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木曽路の秋

以前ドキュメント72時間で出てきた中山道の木曽路。おぉ〜!いいところだな、行きたいなと思っていたが身辺がごたついていてそんな余裕はなかった。映画や展覧会へ行こうという気にもあまりなれない日々だったけれど、自然の中を歩きたいという気持ちはずっとあった。
ぼやぼやしていると雪が降る。行くなら今だと新宿からバスで中津川まで行き、馬籠〜妻籠〜南木曽の旧街道を歩いてきた。


南木曽まで約13km、アップダウンはあるけれどもともとが街道なので思った以上に歩きやすかった。

ところどころ現れる山中の石畳が美しい

馬籠宿と途中の妻籠宿には大きな駐車場があり、五平餅とか栗まんじゅうとかアイスを食べ歩く大勢の人でごった返していた。オーバーツーリズム、ここにも。人混み苦手なので、道の両側に並ぶ保存家屋や土産物屋を覗くこともせず足早に宿場を通過して奥へ進む。

この辺まで上ると人も少なくなった
軽トラの荷台で老猫が日向ぼっこ

山道をちらほら行き交う人は日本人よりノンジャパの方が圧倒的に多く5、6人の小グループ、2人連れ、一人旅など様々。熊野古道とか四国遍路とか敢えて地方の旧道を歩いて定番の観光地ではない田舎を楽しむインバウンドが増えているとは聞いていたけれど、木曽路もここまでになっていたとは。ヨーロッパの人は田舎道のハイキングやトレッキング好きが多いそうだが、中国語や韓国語も聞こえてきた。

今年は猛暑が長く続いたせいか、紅葉の色づきはいまひとつ。それでも秋の山はきれい。
妻籠から南木曽までは人はほとんどいなかった。



妻籠宿

南木曽駅からはJRで岡谷まで行き、諏訪湖畔散歩。

諏訪湖観光船のスワン、まつ毛ばっちり


誰もいない諏訪大社の裏山。

岡谷といえば武井武雄のイルフ童画館があるのだが、行った日は展示替えで残念ながら休館日。
街中は通りや建物などあちこちに武井の絵があしらわれていて楽しい。


武井武雄、生きていれば130歳だったのね

秋の歩き旅はとても楽しく、馬籠〜南木曽だとちょっと物足りなかったので次回は逆ルートで南木曽から馬籠通過して落合宿の先まで行ってみたい…なんてことを話しながら帰路、旅の余韻に浸っていたら、座席前の網ポケットに携帯置き忘れて下車してしばらく気づかず。
営業所まで取りに行き、帰宅は深夜。
街道歩きより、忘れ物受け取り過程の方が疲れた。ぼんやり頭をどうにかしたい。

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