でかちゃんとは。
我が家にいる末っ子ねこの名前である。推定4歳。男子。
2020年初頭からうちの庭に朝夕ごはんを食べに来ていた。食べに来始めの頃はニンゲンが怖かったようで、ごはんを出すためにわたしが庭に向かうのを察知すると、ピューっと逃げて姿をくらましていた。そしてわたしがお茶碗を軒先に置き、うちの中に戻っていくのを見計らってからごはんにありついていた。ごはん完食後は、ひときわ大きな声で雄叫びをあげてから庭の軒先を後にするのだった。あれはきっと「ごちそうさま」と言っていたに違いない→というのは奴隷のひいき目。
2020年秋、その頃にはすっかりわたしのことも覚えニャーニャーと足元にすり寄り、ダイレクトにわたしにごはんをねだることもできるようになっていた。わたしが出かけて帰宅が遅くなったりすると、駐車場にちょこんと座り待っていることもあった。お隣さんのお家の屋根に昇り、眼下を眺めつつわたしの帰宅を待っていることもあった。抱っこもできるようになっていた。冬が近づくにつれ外の寒さは日に日に厳しくなっていたので、軒先に小さな小屋を設置し、毎晩その中に湯たんぽを3つ忍ばせてとびきりモフモフのクッションを置いてでかちゃんに暖をとってもらっていた。最初小屋に入ることを警戒するかな?と少し心配したのだけど、案外とすんなり入り、湯たんぽの温さを満喫していた。
12月初旬、この冬一番の寒波がやってくるという予報を聞き、でかちゃんの寒さ対策をどうしたものかと頭を抱えた。我が家がある地域は冬の寒さがそこそこ厳しく、真冬は平気でマイナス10℃とかになってしまうのだ。でかちゃんの推定年齢から想像するに、きっとこの地域のこの格別に寒い冬を1度か2度経験しているはずなんだけども。経験アリ、と言えども寒いものは寒い。もううちの中にいれちゃうか!!
冷え込みが厳しくなるぞ、と予想された12月15日。軒先での朝ごはん終了後、わたしはでかちゃんをそっと抱きかかえ、そのままゆっくりゆっくりとうちの中に入っていった。
捕獲、大成功!!
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