【社員インタビュー】“ソニックス最強の器用貧乏”、最終目標は仕事ゼロ!?創業期メンバーが語る後輩育成への想い
デザイングループ丸岡です。今回はソリューション開発部、アーキテクトトラック所属の若田さんへインタビュー。自らを“最強の器用貧乏”と語る若田さんに、ソニックスの創業期や後輩育成にかける想いについて聞いてきました!
吉澤代表との出会い、ソニックス創業
前職は常駐派遣のいわゆるSIerを中心にやっていたIT系企業に、全くの未経験で入社して3~4年勤務していました。その在職中、後にソニックスの代表になる吉澤さんと、ともにソニックス立ち上げに参画する立花さんに出会いました。吉澤さんはその会社に、期間限定で手助けをするようなポジションで関わっていて。それまでエンジニアを外に派遣する仕事しかしていなかった会社だったのが、吉澤さんが中心になって社内で開発をする部署が設立されました。たしか1年間くらいで吉澤さんは期間満了になり会社を去って行かれたんですけど、そのタイミングでソニックスを起業されることになって。「来れば?」と声をかけられて今に至ります。
吉澤さんが当時、エンジニア達に課題を出したことがあったんです。僕はたまたまその課題をやって提出したんですけど、蓋を開けてみたらその課題をやったのが僕ともう一人くらいしかいなくて。優秀なエンジニアも他にたくさんいたんですけど、そこから色々面倒を見てくれるようになりました。さっき言った社内開発の部署で開発の仕事をさせてもらったり、立花さんにプログラミングのことを色々教わったりして。
そうですね(笑)
僕が子供の頃はみんなそうだったと思いますよ。学校が終わると誰かの家に集まってファミコンするのが定番で、すごく好きだっただけで。なんとなくの憧れみたいな感じでした。
なんでそう思うようになったんだろう…。でも例えば、決められたコースを進むようなゲームをやっていて「俺だったらこんなコースを作る!」とか考えるのは結構好きでした。無茶苦茶で絶対クリアできないものを妄想したりして(笑)
でもまさか本当にプログラミングの仕事につくなんて全然考えてなかったです。現在作っているのはゲームではないけれど。
謎のアジトで部活動
当時は原宿駅前に7坪のオフィスを借りていたんですけど、今思えばあれはオフィスじゃなかったな(笑)
どちらかというと謎のアジトというか。
狭い部屋に二人掛けの机と四人掛けの机があっておしまい、みたいな。そこに四人在籍してる時点ですでに窮屈なんですけど、立花さんがでっかいバランスボールとか持ってきちゃって。
いい意味で部活みたいな感じでした。仕事はもちろん真面目にやっていたんですけど。なんというかノリと勢いでわーってやる感じでしたね。
なんかこう、唐突に「こんなもの作ってみよう」って誰かが言い出して、それがお金に直結するかは置いておいて、気がついたらもう立花さんが作り始めているといった感じで(笑)
もちろん、ノウハウを貯めるとか色々目的はありましたが、半分は趣味感覚もあったと思います。
当時、iPhoneがようやく世の中に普及し始めた頃だったんですけど、それに対してAndroidは普通の人は存在すら知らないぐらいの感じでした。そんな中SonyからようやくAndroidのスマートフォンが発売されるという話が出てきました。その時、吉澤さんが「ここがターニングポイントになる。絶対にAndroidが来るからやっておかないとダメだ」と。そこから例のノリと勢いでわーっとアプリ作って、それをストアに公開して。
創業期から受け継がれるもの
そうですね、当時は人数が極端に少なくて、「この仕事はこの人」っていう感じで、それぞれが隣の人と全く違うことをやっていたのが普通でした。みんな職人気質で。でも、会社が新卒採用に力を入れて、若い人がいっぱい増えてからは、どうしてもチームとして動かなくてはいけない。そのあたりから、創業期はあまり気にしていなかったことを考えるようになったな、と思います。チーム作りを考えるということは、自然と会社の雰囲気を考えることにつながります。日頃から社内をいい雰囲気・環境にしようと意識するようになったのは、変わったところかな。
自分が面接に参加する時は、今の会社のチームの考え方にあっていたり、雰囲気にあっている人が良く見えるなっていうのはありますね。意図的にそういう人ばかり採用しているわけではないんですけど。自然とそういう人が集まっているのかな。
うん、多分今後もこの流れは変わらないんじゃないかって思います。受け継がれていくものだし。
エンジニアに求めたいのはやっぱり“技術が好きなこと”ですね。ITの技術は進化のスピードも早い。10年経てば今の技術はほとんど古くなっていくんですよ。どんどん新しい技術を身につけていかないといけないというのが当たり前の世界。要は一生勉強が必要なお仕事です。だから、好きでやった方が楽しいじゃないですか。会社から次に必要な技術があるから勉強してって言われてやるのも勿論いいんですけど、理想を言えば“好きだから勝手に勉強してた”ていう気質の人はいいな、と思います。
動く時は最終手段、オールマイティなアーキテクトトラック
アーキテクトっていうのは、その名前から考えるとシステムの全体的な設計や方針を決めていく仕事です。でも同じくアーキテクトトラックに所属している人で、普通にプログラムを書く人もいます。僕はどちらかというとプロジェクトマネジャー(以下PM)をやることが多いですし、他の人も結構なんでもやってます。
なんというか、“都合のいい男”です(笑)
そうですね、特にPMの立ち位置で案件に関わることが多いです。開発初期の設計後、後輩の開発支援や育成をしています。
美学というかはわかりませんけど、“あまり怒らないこと”と“自分でやらないこと“ですかね。
それもありますし、“自分でやらない”というのは自分が作業することに時間を取られてしまうと、全体を見る余裕がなくなってしまうんです。だから、自分が手を動かすことは悪手だと思っています。やむを得ず…って時もありますけど。
そうですね。人手が足りなかったり、これ以上無理をさせたくない、と思った時は動きます。
自分でプログラムを書かずに終わらせた案件ですね。今までずっと開発をやってきて、一行もプログラムを書かないなんてことは初めてだったので、やっぱり途中で不安になるんです。「任せても大丈夫なのかな」って。でも意地でも手を出すまい、と決めて任せていたらそのまま無事に納品することができて。言葉にしづらいんですけど、今まで感じていた、自分でひたすらプログラムを書いて作り終えた時の達成感とは全然違う気持ちよさみたいなものがあったんです。
不思議な感覚でしたね。ちょっと無理かも、くらいハードルの高いお願いしてもなんとかなるんだっていう発見がありました。実は無理かも、と思っていたのは僕だけで、若いエンジニアのみんなはやっていくうちに成長する。勇気を出して誰かに任せたことで、初めてそれを体感できて本当によかったなと思います。
“最強の器用貧乏”
そうですねー。僕は開発するのもめっちゃ楽しく感じますし、PMをやるようになってそれも楽しくなってきて。多分広く浅くタイプなんですよ。僕は技術においてこの分野だったら自分が一番できる、っていうことはひとつもないんですけど、反対に僕ができないこともない。変な言い方をすれば器用貧乏みたいな。
はい。なので、それだったらそこを極めてもいいかな、なんて思ったりします。うん、”最強の器用貧乏”。
野球でいうとエースとかホームランバッターではないけど、どこのポジションも守れて、誰かが怪我したらとりあえずアイツだしとけば大丈夫、みたいなのも悪くないかな。なんて思いつつ自分でもよくわかってないです(笑)
数年後っていう単位で見ると、今、PM補佐をやっている若手達を育ててるんですけど、今後そういう人材をどんどん増やして、僕の仕事がなくなる、それが最終目標。
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