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CPE合格体験記(埼玉県在住・60代)

CPE合格に導いた教材ベスト3

CPEとは・・・ケンブリッジ英検最上級 Certificate of Proficiency in English(C2)
Proficiencyとは、練習や訓練により熟達した状態(OALDより意訳)
8月31日午後9時からのXスペースの参考資料です。長いですm..m

I CPE合格に寄与した教材ベスト3・・・わたしが使った方法
1.thejapantime alpha
2.Objective Proficiency Workbook
3. Oxford Advance Learner’s Dictionary  (OALD)
II 教員生活とのつながり
1. 4技能の波にすぐに乗りました・・・Listening・Speakingのビルドアップ
2.38年間毎日やっていたこと・・・Reading・Writingのビルドアップ
3. 公費でできた海外経験・・・総合的なコミュニケーション力アップ
III 今回受験の経緯と感想
IV 今後への抱負

I CPE合格に寄与した教材ベスト3・・・わたしが使った方法をご紹介・・・
1.The Japan Times Alpha

自分のproduction, アウトプットで使えるように吸収します。

1)ターゲット記事を3つ選びます
 書き下ろしエッセイ1本+時事問題2本
2)音読します
 音源使用→脳に残ったイメージ→もう一度音源
3)何も見ないで要旨をノートに英語で書きます
 答え合わせをしたい人はカバーストーリー(一面記事)が便利
4)本文を見直して単語の使い方を修正します
 自分のギャパ内単語で言い換えたところを検証
5)意味把握が不完全だったものをOALDで調べます
 前後の単語もついでに一覧できるから便利
6)OALDの例文の中で自分が使ってみたいものを筆写します
 C1の単語を中心に
C2はどこから弾が飛んでくるかわからない状態なのでC1を固めておくと盾になります。B1~B2は瞬時に処理しなければならないので音読で自動化しておきます。

2.Cambridge Objective Proficiency Workbook with answers
2周しました。答えはノートに書く方式です。

1)Readingが奇数レッスン1,3,5Listeningが偶数レッスン2,4,6となっていて後半が難しくなり、最後にライティングのまとめがあります。
2)文法フォーカスのセクションでも必ず場面と想定される相手が設定されていて、教員の立場でも大変参考になりました。
3)ライティングのTipsが最後のほうにまとめてあります。Esseyの書き方をここで読んでからThe Japan Times Alphaのネイティブエッセイなどに戻ると、模範的な展開が流れるようでウィットもあり、型を自然に使えるとはこういうこと!と知りました。もっと演習すれば良かったと後悔しました。

3.オクスフォード現代英英辞典(OALD : Oxford Advanced Learner‘s Dictionary 第10版
埼玉県立浦和高校で英語を10年教えられたのはこの辞書のおかげです。例文の質が高く覚えたものは即戦力でコミュニケーションにもディベートにも使えます。
1)英字新聞を読んだり問題集を解いたりしたあと、気になった単語を調べて書きぬきます。
2)ついでにXの記事ができてしまうこともあります。こういう使い方を紹介したい、記録に残したいという感じです。授業では追加情報として喜ばれました。
3)今回C2受験にあたっては、「辞書を読む」使い方もしました。特に類義の宝庫となるad-はじまりやpro-始まりなどは読みだしたら止まらない感じでした。C2のマークはどこにあるかと思うと、なくて、ああ全部か。、、と思って読むことにしました。書き換え問題の対応などに役立ちました。

II.教員生活とのつながり
1.4技能の波にはすぐに乗りました/Listening・Speakingのビルドアップ
  英語の会話を苦にしないらしいと初任からずっとALT(ネイティブ英語講師)となりの席でした。
1)毎日英語を使って何かしら現実を動かそうとしていたから、、、
授業でディベートをやってください、ディスカッションをやってください、という文部科学省からの奨励は大歓迎。
授業だけでは足りないし実力差がありすぎるから取り出し的に
放課後の英語部の活動で延長戦。。。
全国大会にも出たよ。
最高位は全国9位。ベスト8の一歩手前。(生徒がね)
即興型ではベスト8に入った年もある(生徒がね)
2)自分の英語力の増強的には
ディベート大会の準備指導、当日の引率、ジャッジの経験
これは4技能全部へのブーストとなりました。
特にライティングとスピーキング
・・・見本を示したり
・・・フィードバックをしなければならないし
3)反省事項
振り返って生徒に申し訳ないのは、高校生英語ディベートを指導してあげるにはギリギリの英語力で、常にネイティブ講師の助力を必要としていました。
2.38年間ほぼ毎日やっていたこと・・・Reading, Writingのビルドアップ
A2~B1レベルの教材について、偏差値50程度一校、60~70 二校経験
1)教材研究(1日2時間平均)
  ▶精読する 
  ▶未知語を調べる・・・ここまでは自分の勉強
  ▶派生語を調べる・・・自分の興味から広げて生徒に合わせて厳選
  ▶例文を写したり作って確かめたり・・・今ならもっと高速にできそう
  ▶アウトプット活動のテーマを考えたり・・・ALTと相談
  ▶英作文や長文読解は自分で解いてから答え合わせ・・・竹岡先生崇拝
2)授業を実施(1日3時間平均)
  ▶導入で復習と動機づけ・・・教科書本文の簡易要約
  ▶音読・・・生徒と一緒に3クラス、同じ教材だから計12回は必ず
  ▶言い換え・・・質問に答えられない子にヒントとして
3)副教材と小テスト定期テスト
  ①単語集はDUO, 速読英単語、ターゲットなど、
  自分で出題単語選んでタイプして←そのうちに覚えてしまう、例文ごと  
  ②文法書はNew Approach to English Grammar10周、フォレスト10周、 
  Chart式10周。罰ゲームじゃなくって、進学校→中堅校→進学校の軌跡。 
  ③サイドリーダーというのもありました。Oxford Reading Laddarなど。   
  ④英字新聞はJapan Timesなど気になる記事をコピーしてノートに貼る。
  レベルや話題がちょうどいいといには補助教材として使用しました。

3.公費でできた海外経験
 ①教員10年目にイギリス半年研修。@ランカスター大学
 Communicative Teaching Methodology, Academic Writing, General English.
 ②海外研修の引率 オーストラリアとイギリス 2週間×たぶん8回
 前後のメールのやり取り、現地では教員がツアコンの役割。
 ③ディベート大会の引率 韓国、アメリカ 1週間×2回
 ほとんどがネイティブ講師がコーチ、に交じって、背伸び度MAX
 ④アジア学生会議引率  シンガポール 1日×2回
 ⑤教育視察と授業講評  フィリピン 1週間
 ⑥教員研修講師(アクティブラーニング) カナダ 1週間
  
III.今回受験の経緯と感想
1.動機 TOEICは955を最高点に935まで後退したところを息子に抜かれて。。。別の軸でとりもどせないかと思ったのです。
2.経過 いきなりっていうのもなんなので
▶ 2023年6月にCEF C1判定で合格
▶    11月にCAE 合格
▶    2月にCPE 2点足らずにC1判定 OVERALL 198/230
(Reading:208; Use of English:209;Writing:193;Listening:200;Speaking:182) 
▶    6月にCPE Try again. 合格 OVERALL 213/230
(Reading:229;Use of English:210;Writing;200;Listening:215;Speaking:213)
3.今回の試験の感想(前回との比較をふくむ)
≪Reading & Use of English≫
 同じ時間枠なので、Use of English(文法・語法)はとっとと終わらせ、Readingは精読しました。
 Readingのパラグラフ整除で一つ間違えました。不要選択肢のところは段落前後のみならず、文章全体のトーンやテーマに合わせて選ばなければならないところでした。減点は最小限ですみました。
 それにしても、Readingがすごい、と言っていただきますが、話題は教育・環境・文化・自然・旅行・芸術などで、文学部卒としては取り組みやすいところでした。高校の英語教科書と分野はかなりかさなるので、既視感のある話題が多かったです。たぶんこんな話だろう、ほう、具体例はこれですか、と少し余裕をもって読めました。
 Use of Englishは、最初の4択問題が常に難しいです。どれもが正解に見えて全て外した練習問題もありました。そう思って取り組んで、なるべく根拠を探して答えることを心がけました。これは他の問題についてもいえます。語形変換問題と語数内書き換え問題は頭の体操。C1で対応できそうなのが6割くらいあるので落とさないようにして、あとは、どうしても1問くらいは、エイ!ととにかく書きました。
≪Writing≫
 下書き用紙はありますが、答案はボールペンで書かないといけません。手が痛くなります。(CBTに移行していく運命らしいので、この悩みは過去の遺物にそのうちなるでしょう。)
  2つ問題があり、1つは指定問題、もう1つは選択問題です。指定問題では要約とコメント、新たな観点の追加が必要です。選択問題は、Report, Essay, などジャンルが分かれていてそれに合ったスタイルが必要です。Objective Proficiencyというワークブックの後半にジャンル別の解説があり、フォーマットに合わせて練習しました。本番は時間的に焦るので、フォーマットを守り切れないこともありました。
 つい具体例に頼って字数をかせごうとするので、論理性・一貫性と心の中で唱え続けて、踏みとどまりましたが、それでも書きすぎて、字数を若干オーバーしてしまったかもしれません。このあたり、CBTになれば字数把握と調整は楽になるかな?
≪Listening≫
 落ちてくる集中力との戦いです。直前にウィダーインゼリービタミン入りを吸収。
 最初のほうで単語の穴埋めがありますが、音声を要約した形の文への穴埋めなので、予測しながら待ってつかまえる感じ。聞き取れたけど書けない、スペルがあやしい、のはどうしても発生します。
 ダイアログは話者の意図を問われるので言葉のみならず、言い方への注意も必要。
 最後の難関はモノローグの連続からそれぞれに2つの要素について聞き取り、キーフレーズと結びつけなければなりません。例えば経験と感想、なのですが、感想を先に言う人も言います。ネガティブかポジティブか、言いきりか留保してるか、自分のことか観察なのか、瞬時に判断しなければなりません。
 言い換えといっても抽象度を変えてあって、「混雑していた→不快だった」、はい、そうだよね、と解釈しなければならない問題もあって、わたしは、これに気付くのがいつも遅くて難渋しました。
≪Speaking≫
 モノローグの時間を使いきれなかったのが反省です。構成を考えるとかではなく、とにかく思いついたことから話始めてしまった。「次はひとりずつに聞きます。○○についてどうですか?」の後すぐに話始めなければならないから。蛇行したり矛盾したりもしたと思う。発音に注意しながらだとなおさら。練習不足でした。
 ダイアローグの部分は、今回は3人組でしたのでディスカッションのような形ですすみました。これは特に問題を感じず、むしろ会話をリードしてスムースに進められました。
 
IV. 今後の抱負
 「山半」という言葉があるように、頂上だと思ったら、まだ次の峯が見えるのは、あらゆる分野に言えることでしょう。
 もともと尾根歩きをしていたようなものなので、どこか頂上?という気持ちもあるし、しょせんは外側から計ってもらっているので、本質的には大きな変化なし。
 地域社会への貢献など、もっと裾野の広い活動をしたいと思っていたところ、さいたま市国際交流協議会のボランティアとして小学生のスポーツ海外交流の中の比較的フォーマルな場面で日→英の通訳をさせていただきました。
 定年退職後の願いの一つとして本の執筆と出版がありました。そちらもなんとか実現しそうです。わたしは随分と苦労として英語を身に着け維持してきましたが、息子の世代の方が音声教材などにも恵まれ、より実践的に活用できています。さらに次の世代には英語なんて当たり前、となってほしいので、そのための啓蒙活動をしていきたいと思っています。
 同志のあなた、一緒に頑張りましょう!

☆最後まで読んでいただきありがとうございます。次回からはもう少し普通に書くつもりです☆

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