ぶ。曲が鳴り始め、アルバムと曲がiTunesの一覧上に出現する。これを全曲行う。
ちなみにこの「プログラムから開く」によってiTunesに認識させる方法は結構いろんな場面で使った。
なおこの「全角スペーススイッチ」が何きっかけで入るのか不明。日本人アーティストが英語名の曲やアルバムタイトルを使っているのをリッピングすると起きるのか、とも思ったが再現性は無く、良く分からない。現象が起きたら諦めて対処するしかないんだけど。

5.アルバムデータのディスク番号を活用できるようになった

アルバムデータは基本CD1枚単位で作られるんだけど、ディスク番号というヤツが設定できる。3枚組の1枚目、というようなデータを設定できるわけだけど、設定すると2枚組が2個の別アルバムのデータとして表示されるのではなくまとまって表示されるので、2枚組の2枚目をかけるために別途プレイボタンを押す必要が無いのだ。アルバムデータを探すときは1枚目2枚目というのを意識して探したいわけじゃ無いから有難い機能なんだけど、CDをリッピングしているときは意識していないとディスク番号はまず設定されずに別アルバム扱いになってしまう。これまではそんなもんかと思ってそのままにしていたけど、整理しているときに2枚組でも1アルバム扱いのものを発見して、設定データの違いを見てみたらこの設定に行き当たった。
ただしこの機能では、各ディスクに別個のサブタイトルを付けたりすることはできないので、例えばリヒテルのワーナー録音全集なんてのをまとめちまうと逆に設定や後から探すのが面倒になってしまうので、使い分けは必要になる。

できればこんなの全部ツールで何とかして欲しかったけど(笑)、長年の膿を出したという意味でスッキリはしてる。大変だったけどね。途中何度もスクリプト、ツールで何かすることを考えたけど、おかしさの全容を掴めたのは中盤以降だったし、何か発見する度に機能追加・デバッグ、というのが予想できたので手を出さなかった。なので単なるバッドノウハウの共有にしかなりません(笑)。

いいなと思ったら応援しよう!