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いろいろあるね その一

東京都現代美術館に、再び高橋龍太郎コレクションを見に行ってきました。

作品に、観る入り口があり、その先に今自分がいる社会という感じで、様々な入り口を持つ作品を観ることで起こる様々な感情、緊張感を感じながら、観てまわりました。

多くの作家の作品は美しい仕上げを持ち、表現されるものを実体化するため、優れた職人の技術を身につけていると感じました。また制作を外部に依頼しているものもあると思いますが、その制作技術で作品ができる過程で起こる問題を、追求解決し表現に合わせていく。作る方も大変ですが、依頼する方も大変で、これも粘り強い職人気質が必要です。

海外の人がこの展示を見た時、そこには日本人の社会の有り様が、西欧の文脈で表現されてきたものとは似て非なるものであるということに気づくことと思います。それが何を彼らに生じさせるかは分かりませんが、それも表現から生まれることだと思います。

余談
涼しかったのは午前中の風ぐらいで、照りつける太陽は夏とあまり変わりませんでした。日傘が飛ばされそうになりましたが、汗だくにはならずに済みましたけど。

O Jun
The Beautiful Nature
美しき天然
色のある線で表される輪郭
ODANI Motohiko
Phantom-Limb

白粉を塗ったような顔の少女
血に染まったような赤い両掌
幻肢は
痛みだけを残す
NARA Yoshitomo
Green Mountain
怒りが、ふつふつと現れています
目と目の間にはうっすらと皺がでているようです

画面の縁に英語で書かれていること

少女は下の歌を歌っているようだ

長い間それをしなかった
彼女が言われていないこと 
で彼女が知っていることがあるでしょうか
Been don’t it for along time / is there anything she knows that she / ain’t said.

怒ってます

タイトル上写真
取り壊し中のビル 竹箒が2本立っている

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