へくそかずらとフランソワ
ヘクソカズラとはあんまりな名前だけれど、Eテレの道草さんぽで多田先生がその花はとても可憐だと紹介していた。多田先生、いつもニコニコして草花愛が言動から溢れ出ていて、植物界のさかなクンみたいだな〜。
臭いのはまだ青い実の時だけで、今ぐらいになって実が茶色く枯れてくるともう匂わない。小さい頃はパリパリに乾燥した皮をむいて、ミニミニみかんと言って遊んでいた。
陸奥A子の『こんぺい荘のフランソワ』では、主人公のフランソワこと羽衣楽子さんが「へくそかずら」という雑誌に挿絵を描いて生計をたてていたのだった。その後出版社は倒産し、「へくそかずら」の編集長夫妻は離島に移住。フランソワも収入がなくなり生活は困窮するけれど、元編集者の雉田さんと励まし合ってたくましく生きていく。(もちろん陸奥A子ワールドなのであくまでもおとめチックに)
若いうちは、いや、年をとっていたって辛い事が起きてもやりたいことをとことんやれれば人生は豊かなのだと、時々読み返したくなる漫画。
弥生美術館で買った『粉雪ポルカ』のポストカード。これ読むとオニオングラタンスープが食べたくなる。