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未消化だったけれどよかった - 悪は存在しない
ベネチアで銀獅子賞獲って世界各国で同時上映だというのに、都内での上映は2館のみの「悪は存在しない」。
「ドライブ・マイ・カー」の時とは扱いがえらく違うけど、個人的には「ドライブ・マイ・カー」よりこっちの方がずっといいと思った。
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あらすじ書くとそれだけでネタバレの方向に行ってしまいそうなので、今回は単純に感想のみ。
映像、音楽、俳優陣はどれもよかった。
特に木々、重なる梢の長回しにかぶる音楽や建物の内外にいる人物のショットとその時の照明。
カメラワークは、なぜこういう撮り方してるんだろうとか、なぜこんな切り取り方なんだろうとか思わせるのが多くて、内容から頭が離れることが時々あった。
見巧者が見れば「そういうことね」とスッと理解できるのだろうが、私は見ても「今のどういうこと?」と状況がつかめないので、その度に次の展開に置いてきぼりという残念なことに陥りやすい。
ここはひとまず場面を覚えておいて、映画終わったら反芻して考えることにしようと思っても、悲しいかな最近は短期記憶力が低下しているのでなかなか思い出せないことも。
というわけで未消化の部分もあったのだが、それでも心に残る場面や台詞がそこをカバーしてくれた。
完全消化できたけど心に残るものがない映画よりずっといい。
説明省いて観る側に解釈を委ねているので、たぶん正解はないのだろう。
誰でも自由にあれこれ意味付けができる。ということはわかっているのだけれど、新聞の映画評で「はぁ〜???」というものもあった。誰とは言わないが、超大御所の方。それ、違うデショと思うのもこちらの自由。
ロビーに掲示されていた各国のポスター、見比べられておもしろい。
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日本じゃないみたい
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台湾版タイトルは「邪惡根本不存在」だけど。
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映画観るまで知らなかったのだが、私が所属しているボランティア団体にいたメンバーが移住して開いたお店がロケ地として出てきてびっくり。
とてもいい感じに写されていてうれしいサプライズだった。