七不思議や怪談は生まれなさそうな学校
近所の区立中学校、4年くらいかけて地形も変えての建て替え大工事をしていたが、やっと完成して道を挟んだ小学校も一部取り込み、来年度から区立小中一貫校となる。
夏休み中に資料や教材を運び入れて、2学期からはまず中学生が通い始めるそう。
先日前を通りかかったら、一般に開放して内覧をやっていたので覗いてみたらびっくり。
何もかもがすごく今どき。
開口部がたくさん、隅々まで採光されて明るい。
どこもツルツルすべすべ。
地下1階地上6階建て、延床面積約18,000㎡。
ぜひぜひ地域住民に一般開放日お願いしたい。
フロア数多くてとにかく広いので、校内巡回する先生は毎日いい運動になりそう。
余計なお世話だけれど、教室抜け出した子を探すのも、掃除も大変そうだなー。
同じ敷地内には区立幼稚園舎も新築された。
2018年から工事に入ったので、入学時から卒業までずっとプレハブ仮設校舎に通った子どもたちもいる。
屋上太陽光パネルで電力供給して全館空調、新校舎は最先端だけれど、中学生くらいの頃って、学校の建物が立派かどうかより他に気になる事いっぱいあるような気もする。
今日の夕刊には、建て替えの際、黒川紀章が設計を手がけた愛知県の小さな町の公立中学校のことが載っていた。その学校の卒業生である記者によると、生徒たちは毎日を過ごす校舎がそんな大建築家の作品だったとは知らなかったそう。
数年前まで学校司書として勤務していた同じ区の小学校は、古い校舎で今もまだそのまま。
図書室の壊れた換気扇の内側にはスズメが巣を作っていて、子どもたちと時々のぞいていた。
校門横には二宮金次郎像が立ち、プールは外。
狭くて薄暗い場所が校内のあちこちにあり、怪談話も語り継がれていた。昭和の建物だものね。
時代が二つ進むとこうも違うのか。
地域の防災訓練で、建て替え前だった時のこの中学校の校舎にも入ったがやはりそれなりに古い、ザ・昭和の建物だった。
校舎横の崖は春はつくしが群生し、雪が積もった時は斜面にダイブして人型を作って遊んだが、その崖もごっそり削り取られてなくなってしまった。