見出し画像

年の数だけ豆食べたら、お腹こわします

マンション住まいなので、「鬼は外」はできない。
食事は楽しくゆっくり食べたいので、恵方巻きは行わない。
豆を年の数食べるのは、45歳辺りからもうやめた。
節分自体忘れている年もある。
というわけで、小さい子どももいないし節分の行事はやったりやらなかったりであまり真面目に取り組んではいない。

先月行った北海道、帯広の六花亭本店の喫茶で、限定メニューの「福ハ内」というのを注文してみた。

求肥に生クリーム、きなこのムースと黒蜜をかけたお菓子。
お皿を置いたら、一度下がったウェイトレスさんが升を手にやってきて、そこから小声で「福は〜うち、福は〜うち」と、はにかみながら煎った黒豆をスプーンでまぶしてくれた。かわいかった。
煎り黒豆も、カリカリで香ばしくいいアクセント。黒千石大豆というらしい。

六花亭は、店舗ごとにスタッフ一人一人の笑顔の写真が掲げられている。どの店でも、働いている人たちはみな親切。お菓子も良心的な値段でおいしいし、こんなお店がうちの町にもあったらいいのにといつも思う。

で、節分。
母が送ってきた京都の豆菓子の掛け紙。

宝船の絵に、回文

  長き夜の遠の眠りの皆目醒め
  波乗り船の音の良きかな

あれ?これって、いい初夢を見るために1月1日の夜に枕の下に敷くやつじゃないの?
七福神が乗ってる宝船の絵。
と思ったら、説明を読むと「立春の前夜にこの紙片を枕の下に置いて寝ると、吉兆の夢が見られると言い伝えられております」と書いてある。
舟には宝物だけで七福神は乗船していないようだが、ふぅ〜ん、お正月だけじゃなく節分の夜にもいい夢チャンスがあるのか。
今夜はこれを敷いて寝てみよう。

*タイトル写真は六花亭の豆菓子。
中身は「どんころ」という塩黒豆と「アーモンドヤッホー」というチョコレート。
六花亭は坂本直行の紙袋はもちろん、お菓子のパッケージや名前も楽しい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?