【番組企画】Vビアの泉の裏側【Vtuberのコラボ企画】
皆さん、こんにちは。
Vtuberをしています。翠鳥リリと言います。
翠鳥リリは、声を出すことが出来ないため、他のVtuberさんとは異なり、動画投稿やTwitterでの交流を中心として活動を行っているVtuberです。
翠鳥リリについての詳しい記事や自己紹介については、こちらをご覧ください。
さて、今回の記事の内容は、番組企画として作成した、Vビアの泉のコラボ動画の裏側についてお伝えしたいと思っています。
公開する理由としては、Vtuberの活動の裏側を知って貰って、少しでもこれからVtuberとして活動を始めたいと思っている人の助けになったら嬉しいなという事と、翠鳥が普段はこんなことをしているんだよ。ということを知って貰いたいからです。
番組企画の立案について
「番組企画をどうして思いついたのか?」
という部分から、お話をしたいと思っています。
まず、大手の方が行っている活動と、私たち個人のVtuberが行っている活動に大きな開きがありました。
大手の方々は、その知名度を上手に活用して、様々なイベントやライブ、グッズ販売など、既に色々なことを実践して表立った活動を行っていました。
また、大手の事務所に所属しているVtuberさんであっても、個人で配信を行っていますし、その知名度から、ファンの方々が面白いタイミングを切り取って切り抜きにしたり、ファンアートなどを制作することで、ますます知名度が上がっていきます。
これは、実は知名度が高いから行える活動です。
翠鳥リリのような知名度が低く、活動の内容も、特に目立ったもののない個人では、同じように活動を行っていても限界があります。
また、翠鳥リリとして行っている活動のほとんどは、大手事務所に所属しているVtuberの方と非常に類似している部分があることを自覚しています。
しかし、翠鳥リリは声を出すことが出来ません。そのため、配信中に面白さを伝えることや反応を伝えることが、非常に難しく、配信において、大手のVtuberさんと同じことをしていても、成長することは非常に難しいです。
翠鳥リリもまぁ見ているけど、大手の方の方が面白いからそちらを優先。
翠鳥の本心からすると、大手の方を見て元気づけられたり、満足してもらえたりするのであれば、それはそれで嬉しいのです。
翠鳥が頑張るまでもなく、その方が幸せになっているのであれば、幸せな世界なのですから。
しかし、だからと言って努力をしないわけではありません。
翠鳥は、翠鳥が幸せに出来る方々のために、気持ちや活動を届ける必要があります。
という事もあり、活動の内容を選定していきました。
現在の個人Vtuber界隈の状況を考えた
この企画を考えていたとき、大手の方も含めて、活動を行っているVtuberのほとんどの方が、配信という形を取っていました。
もちろん、大手の方は動画中心で活動を行っている方もいらっしゃいます。しかし、個人で活動を行っているVtuberの方々は、そのほとんど(全員ではありません)が配信を中心として活動を行っていました。
なぜ、配信で活動を行うことが多いのか、ということを翠鳥は考えました。
主な理由は、
①簡単だから
②距離が近いから
この二点だと考えました。
配信側の考え方では、動画を編集する手間というものが存在します。
動画編集は
①企画を考え②撮影を行い③動画の編集を行う
という三つのステップを踏む必要があります。
この点、配信は、③の必要がありません。難しい動画編集の知識や、面白く編集する技術なども必要が無くなるため、技術力で差が付きにくく、また、大手のVtuberさんもこのような活動を行っているため、Vtuberといえば配信という考え方が視聴者さん側にも、活動を行う人にもあります。
配信が悪い、という訳ではなく、便利で効率的な方法があるのであれば、そちらに流れる。当然の結果です。
翠鳥も、何か理由がある場合の除いて、配信を中心に行ったほうがより効率的だと考えています。
また、配信プラットフォームが発達した事で、Youtubeの収益化よりもよりお金を稼ぎやすくなったことも理由の一つとして挙げられるかも知れませんね?
もう一つの理由は、視聴者さんとの距離が近いという事。
翠鳥は、配信で非常に特徴的だなと思っている企画がありまして、それが「雑談配信」です。
雑談配信とは、要するにただお話をするだけの配信です。しかし、そこに企画が挟まれていないことが非常に多く、大手の方も、特に何も企画を考えずに(お話をする内容は考えているかもしれませんが)気軽に雑談配信を行っています。
これは、配信の内容が面白いから配信を見に来る、のではなく、”配信を行っている人を見に来る”という状況です。
そして、場合によっては一緒にお話をするという状況が楽しくて見に来ている方もいます。
これには、Vtuber本人さんの魅力が必要となります。この辺りは、個性の戦いになってきます。
大手も個人も関係なく、個性で戦うことが出来れば、この方法で大手のVtuberさんと戦うことが出来ます。しかし、翠鳥リリには難しい戦い方です。
個性で戦わず、面白さで戦う
皆さんは、TVを見たことがありますか?
まったく見たことが無い、という人はあまりいないのではないでしょうか…?
アニメを見たり、両親がTVを見ていたから、ドラマやバラエティ番組を一緒に見たことがあったりしませんか?
テレビは、今のYoutubeなどの先駆け的に映像作品を取り扱っていた事業です。
今でこそ、Youtubeが隆盛し、テレビを見なくても面白い作品が見られるようになってきてしまいましたが、動画配信という概念が無かった時代には、テレビがその中心を担っていました。
さて、テレビはどうして見るのでしょうか?
答えは簡単で、内容が面白いから見るのです。次が楽しみ、わくわくする、興味深い、だからみたいと思うわけですね?
Youtubeだって同じです。面白いから見るのです。ただし、テレビとは違って、Vtuberさんの反応を見るのが面白い、交流が楽しい。という新しい面白さも追加されています。
翠鳥は、交流の部分に難があります。しかし、面白いと思ってもらえれば、また見たいと思ってもらえるはずです。
「Vtuberさんとお話して交流が楽しい」という個性の面白さを翠鳥が努力で改善するのはとても難しいです。
ですが、「このVtuberさんの動画はいつも面白い」という部分で戦うことは出来るわけですね。
一度原点に戻り、テレビ番組を参考にする
ともすると、一番最初に参考にするべきなのは、大手Vtuberさんの配信でも、有名Youtuberさんの動画でもなく、テレビ局の放送、という事になります。
ある程度有名な作品で、翠鳥が真似できそうなテレビ番組をピックアップして、抜き出します。
その結果が、トリビアの泉、笑点、プロフェッショナル仕事の流儀でした。
実はこれらも、ゲストの方々に求められる内容は違っていて、人を選ぶ作品です。
このため、一度、募集をかけてみることにしました。
Vビアの泉は、誰でも気軽に参加しやすい(と思ってもらえる)
笑点は、笑いに興味がある方は参加してみたい(と思ってもらえる)
仕事の流儀は、自分一人でほとんど完結させることが出来てしまう。(翠鳥がやりやすい)
笑点はテーマが分かりやすいため、企画としては作りやすいのですが、やはりハードルが高いため、参加者の方が集まりませんでした。
Vビアの泉の方には、何とかお声掛けをしていただき、一番最初に実行するのは、Vビアの泉ということが決定します。
企画書を練る
企画書を作ったタイミングが、募集を始める前だったか、後だったか、翠鳥は覚えていないのですが、ゲストの参加者さんに内容を伝えるために企画書を用意する必要がありました。
そのため、他人にも分かりやすいように企画書を練ります。
オファーのやり方と、企画書を混同している方が多いのですが、企画書とは、企画の内容を他人に対して分かりやすく説明するための書類です。
Vtuberの活動からすると、企画の内容を知る方はゲストの方のみになりますが、実際は、例えば営業さんやマネージャーさんなども見るものになります。
誰が見ても、企画に必要な物や目的が分かりやすく書かれたものとして用意することが大切です。
翠鳥が作成した企画書の概要は、ざっくりとこのような形
・趣旨、目的
・撮影日程
・用意するもの
・ゲストに求めるもの
・参加することで得られるメリット
※かかる費用(予算)一覧
※得られる収入
当初は、リアクションの大切さも取り入れたいと思っていたので、Live2dにて動いてもらうことを想定していました。
しかし、導入の敷居が高く、ゲストの方々の負担が増えてしまうと考えて、中止。(ごめんなさい)
大手Vtuberさんの製作会社さんに依頼した番組を見て
とある大手Vtuberさんの動画を拝見して、Youtubeでのテレビ番組の企画というものはこのように行う…ということを知ってしまいます。
流石プロの方、と言いましょうか、本当に面白く、見ていて飽きずに、次回も見てみたいと思わせられるような内容になっていて、やはり過去のテレビ番組のままではいけない、と内容を少し修正。
台本に手を加えます。
当初は30分番組でトリビアを見て、リアクションを繰り返す、参考にしたテレビ番組と全く同じ内容の動画を検討していたのですが、こちらを参考にして、大幅に変更を加えます。
単なる自己紹介ではなく、自己紹介も加えつつ、本人だからこそ知っている、というトリビアを披露してもらう形で、番組との関連付けを行います。
ところで、皆さんは知らないVtuberさんとコラボしている個人Vtuberさんのコラボ、視聴しますか?
コラボ中、Vtuberさんはコラボ相手の方に集中してしまうため、なかなか普段の配信と同じようにコメントに対して反応を行うことは出来ません。
ということは、面白さ以外の個人Vtuberさんの魅力が減ってしまうという事となります。
少なくとも、コラボというのは、何らかの面白さが提供できなければ、成功するのは難しい。
翠鳥はそう考えていました。
① 知らない人とのコラボを楽しんでもらうためにはどうするか?
② コラボ相手の方のメリットとなるコラボとは何だろう?
そこで翠鳥が考えたのは、番組の最初に、コラボ相手のVtuberさんの紹介をするという事でした。
Vビアの泉でコラボを行った方のお名前、この動画を見た視聴者の方は覚えていらっしゃるでしょうか?
最初のその方のキャラクターが分かると、後々の反応の面白さや楽しさをより一層楽しいものに感じることが出来てしまいます。
そして、ゲストとして参加してくださったVtuberさんのことを知って、より登録したいと思ってもらうことが出来てしまいます。
※ただし、翠鳥の動画編集力の弱さにより、番組全体が長くなってしまいました💦
この辺は、参加してくださった方々の反応だったり、バラエティ力も影響してきてしまいます。
翠鳥の司会力には限界がありまして、適切な司会や面白くする技術がなく、非常に心苦しく思ってしまいました。
ともあれ、大手Vtuberさんの企画動画を拝見して、面白そうな番組の構成を練り直して台本を作り直していきました。
4時間の収録→1時間の動画へ
編集は思ったよりも大変でした。
可愛いシーン。素敵なシーン。もっと色々な方に見て貰いたいシーン。などなど、見所が沢山撮影出来てしまったのです。
そして、各参加者さんのバランスも考慮しなければなりませんでした。
とても大変でした。
本当はもっともっと差しこみたい談笑シーンもありましたし、自己紹介の部分も沢山ご紹介したかったのですが、泣く泣くカットしていきました。
本来であれば30分の動画にして、飽きずに見れるような動画にしたかったです。
ここは経験を積んで、上手に切り抜く方法を覚えなければなりません。番組制作会社に就職して、お勉強をしたいなと思いました。
そして、公開へ
思った通りの編集が出来なくても、締め切りは刻一刻と迫っていました。
そのため、突貫工事で作成してしまった部分も残っていました。
本当に楽しんでもらえるのか?それは翠鳥には分かりませんでしたので、一緒に視聴をしている視聴者さんの反応を伺うことしか出来ませんでした。
後は、当日の反応通りです。
以上が、この企画の裏側となります。
全ては、視聴者さんに楽しんでもらうため
そして、ゲストで参加してくださったVtuberさんのため
これを読んだ、企画に悩むVtuberさんも
良かったら、楽しい企画、沢山考えてみてくださいね