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【mq4コード付き】EAに2連勝法(31システム法)を組み込んでみた

割引あり

巷には、複数ポジのナンピンマーチンや単ポジのマーチンゲール法、モンテカルロ法等のベッティングシステムを利用したEAはありますが、2連勝法(31システム法)は見たことないので作ってみました。

まずは、2連勝法(31システム法)について説明していきます。

◼️2連勝法(31システム法)とは

2連勝法(31システム法)とは、ネガティブプログレッションベッティングシステム(Negative Progression Betting System)の一つで、損切り(最大損失31単位)があり、最大損失までに2連勝すれば利益を得られる手法です。
(※別名:31パーレイシステムとも呼ばれます)

マーチンゲール法と比較するとロット数の上昇が押さえられるので、優位性はともかく心理的な負担はマーチンゲール法より少ないです。


◼️一般的な2連勝法(31システム法)の使用方法

まず下図のような表(紙)を用意します。

31システム表


・勝ったら下の行へ移行
・負けたら右の列へ移行(右の列がない場合、下の行の1列目へ移行)
・2連勝したら終了
・D列2行目で負けたら終了(最大損失31単位)

上記のように使用します。
正直面倒ですよね・・・


◼️EAにおける2連勝法(31システム法)の使用方法:数列化

EAに組み込む為には表のままでは使用できないので、数列を用意することで対応しました。

・数列[1,1,1,2,2,4,4,8,8]
・負けたら右に1つ移動
・勝ったら右に2つ移動
・右に移動できなくなったら終了
(※最初に勝った時だけは右に3つ移動)

これで表と同じ使い方になります。
手動だと面倒ですが、EAなら関係ないですね。

ただ、一般的な使用方法だといくつか問題がでてきます。2連勝法(31システム法)の欠点も簡単に説明しておきます。

◼️2連勝法(31システム法)の欠点

2連勝法(31システム法)は、損切りの条件が定義されていますが、根拠のある損切り方法ではありません。その為、実際にプログラミングで勝率50%のゲームをした場合、試行回数を増やすほど、損切りのせいで資金は減っていきます。

ベッティングシステムにおいての"根拠なき損切り"は資金が減るだけということです。

以上を踏まえて、私なりに2連勝法(31システム法)を改良しましたので、いくつか紹介します。

◼️今回紹介する2連勝法(≠31システム法)について

・2連勝法(31システム法)
一般的な2連勝法
根拠なき損切りをするので資金は減ります
数列[1,1,1,2,2,4,4,8,8]

・2連勝法(≠31システム法)
損切りなしの2連勝法(厳密にはコードに設定した数列次第)
資金勝負です。
数列[1,1,1,2,2,4,4,8,8,16,16,32,32,64,64,128...]


・2連勝法(フィボナッチ数列)
数列をフィボナッチ数列のようにしました。
メリットは不明です。
数列[1,1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,233,377...]


・2連勝法[合計要素値/2]
ロット数を均一化し、バランスよくロット数を設定します。
※私は最初、2連勝法はこっちのことだと思ってました。


・連勝法[合計要素値/○連勝]
連勝数を手動で設定してください
(設定値1でマーチンゲール法になります)

2連勝法があるなら3連勝法や4連勝法も有ってよいのではないかと...
使用するならトレンド時の連勝を狙う方法等ですかね...


以上です。
パラメーターは下図のようになっています。
色々と変更して試してみてください。




◼️その他のアレンジ

・損益管理2連勝法
固定TP,SLではなく、損益額で管理することでトレーリングストップや時間決済等に対応できる手法です。需要があったら検討しますが、今回の紹介EAにはありません。


◼️エントリーロジック
エントリーロジックは1日2回、指定時間にエントリーするようにしています。

エントリーは色々と改良できる部分だと思います。

ご自身でパラメーターを弄ったり、コードを書き換えたり色々と試してみてください。


■ベッティングシステムの効果をバックテストで検証
これからベッティングシステムあり、なしでのバックテストをお見せしていきます。

・ベッティングシステムなし

ロジックに優位性なし


・2連勝法(31システム法)

通常の2連勝法(31システム法)では根拠がない損切りなので、
ベッティングシステムの効果がないですね


・2連勝法(≠31システム法)

損切りしないので右肩上がりにはなりました


・2連勝法(フィボナッチ数列)

・・・。

・2連勝法(合計要素値/2)


以上です。

優位性のないロジックでもベッティングシステムによって、右肩上がりになることはお見せできました。

次に(微妙に)優位性があるロジックでのバックテストもお見せします。


・ベッティングシステムなし

2連勝法(≠31システム法)

ロマンという名の超絶ギャンブルです

2連勝法(合計要素値/2)


以上です。
初期ロット数と連敗数を抑えられれは右肩上がりになります。


2015/1/2~2024/11/30







◼️私見
ベッティングシステムは、ボラティリティが大きく、一方向に延びやすい通貨ペア(JPY,CHF,GOLD,SILVER)であれば、大きな可能性があると私は感じています。

逆にボラティリティが少なく、レンジ相場やちょっとしたトレンド相場、スプレッド数の広い通貨ペア等では、ナンピンマーチンの圧勝です。
単ポジのベッティングシステムは、通貨ペアを見極めるのが"カギ"ですね。


◆免責事項

当EAは、利益の保証や投資助言、特定銘柄の推奨及び購入の勧誘を目的としたものではありません。また、外国のFX会社を推奨しているわけではありません。投資に関する全ての事柄の最終決定は、ご自身でご判断されますようお願いいたします。 当EAの利用、あるいは取引により利用者に生じたいかなる損害等についても、発行者は一切の責任を負いません。情報主体の商品性質上、返金は一切受け付けておりません。必ず、よく吟味したうえで購入してください。また、コードに不備はないものと考えておりますが、想定外の動作が皆無との確約はできませんし、それによって発生しうる損失について当方では責任を負えませんので、必ずバックテストやデモ口座などで稼働を行い動作確認等をしてください。


口座番号の縛りはありませんので、色々なブローカー、銘柄でのテストをしてみてください。

当方をSNS等で宣伝してくだされば、当EAの改良や修正、2次利用等自由です。よろしくお願いいたします。


※ソースコードなしの廉価版はこちら


EAソースコード(mq4)と、セットファイル、バックテスト結果のご提供となります。

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